402回目 2020/4/20
ネタがないので、短編の裏話でも書きましょうかね。
昨日予約投稿した短編小説・『幼馴染みが『美少女』とか夢見すぎ』について、内容はふっと思いついたシーンをそのまま書いた感じの『大喜利小説』だ。(少なくとも作者はそのつもりで書いた)
ただ、投稿の形式をちょっと変わったものにしたのは単純にして切実な理由がある。
――作者に、タイトルのセンスがないからだ……。
元々、私は小説の中身を磨こうとする意識は高くとも、タイトルはなおざりにしてきたところがある。そのため、タイトルは常に私の鬼門であった。
しかし、作品として投稿した際に一番目立つのはやはり『タイトル』。他の人に見にきてもらいたいなら、やっぱり他の作者様みたいに『読みたい』と思えるような表題にしなければならない。
ポンコツな私は考えた。
考えて考えて――思い至った。
そうだ、タイトルじゃなくてストレートに『こんな人にオススメ!』って書いちゃえばいいじゃん。
というわけで、実験的にタイトルに『あおり文』を、あらすじに『執筆動機』を書いてみたわけだ。効果のほどはわからんが、『実験投稿』とタグに書いときゃ精神的にはオッケーと思えた。
一応、規約とかガイドラインとかも読み直して違反行為にならないか調べてからやったので、問題になることはないと思う。(そんなんで通報されたらたまったもんじゃない)
他のサイトだが、前に見た『カ○ヨム』(ずいぶん前にアカウントだけとって放置)では、タイトルよりも『あおり文』の方が目立つ見出しになっていたため、手法としてはセーフと勝手に考えて犯行に及んだわけだ。
心情的には『長文タイトル』がセーフなら『あおり紹介文』でもセーフじゃん、って感じである。同じ文章なら、まだこっちの方が許せる、というのもある。
というか、この作品はストーリーの構成上、『長文タイトル』でネタばらししたら面白さが半減以下になりかねないため、『長文タイトル』の採用はありえなかった。
そうでなくとも、上記したように『タイトル・あらすじ』に苦手意識を持っている私が、『長文タイトル』で作品の内容を簡潔に説明できるとも思えない。
なら、自分でできる手法でやったれぇい! という挑戦をしてみたわけだ。なんだろう、言葉を重ねれば重ねるほど言い訳感がエグい。
何はともあれ、やりたいことはやった。後悔はしていない。
形式以外にも、この作品では割と自然に伏線をバラまけた気がして、それだけで非常に満足している。
表面上だけでもキャラクターの心理がわかりやすく描写したつもりだが、少し深くつっこむと主人公の『魅力』の輪郭がよりくっきりしてくるようにもしている、つもりだ。
執筆中、こういうのを嬉々として小説に組み込むの、本当に好きだったなぁ~、と思わずしみじみしてしまった。今も大好きではあるのだけど。
あと、やっかいな『伏線バラしたい病』がどんどんわき上がってくるのが困ったところ。
作者として『伏線を読者に解説するのは負けだしダサい』と思いながら、『でもせっかく仕込んだ伏線がスルーされるのも寂しい』なんて考えるような面倒くさいタイプのため、今も葛藤がうずまいている。
その衝動を我慢できなかったのが、懐かしい短編・『元英雄と英雄』の小説だ。本編を投稿した翌日に、ストーリーのバックボーンを説明した解説書も投稿したあれである。
元々、自作の伏線管理のためにメモっていた内容を口語調でアレンジしただけの補足作品だったが、意外と読んでくれる人がいて驚いたものだ。『(それを本編で)書けよ』、という感想がとても印象的だった。
今回の短編では『キャラクターの印象ががらっと変わる伏線』ではなく、『キャラクターの内面がより深堀りできそうな伏線』を散りばめたので、やっぱり詳しく説明するのは野暮かもしれない。
ま、なんだかんだ読者様が楽しんでくれたらそれでいいのだけど。
これを書く直前くらいに、『幼馴染み』のその後的なシーンを思いついてしまったのですが、書くかどうかは未定です。
っていうか、世界観が『○コ with ○ニーワークス』っぽいな~、とか思っちゃダメでしょうかね? 割と好きで聴くんですよ、興味ないでしょうけど。




