表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/1238

34回目 2019/4/18

 よく考えれば、最近『考えるな、感じろ』ルールを実践できていませんでした。


 ネタがかぶることを気にしてか、あんまり書けることがないなぁと感じ始める今日この頃。


 私の心中暴露大会と化したこの作品もいろいろ書いてきたが、やはり人がため込める情報や感情も無限ではない。


 タンスの中へぎゅうぎゅうに詰め込んだ洋服のように、一見手がつけられないように見えて全部出してしまえばすっきりするものだ。


 まあ、タンスの中で虫に喰われてボロボロになった服が大量にあれば、掃除する手間とかでうんざりするのだろうが。


 たとえが洋服だからわかりづらかったので、冷蔵庫で置き換えればよけいに大変さが増す。


 腐った食べ物は視界に入れるだけでもおぞましい外見だろうし、中身が漏れ出ていれば冷蔵庫も大惨事だ。


 掃除だって大変で、シミや汚れが取れないかもしれない。臭いが残ったら最悪だ。


 心の掃除もまた、完璧に綺麗(きれい)にすることはできない。


 ましてや冷蔵庫などと違って、人の心には保存に適した機能など備わっていない。


 ためればためるほど、ぐじゅぐじゅに腐って()り固まって根をはってしまう。


 私たちが有機生命体であるように、心もまた有機物に近いと考えるべきだ。


 心の汚れが一度根を張ってしまえば、侵蝕された部分だけを取り除くことは難しい。


 トゲが刺さるのとは訳が違うのだ、蓄積し続けた心の(よど)みは。


 見えないものへの価値を軽視する時代だから、私もまたふわっとした考えでしかないが、見えないからこそ対処が難しいのはわかっている。


 人間の感覚器で一番優位なのは視覚だからこそ、目に見えるものが重要視されるのは当たり前なのだろうけど。


 人間が人間たらしめる精神性は『目に見えないもの』だ。


 それぞれの言動や態度から透けて見えるかもしれないが、やはり『透明』なのだからはっきりとは『見えていない』し『触れない』から確認できない。


 故に曖昧(あいまい)なものを否定することはすなわち、人類批判といえるのではないだろうか?


 種族単位の自己否定。


 富が権力が名声が、絶対的に肯定され正義だとする風潮。


 時々、ふと、昔の時代の生き方をうらやましく思うことがある。


 食糧難で飢餓(きが)が天敵であり、命の危機が身近にあって仏教的な四苦八苦の考えが色濃かっただろう時代。


 そこに私がいたならば、『無益な考えに苦しむこと』はなかったのだろうか?


 とはいえ、心の豊かさは胃袋の、ひいては生活の豊かさがあってこそ得られる物。


 当時に生きていれば餓鬼(がき)となっていただろう私が贅沢(ぜいたく)な悩みをもてた時代だと思えば、現代も悪いところばかりでないのは確かだろう。


 何にせよ、心の豊かさと生活の豊かさは完全な正比例関係にないのだから、『人間らしさ』って何なのかという疑問はつきない。


 自分の性根が無意識にそうさせたのでしょう。無自覚って怖い。


(ちなみに、私は別に特定の宗教の熱心な信者ではないし、共産主義? や社会主義? こそが正しいというつもりは微塵もありません。


 というか、宗教の細かい部分とか共産主義や社会主義の内容とか、勉強不足で知りませんし。


 これを書いている段階でも、『何かのめり込んだら怖い』ってイメージしかありませんね)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ