387回目 2020/4/5
たぶん、散歩の落とし穴です。
最近、以前よりも食欲が増した気がする……。
単純な運動量が増えたから、といえばそれまでなのだがそれにしてもご飯がおいしい。
ちょっと前までは意志の力で我慢できていた空腹感が、それとな~く理性を食い破ってくる。おそらく、いや絶対に消費した以上のカロリーを摂取しているに違いない。
太る。これを放っておけば確実に太る。健康に気を使いだした素振りだけを見せて日に日に体重が明日への階段を上っていくパティーン。
類似現象としては、禁煙をしてから口寂しさにコンビニでお菓子やホットスナックを買い食いしてしまい、汚れた肺と膨れた腹で世を生きることになってしまうニコチン中毒者の末路だろうか。
残念ながらか幸いにか、私は喫煙者ではないので脱ニコチンによる体重増加は未経験だ。しかし、家族に実例がいるため本当に笑えない。
運動をすれば腹が減る。天より落とされた雨水が川となって地を巡り、やがて母なる海へと帰還すると上昇気流で新たな旅立ちを迎え、いずれまた山へと還る――誰にもあらがうことができない自然現象と同じだ。
そもそも、エネルギーが足りないと脳から『腹が減った、飯を食わせろ』と指令が体に行き渡り、食い物を求めてさまよう合われた子羊になるのは人間に組み込まれたシステムであり自然なこと。
つまり……私は自然のまま、あるがままに生命の営みを享受しているだけなのだ!! ご飯を食べて何が悪い!? おいしかったらそれでいいじゃない!?
太った、太らないなんて、所詮ヘルスメーターが勝手に定めた数字の羅列が示した大小の差でしかない。我々は数字に支配されている、その事実に気づくべきなのだ。
太って何が悪い? 適度なぽっちゃりはやせ型に比べれば平均寿命が長いとデータをまとめた論文だって存在する。太っていることが悪だと、誰が決めて誰が証明できる?
食べたいなら食べる。我慢したきゃ我慢する。それでいいじゃないか。
だから私は……っ! 飯を……っ、食う――っ!!
あ、体重は散歩し始めてから微減しました。
上でさんざん自己弁護しましたが、私の体重からすればやせるに越したことはないので、せめてBMIを三十未満にできるようにはしたいですね。まだまだ遠いですけど。




