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377回目 2020/3/26

 私にとっての集中力って、別の言葉に言い換えたらこうなんだなぁ、という気づきです。


 おそらく『没入感』という。私が度々(たびたび)グチってきた『集中力の低下』は、いわば『没入感の減少』でもあったのだ。


 それは読書の時も執筆の時も、たぶんほぼ同じ感覚なのだろう。言葉では表現しきれないが、周囲のことを気にせずそのことだけに浸っていたい状態である。


 しかし最近、思い返すと『没入感』を得られる機会が減ってきたように感じる。執筆はさておき、読書においても『没入感』を覚えなくなってきているためだ。


 いろいろと世界観や人物関係などの背景事情を考えながら作業する執筆とは違い、読書は与えられた情報を頭の中で組み上げるだけなので、労力でいえばかなり楽な作業のはずなのに。


 少し前に紙の在庫ラノベを読み始めた頃から、その兆候はあった。十代だと時間も忘れて一気読みできていた厚さの本が、二度・三度と本を閉じて休憩を挟まないといけないようになった。


 内容の面白さや文体の相性などとは関係がなく、『百パーセントの没入感』に入ったまま読書を続けることができなくなっているようだ。


 高い水準でも『八十パーセント程度』でしかなく、残り『二十パーセントの現実感』からささいなきっかけでベリベリと『没入感』をはがされていくような。


 これもまた、メンタル的な(もろ)さ、といえるのだろうか? 事実として、若い頃のようにはいかなくなっている自覚はある。文字を打つ速度だけは速くなっている気がするけど。


 ただ私の場合、普段から集中力がある方ではなかったように思う。講義中やバイト中、テレビを見ている最中でも、『目の前の状況』とは違うことを頭の中で考える癖がある。


 執筆を始めるようになってからはだいたい『小説のネタ』に意識をとばしており、それ以外だと以前見聞きした『雑学知識』を思い返したりするくらいのものだ。


 脳の働きとしては『記憶の整理』をしているだけだと思う。そんなことをする状況からして、『今しなくていいだろ』って場面が多いけど。


 そんな『意識が散逸(さんいつ)する癖』が『集中したい場面』でも出始めているとすれば、なんか情けない気持ちになってくる。


 一応の対処法としては、『聴力を音楽でつぶす』ことだろうか? イヤホンで音楽を聴いていると、周りの音や話し声に反応しなくて済むので『没入感』を維持しやすい。


 なお、私は歌詞がある音楽しか聞いていない。クラシックなどの歌詞がない音楽だと、近くでしている話し声を気にしてしまう可能性があがるからだ。


『歌詞』という『音楽の一部』として言葉を出していてくれた方が、かえって私には『雑音の消去』になるのだろう。あんまり共感は得られそうもない話だろうけど。


 補助的な役割として、『ガムをかむ』と集中力が上がるって科学論文に出てたりしましたっけ? 実際、何かをかんでいると意識が他にいきづらくはなりますし。


 ただし『ガムをかむ』って味がしなくなったり、かみすぎてアゴが痛くなったりすると逆に集中の邪魔になるんですけどね、体感としては。


 何にでもいえますが、結局は『何事も程々に』ってことでしょう。


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