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317回目 2020/1/26

 私にとってはモチベーションの話なので、前回と似たような内容でしょうか。


 まとめ記事のサイトを読んでいると、『中だるみ』について質問しているツイートが挙げられていた。


『中だるみ』を最初、私と同じく『唐突に途中からやる気が薄まっていくこと』かと思ったのだが、よくよく読むと『物語の中盤に『谷(盛り上がりに欠ける)部分』に入って読者様からの反応が薄くなったこと』らしい。


 その方によれば『反応が鈍くなる=自作に不安を覚える』みたいな感じらしく、常に『読者様からの反応がいい状態』をキープしたい、と思っているようだった。


 対する反応は精神論から具体的な創作方針まで、ちらほらと寄せられていた返信をまとめられていたが、個人的には『物語の中に『山と谷』は不可分なので、見せ方を工夫させるしかない』としか言えない。


 というか、私的には『なぜか急に続きが書けなくなる怪奇現象』を解明したい。メンタル的な話のはずだが、どうしても小説に向き合う気力がわいてこない。


 まあ、『それまで書いてきた内容をきちんとまとめる労力とプレッシャー』が高まってしまい、億劫になっているだけなのだろうけど。


 おそらくの原因が分かっていても、それを乗り越えられる手法がわからないんじゃ意味がない。


 物語を進める度に、伏線をばらまいていく度に、完結までに作っておかないといけない物語の雰囲気やクオリティのハードルが上がる。


 それを、未来の自分が『処理しきれない』と判断してしまって足踏みをしてしまう。


 まるで、自作の逆ピラミッドを背負いながら増築を繰り返すようなしんどさがある。


 文字数を重ねれば重ねるだけ増えていく見えない負担。軽減させる方法は見あたらず、一度背負った小説を地面に置いて休む以外に解決法がわからない。


 かといって、一度おいてしまった小説は重量がけた違いになっていて、背負い直すのも一苦労だ。これはおいたまま増築ができず、必ず『背負って歩きながら増やさなければならない』。


 そんなにしんどい思いをするなら、いっそ頭の中だけで動かした方が楽では……? なんて、何度も考えてしまうほどの重荷だ。


 でも、物語を始めてしまった責任もとらないといけない。


 私の頭の中にある構想段階だけなら破棄も容易だっただろうが、私以外の人の目に触れて『物語』の『存在を証明してしまった』今――私が描いた『物語』を『なかったこと』にはできない。


 SF系ラノベがよく用いる用語を引き合いに出すなら、『シュレティンガーの猫』を覆っていた箱はすでに開け放たれたのだ。再び隠してしまうまでは、『存在証明』を取り(つくろ)うなどできはしない。


 不出来とはいえ私は作家なのだから、『客観的な目』に『観測』させた『物語』の責任をとらねば、作家という理想にはなれない。


『しんどい』やら『面倒くさい』やら、だらだら文句を言っていても結局はやらなければいけないのだから、あきらめてキーボードに向かっていくとしよう。


 ちょっと『気取った描写』の練習にもなった……ような気がしないでもないです。


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