375回目 2020/3/24
性別に関係なくウケる物語の要素についてです。
『読み速』さんの記事にて、『なろう小説で『女受けする要素』』について質問していた5chスレッドが紹介されていた。
そこに寄せられた反応をざっと読んでみると、やはり一番重要なのは『主人公以外のキャラ立ち(ちゃんと人格がある)』だという意見が多かった。
具体的には『脇役の男性キャラにファンがつくかどうか』が一つの指標になるっぽい。
どうも『女性では描ききれないような男性同士の関係性』が描写されると好印象だそうな。腐(=BL)とは無関係(結果的にそう解釈する人は別として)に、対等な友情でも相容れない敵対でもいいので『人間』を描ければいい、と。
というのも、『男性向けコンテンツ』をあえて読みにくる女性は『女性向けコンテンツ・テンプレ』とは別の期待から読みにきているそうだ。少年マンガ雑誌のジャンプとかを例に挙げていたか?
(余談として、男性が考える『男性向けコンテンツ』は青年誌や成年誌が主で、少女マンガ雑誌や少年マンガ誌は『女性向けコンテンツ』と認識している層がいるそうな。それらを読まない私にとっては初耳だけど)
そこから派生して、無理に恋愛要素に力を入れる必要はない、と考える人もいた。特に『女性目線』から恋愛観を語ると違和感が出やすいので、むしろ『相手を好きになったプロセスがわかる男性側の恋愛描写』をきちんと書く方が好まれるみたいだ。
他にはむしろ、『女性にウケる要素』を取り入れるよりも『女性に拒絶される要素』を減らす方がまだマシ、とする意見もあった。意識して『ウケる要素』を書けたらプロになれる、とも。ごもっとも。
ある人は地雷になりやすい要素として、『女性が記号やトロフィー扱いのハーレム』とか、『女性同士のセクハラやりとり(風呂場の乳もみなど)』とか、『一途とは名ばかりの白痴ご都合奉仕女』とかを例に挙げていた。言葉に容赦がない……(ボソッ)。
ただ『男性に媚びる女性キャラ』に関しては、そのキャラが『物語の展開として必要不可欠』な場合はあまり気にならない――というかそっちはたぶん個人の好き嫌い、とする意見はあった。『峰不二子(ルパン三世)』や『ククリ(魔法陣グルグル)』などが例示されていた。
何にせよ、こちらも『キャラの内面描写も中身もない』と不快なだけ、という指摘に集約されるようだ。
上記はあくまで『女性』を『なろう小説』のターゲットに含めるなら意識した方がいい部分、らしい。
一言でまとめるなら『萌えより燃え』とのこと。男女も敵味方も問わず、応援できるキャラが多いほど好まれる……というのも別に男女の好みに違いはなさそうだが、創作においては大事なことだと思った。
『萌えより燃え』はとてもよくわかる理屈でしたね。私もまた『萌え』が苦手なので。
果たして『燃え』が描けているのかどうか、そこは私にもわかりません。




