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352回目 2020/3/1

 今回はテレビの話題です。


 これを書くほんのついさっき、NHKの再放送番組で『アドラー心理学』について特集しているものを見ていた。


 一時期、実用書系で流行った『嫌われる勇気』で有名になった心理学者と著書である。名前だけは聞いたことがあったが、内容を読んだことはなかった。


 それに、『実践的な心理学』というキャッチコピーにひかれたので、少しのぞいてみたら興味深い部分と精神的ダメージを受ける部分とがあり、総評的には面白かった。


 とはいえ、番組の内容がある一冊の著書をざっくり紹介する的な構成だったため、すべてを理解できるほどのボリュームではなく、概要くらいしか理解はできなかった。


 しかし、さわりの部分だけでも私と相性が良さそうだと思ったので、暇があれば調べたり本を書ったりしてみようかと思った。……古本屋で。


 特に番組の中で一番ぐっさり刺さった部分は、『劣等コンプレックス』と『優越コンプレックス』という考え方だった。思い当たるところがありすぎて、普通に耳が痛かった。


 私がかみ砕いた感覚で言えば、『コンプレックス』とは『執着』であり上記の二つは『それにしがみついている状態』ともいえる。(さっき視聴したばかりだが、記憶が曖昧かも……)


『劣等コンプレックス』は、自分への劣等感を気にしすぎてからにこもるとか、そんな感じ。自分は○○だから××できない――みたいな? あとで詳しく調べ直そう。


『優越コンプレックス』は、他人よりも『上』でありたい欲求について言及されていた。自分が他人より『下』でいたくないから『他人の評価を落とす』とかが、それにあたるそうな。


 これは……最近ここで書いてきたことを思い返すと、やたら『他人を攻撃・否定するような言動』を繰り返していたな、と反省するばかりだ。


 自分の意識では、『他人への攻撃がいいことではない』と思っていても、何かきっかけがあればタガがはずれて無意識でも攻撃的な方向へ行ってしまうのだろう。恥ずかしい。


 そして衝撃的な考えだったのが、『あえて自分の評価を下げること』が『優越コンプレックス』にあたるというものだ。


 際だって『優秀』なのと同じように、際だって『劣等』なのもまた一種の『特別感』であり、『自分が弱い存在だ』という『ブランド』をアピールして『優越感』を得る、みたいな意見だ。


 これ、無意識ながら私もここでよくやってなかったか? と思い当たった瞬間――なんかめちゃくちゃ恥ずかしくなった。『過小評価』も『ナルシスト』かぁ……と。


 この『自分が弱いブランド』は聞いただけだと意味不明だが、そのもっとも好例が『赤ちゃん』だと紹介されていて納得した。


『赤ちゃん』は『大人=他人』に世話をされないと生きていけないほど『か弱い存在』だ。故に、『か弱い存在』とは『無条件で庇護される権利』を有する『社会的な支配者』、という見方も考えられるらしい。


 その観点からすると、『際だって弱い=特権』とされるのであれば『自分は弱いアピール』はそのまま、『普通の人よりも優越した地位にいる』という気分になれる……そうだ。


 なんか自分で書いてて情けなくなってくる。ある種、これも『承認欲求』の一つの形なので、前に自分が『承認欲求が希薄な方』とか言っていた『自分違うよアピール』が完全に否定されたからだ。


 あ~、書けば書くほど黒歴史になっていく気がするけど、そのときは本当に心からそう思っていたのだから人間って面白い。


 また、『アドラー心理学』で気になった言葉として、『人生は自分の意識によって複雑化されているだけで、実際の世界はシンプルだ』――みたいな感じの内容だった。


 要するに、『人生』とか『人間』が『複雑だ』と思うのは『自分』が『そう思いこんでいる』だけで、考え方を変えれば世界は『単純』だと気づける、的な意味である。


 そちらに関してもちょっと思い当たる節があり、自分がごちゃごちゃと考えて『自分』も『他人』も『世界』も見ているから、全部が『複雑』に見えているだけ何じゃないのか? と。


 他にも参考になりそうな考え方がいろいろありそうで、どこか閉鎖的だった考え方を換気するためにも、もう少し『アドラー心理学』について知りたいな、と思った次第である。


『自分の課題』や『選択』で困るのは『自分だけだ』とか、引きこもるなどの他者を遠ざける行動は『現状維持をする(変わらない)決心』を選択したからだとか、『人間の悩み』はすべて『対人関係』の中でしか発生しないとか、幸福感を得られるために目指すのは『共同体感覚』とか、興味深いところは多い。


『アドラー心理学』は『実践的な心理学』であると同時に、『勇気』が必要な心理学とも言われているそうです。


 アドラーさんの考え方自体が結構厳しめだそうで、部分部分で突き放されるような感覚を覚える教えでもあり、自分や他人や社会と『向き合う勇気』が求められるのだとか。


 私も、自分のからを少しでも破るためにも、『勇気』を持ってみてもいいかもしれませんね。『人間は三日で変われる』そうですし、がんばって変わってみたいです。


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