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38回目 2019/4/22

 私のなろう作者スタイルは『来る者拒まず、去る者追わず』です。


 そして、なろう読者スタイルは『読み終わったら既読代わりにポイント投下』です。


 私はなろう読者としてサイトを利用する際、検索が面倒くさくてランキングを利用します。


 とはいっても、すべての作品に目を通すわけではなく、(最近では)ごくまれに私の直感に引っかかったタイトルとあらすじがあればのぞく程度のライトユーザーですが。


 そんな登録期間だけは一丁前な半端者の私ですが、時々なろうの空気についていけない感覚になります。


 私の利用範囲が『ランキング』という狭い中でしかないこともあるのでしょうが、何というか、書籍化狙いの作家さんが放つ熱に、ちょっと及び腰になるのです。


 最後にいつ更新したかわからないマイページの自己紹介で『書籍化目指してます!』、みたいなことを書いていた私が何言ってんだって話ですが。


 いつか書いたように、私はだいぶ前から資本主義の考え方と自分の感覚にあるズレを自覚していました。


 それが、年齢を重ねるにつれて商業作家というものへもじわじわ広がった感じですね。


 言葉だけではわかっているのですが、やはり『商業』とは『競争』であり、他者を蹴落とし出し抜くことが必要なんだと思います。


 そういう、暗に利己主義を正当化するような考えや動きが、性に合わないのですよ。


 いつかどこかで、『現在の日本は道徳の『道(年長者を敬う心)』は教えても、『徳(後進者・子孫のために尽くす心)』は教えないし実行しない』みたいな言葉を見たのを覚えています。


 何か、資本主義ってそういうものなのかな、と思っちゃう精神がまだまだ厨二(ちゅうに)のおっさんですよ。


 話が大幅にずれましたが、なろう内での書籍化の熱(ひいては一般的なブーム)について、私はどこか一歩引いた、客観的な場所にいようとします。


 なので、世間の流行に対してどうしても『その時期に』乗ることができません。


 かつて流行ったもの、という触れ込みなら『どれどれ?』と野次馬根性でのぞくことができるのですが、『今、そこにある熱』に対してひどく鈍感で、無関心です。


 というか、誰かと一緒に乗り切れる気がしないのです。


 私はほぼエンタメ系しか頭に入力しませんが、どうしても自分の感想とかを『自己完結』することで満足してしまいます。


 楽しかった、面白かった、つまらなかった、肌に合わなかった。


 いろんな意見を誰かに話すことなく、常に内へとどめて自分だけの評価を下す。


 そうした『離れ小島(ガラパゴス)的な位置』で、まず物事を眺めている節があります。


 だからこそ、自分の作品に『誰かを巻き込もう』とか『ファンを集めよう』とか、(はっきり言えば)したくないんですよね。


 言い換えれば、『宣伝』をしません。やれて『ネガティブキャンペーン(=あえて潜在読者を遠ざける文言を並べ、怖い物見たさの精神を刺激する手法……と思っている)』くらいですね。


 どう言葉を飾り付けたとしても、それは『価値観の押しつけ』に他ならないと考えてしまっていますから。


 う~ん、こういうところが私の『自信のなさ』であり、『承認欲求が薄い』根拠なのかもしれません。


 だからか、素直に『自分の作品を応援して!』と言える作者様をすごいと思いますし、正直うらやましい。


 私は『小説を書くこと』を今後もやめないだろうし、『小説を面白くしたい』と考え続けると思いますが、『誰かと作品を共有して楽しもう!』という熱が(ほとんど)ありません。


 それはどこか、灯籠(とうろう)や電飾で明るい近所のお祭りを、光が届かない鳥居の外から眺めている寂寥(せきりょう)感に似ています。


 私にできないことをできる人たちが、とてもまぶしい。


 彼らには彼らの辛さや苦しみがあるのは知っていても、やはり羨望(せんぼう)は抱いてしまうもの。


『隣の芝生は青い』とは、よく言ったものですね。


(今回は時間をオーバーし、文章量がやや多めです)


 ただし『途中で飽きたら/最新話やラストまで読み終わったらブクマ解除』もやる私は、『妖怪・ブクマ外し』の構成員でもあります……イィーッ!!(某モブショ○カー風)


 なので私は、今後も自分の作品に『ブクマ・ポイントお願いします!』とは書かないでしょう。


 他作品への感想は数回、レビューに至ってはゼロな私が、わざわざ拙作(せっさく)に時間を()いてくださった貴重な読者様へ、あれこれ注文を付けるのはおこがましいですからね。


 こういう『沈黙した多数派サイレントマジョリティー』な事なかれ主義かつ(しゃ)に構えた態度が、いまいち他人との輪に乗って熱中できない理由でしょうか?


 何にせよ、熱中できる何かを誰かと素直に共有できる人たちは、とてもうらやましいです。


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