322回目 2020/1/31
最初は単に『へー』って思っていた話題です。
いつものごとく『読み速』さんを眺めていると、新しい記事で『【悲報】なろう作家さん、主人公の能力説明に十七話も費やしてしまう』というタイトルを見かけた。
興味と無関心が半々でのぞいてみたところ、どうやらその作品(URLは張られていなかったのでどんな作品かは謎)で十七話分(これも文字数までは謎)を主人公の能力説明でつぶしたそうな。
一通り読んだだけでは、私も『そんなケースもあるんだなー』程度に思っていたのだが、よくよく考えると人のことがいえないと思い直す。
そして、何気なく拙作の【普通】を見て主人公が自分の能力考察に使った話数を確認してみたところ……『十五話』ほど費やしていたことが判明。
さらに言えば、能力考察をストーリーの合間合間に挟んだとはいえ、主人公の能力がほぼ判明するまで『六十話』くらい引き延ばしていたことも改めて確認した。
これは……他人のことをいえない。
しかも、その作品で書いた『主人公のスキル解説』みたいな番外編の中でもちょろっと言及したのだが、実は作中において主人公の全能力を『まだ出し切っていない』というおそろしい事実もある。
すでに作品を投稿しだしておよそ四年、そのうち半分以上はエタっていたといっても過言ではない期間を費やしておいて、まだ能力面で謎を残す私の構成は果たしてどうなのだろうか?
まあ、(私が理想とするストーリーの構成上)必要だからやっているのでいまさら路線変更なんてしないけれど、上記のように『十七話も』なんて書かれ方をすると引っかかってしまう。
なお、やり玉に挙がった作品では『スキル説明1~17』みたいな感じのサブタイトルがずら~っと連続で続いていたらしい……さすがに、そのやり方ではいやがられても仕方ないだろう。
それに、能力解説のほかにも敵の説明をゲームの『モンスターハンター』に出てくる狩猟対象でたとえていたらしく、敵の攻撃を『まるでミラボレアスの多段ヒットブレス』みたいに描写したそうな。
私もかのゲームはやったことがあるが、あんまりプレイヤースキルが高くないので上のランクまでいけなかった+ミラボレアスって何だっけ? 状態なので、はっきり言ってよくわからなかった。
『なろう』の小説、中でも『テンプレ』系はほとんど『内輪ネタ』に近い状態とはいえ、『モンスターハンター』って商業作品の世界観を利用するのはどうかと思う。
というか、『モンスターハンター』を知らなかったら通用しない描写な上に、考え方が『ゲーム脳』そのものなのだがそこらへんはいいのだろうか?
その作品を読んだツイートの書き込みから察するに『典型的な異世界転生テンプレもの』だったようだが、描写の削減のためには『今あるコンテンツの利用もやむなし』、という考え方があるのかもしれない。私は共感も実践もしないが。
とはいえ、中身を読んでもいない私が名も知らぬ作品を勝手に批評するのも違うため、『見聞きした情報が事実だと仮定した場合の感想』はそろそろやめておこう。たぶん、誰も得しないし。
それよりも、『なろう』ではそんなにスピーディーな展開が望まれているのか? という問題について考えなくてはならない。
私の小説は全体的に時間の流れがのんびり(なかなか直らない)なので、やっぱり『テンプレ』を書いてもウケる要素を用意できない作家にあたるのだろう。筆も遅いし。
そうすると、このサイトにおける私の立ち位置を考えれば、やっぱり『ランキングは目指すだけ無駄』と思った方が楽なのかもしれない。
上昇志向がなかなか芽生えない性格なのでしょうがないけど、『目に見えた目標』がないとまた何度もエタってしまう可能性から、このままでいいのか? と悩む自分がいる。
なにはともあれ、『執筆を長く続けられる原動力』を見つけられれば、何時間でも何日でも書き続けたいと思うはずだ。
そんな『なにか』を私も見つけられればと思いつつ、今日もため息を飲み込んでいこう。
好きだから、楽しいからと、なにも考えずに書いていると小さなきっかけですぐに自分のスタンスというか、立ち位置を見失ってしまうんですよね。
『長く書く』には『自分の芯』がいるものと思っていても、なかなか『芯』が据わってくれないので難しいです……。




