397回目 2020/4/15
今期のアニメでもっとも不思議に思ったことです。
私が逃げ帰った実家の地域で見られる『MBSテレビ(たしか毎日放送系列)』にて、深夜アニメを見ていた時にふつふつとわき上がってきた疑問がある。
ストーリーの内容とか、作画の出来とか、クオリティの部分に――ではない。それを議論する前の、もっと根本的な部分での謎だ。
答えられる人がいたら、どうか無知な私に教えて欲しい……『放課後ていぼう日誌』の直後に『無限の住人 -IMMORTAL-』を放送する、放送局側の意図を。
そりゃあ、放送枠なんて視聴者に関係ないし、自由に決めても問題ない部分なのかもしれないけれど、決して連続で見せるようなラインナップではないことだけは事実だ。
かたや女子高生が部活で釣った魚介類を美味しく料理するストーリー、かたや剣術道場の娘が浪人を用心棒として雇って殺された両親の仇をおいしく料理するストーリー。
感情の行き場はどうすればいい? というか、テレビ局側は視聴者の心の置き場をどのようにしたくてこのような放送順にしたのか? 深夜アニメだったらどれも一緒なのか? 闇鍋趣味か?
たしかによくよく見れば共通点はあるだろう。
『釣った魚は残さず食べる』みたいな標語を掲げた部活動と、『(両親を)殺した奴らは残さず殺す』みたいな信念を掲げた復讐活動には、どちらも『殺生』というテーマが見て取れる。
それに、三年生の先輩がだらしない・いい加減な態度をとったときの主人公や部活仲間がする『死んだ魚のような目』と、浪人以下登場人物ほぼ全員がしている『濁った死人のような目』も、何となく似ている。
きわめつけは、釣り竿という『長物』とルアーについている『針』を振り回すJKと、『刀や槍』といった『長物』を振り回す浪人や無法者たちは、画風が違うだけでやっていることはほぼ一緒だ。
……ん? もしかしなくても、別に何の問題もない取り合わせだったのでは?(混乱)
そうだ、何もおかしいことはない。釣った魚の『腸』を取り出すのも、人を斬った無法者の『腸』を取り出すのも、作業としてはそう変わらないではないか。(大混乱)
むしろ、部活動を行う方のアニメに『この作品には暴力的なシーンが見られます。ご注意ください』、みたいな表記がないことの方が問題なのかもしれない。(血迷う)
いずれにせよ、私の中に芽生えた疑問が言語化することで(勝手に)解決したのはいいことだ。
これからも『無限の放課後』と『ていぼう住人日誌』という、『残虐描写』を有する『諸行無常』の物語を楽しんでいこう。(手遅れ)
さらにいえば、『放課後ていぼう日誌』の直前には『白猫プロジェクト(作風はダークファンタジー?)』でした。
なのでやっぱり、『放課後ていぼう日誌』は『ダーク・シリアス』系統としてまとめられたアニメだったのでしょう。(もしくは、緊張感のある作品の間に清涼剤代わりの緩い作品を差し込みたかったのかも?)
海の中で必死に生きる幼気な魚たちを取って食うなんて、およそ人間のやることとは思えませんもんね!(焼き、煮付け、天ぷら、唐揚げ、刺身、たたき……魚食いてぇな)




