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354回目 2020/3/3

 文章の目的が違う話でしたが、グサッときたので書いておきます。


『読み速』さんで見かけた、『回りくどい文章を書く人は仕事よりも「自分が嫌われないこと」を優先している』という記事を読んだ。


 どうも『言葉ダイエット』という書籍を読んだ人の感想ツイートを中心にした話らしく、ビフォー・アフターの具体例こそなかったものの、少し思うところがあったのも事実だ。


 ここで吐いてきた弱音やグチにもあったのだが、私もまた『嫌われること』をおそれている人種である。(拙作(せっさく)では主人公が周囲にケンカ売りまくりな件はさておき……)


 だからこそ、記事タイトルを見た瞬間に『あ~自分のことだ』と思えたのだろう。内容を見る前から、少し憂鬱だったし。


 しかし、よく見ると元ネタの書籍は『ビジネス書』らしく、メールや企画書や履歴書的な文章についてのアドバイスを中心とした内容だったようだ。


 記事を読んだ人の中には、『小説の場合だと回りくどい文章(描写)に作家の個性が出るから、一概に無駄と言い切れないところはある』みたいな感じのコメントも見られた。


 社会人のマナーかつ実用的な文章だと『簡潔』かつ『明瞭』が美徳なのはわかるし、ツイッターなど文字数制限付きのSNSが発達した現代でも『すっきりした文章』の方が広く好まれるものだろう。


 ただ、やっぱり今回の内容でもそうだが、私は無意識に『回りくどい言い回し』を使ってしまう。そのため、どうしても画面がごちゃごちゃしがちだ。


 最近テレビやネットサーフィンで見たと自己申告した『アドラー心理学』の方でも、『嫌われたくない』関連の話があったのでよけいにダメージがたまる。


『嫌われたくない』って『自己中心的(=相手から見た『自分』をよく見せたい)』な考えなので、直さなきゃなぁと改めて反省する。


 ついでに、記事のリプライ? では『頭がいいと思われたい』とか『自分の発言を否定されたくない前フリ』なども、『回りくどい文章』の原因と自省・分析する人がいた。


 これらも、私としては全否定できないので気をつけたいところだ。無意識に『見栄』や『予防線』を張る防御本能を制御するのは難しそうだが、何とか心を調教していきたいと思う。


 ……とはいえ、小説に限っては『無駄な話』が書き手にとって結構楽しかったりするんだけど。


 上記のコメントでも『作家の個性』と表記されていたように、作家自身の『考え方の癖』とか『話運びの好み』とかが出やすい部分だし。


 個人的には、直前に頭で考えていた台詞・地の文でもキーボードで出力する瞬間に『アレンジ』が加わることが多く、『頭に浮かんだ文章』をそのまま書けた経験の方が少なかったりする。


 こういうところで、『活』きた文『字』と書いた『活字』って言葉にしみじみする。いとをかし。


 エッセイ風に書いている『文楽(ここ)』も、最近文字数が多くてごちゃついている雰囲気だったため、もう少し『言葉ダイエット』をしたいなと思いました。


 本当、言いたいことを短くまとめるのが下手ですねぇ、私は……。


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