41回目 2019/4/25
小説家の『成功』って何でしょうか?
最初は趣味と自己の心理分析をかねて小説を書き始めたが、やはり書き続けていくと『小説』でご飯を食べれたらと思うようになる。
億万長者とまでは言わないが、せめて日々つつがなく暮らせるだけのお金が稼げれば万々歳である。
なので、『収益性』を『小説』に求めるならば、私の目指す方向性は『そこそこのファンをつかめる程度』の技量でいいのだろう。
が、それができれば苦労はしないわけで。
つまりは、世にいるベストセラー作家のように『作家買いしてくれるファン』を集められる腕が必要なのだ。
どんな作品を書いても、『面白かった! 次回作も絶対買おう!』と思ってもらえるようにさせ続けなければならない。
文字で書き起こしただけでも、ゾッとするほどの技量がいるだろう。
それは大勢の人を読ませて魅せる文章力だけでなく、構成力や演出力、文章にその人ならではの個性もつけなければならない。
いわば、『作家らしさ』というキャラづくり・イメージ戦略ともいえよう。
総じて『癖』という言葉で片づけられそうだが、流行を追うだけでは身につけづらい力でもあると思っている。
売れ筋をなぞるだけでは、『ジャンル・シチュエーションのファン』しか集められない。
そういう人たちは別の流行が訪れた時、今まで通り流行になぞった作品を書いたら、自作から離れてしまう可能性が高い読者と考えられるからだ。
読者の好みや姿勢を悪いと否定したいわけでは断じてない。
『小説家』としては、『ジャンル読者』よりも『常連読者』をつかむ努力をしなければならないと思うだけだ。
もし流行に乗れず、一時的に売り上げが悪くなろうとも、一定数の売り上げが確実に見込める『小説家』は長生きできる可能性が高まる。
一発ドカンと大当たりする『ヒット作品』で売れるより、読者仲間が盛り上がれるような『小説家』としての売れ方が理想だ。
この出版業界大不況の中で、何とも贅沢で高い壁だと自分でも思う。
しかし、私の無駄なプライドが『一発屋作家』で満足してはいけないと、チクチク刺してくるのだ。
たとえ、執筆速度や更新速度がめちゃくちゃ遅くとも!
脳内お花畑な今の私が答えるならば、『より多くの人に自分の主張を伝えること』が大きいでしょうか。
どうも、『風刺や寓話』的な作品を扱う『フィクション系ジャーナリスト』っぽい面が格好良く思えるようです。(他人事)
まあ、『成功=お金・売り上げ』だとしても、『納得や共感を広く得られるエンターテイメント性の高い刺激』が小説なのですから、ファンを多く集めればどちらも達成できるんですけどね。




