表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
303/1238

303回目 2020/1/12

 年末年始から続く、執筆に関しての悩みです。


 今さらだが、私はここ数十日の活動に置いて長編に着手したことがない。


 拙作(せっさく)の【普通】を待っていてくださる方には申し訳ないが、ちょっと手を出せる気持ちになれないのが正直な気持ちだ。


 では何をしていたのかというと、短編のつもりのものを書いていた。


 昨年末くらいは、かなり前から考えていたネタの一つを掘り起こし、『今なら書けそう』というフィーリングに従ってプロットを引っ張り出したもの。


 序盤はそこそこスムーズに書けたのだが、途中からセリフと行動プロットだけでラストまで書いてみようとして、進まなくなってしまった。


 そこに大きな理由があったわけではないが、ただ何となく筆が動かなくなってしまった。掘り起こす際に、今の私が考える設定を追加した部分もあったので、なるべくなら完成させてやりたい。


 また無気力になるかと思ったのだが、年明けの年始くらいにビビッと新しいネタが降ってきた。これはかびの生えたフォルダにもない、本当にひらめきだけの短編ネタだった。


 そのときは、今までほとんどやってこなかった『ノリだけで書いてみよう!』という気持ちになり、すぐさま新しいメモデータを作成して書いていった。


 これも最初の方まではがんばって書いたのだが、今度はねちっこい文章改変に時間をとられてしまい、気持ちがどんどん()えてしまう。


 特に、短編に必要なのか疑問を抱いたほどの容姿描写に息詰まり、ブレーキがかかってからは失速も(いちじる)しかった。こだわりすぎるところは、まだまだ直らないらしい。


 それでもちょこちょこ二つ目のネタを完成させようとしたある日、またもやピシャンとネタが降ってきた。もちろん、サイズは短編用で。


 ここまでくると意味が分からない状態に陥っている気がしながら、今度は三つ目のネタを『ノリで書ききろう!』と着手し始めた。


 するとどうだろう。


 私が書いたものとは思えないような内容でできつつある。『なろう』のジャンル区分でいうところの『現代恋愛』にあたる作品だが、なんかこう、おっさんが書いてると思うとぞっとする感じに話が進んでいる。


 最近、筆が止まることが多いので忘れかけていたが、私は(一人称だと特に)半分ほど憑依(ひょうい)体質で書いている節がある。


 キャラクターの内心になりきる――とまではいかなくとも、心情を覗き見する形でキャラクターのモノローグを代弁する、みたいな感覚だ。


 ()しくも、私はそれを『思いついたし、息抜きにやってみるか~』なんて気軽に取り組みだした作品で、思い出すことができたのだ。


 これが長続きすれば……みたいなぜいたくは言わない。


 ただ、ほんの少しでいいから、半憑依(ひょうい)状態を維持しつつ小説に向き合う時間を長くしていきたい、とは思う。


 こうなると、グチグチと悩む時間が減って、とりあえず先を書かなきゃ! という気持ちにさせられるからだ。


 おそらく、『私の気持ち』ではなく『キャラクターの気持ち』を書き残そうとする意識が強くなるからだろう。三人称では、前者が出やすいので割と止まりやすいかもしれない。


 ただ、私の小説では主要キャラが結構クセが強いため、一人称で書いても共感を得られない可能性があるのでは? とも思ってしまう。


 そういう躊躇(ちゅうちょ)も、次第に捨てられれば楽なんだけど。


 うまく言えませんが、神視点で書いていくときと半憑依(ひょうい)で書いていくときとでは、明らかに精神状態も異なるんですよね。


 前者はネガティブでいろんなものを疑いながら取り組んでいるのに、後者は不思議とポジティブな情報があふれ思いつくネタをどんどんぶち込むスタイルに様変わりします。


 普段の感じからして、通常時がネガティブで異常時がポジティブなのは間違いなさそうです――が、異常時をいつでも好きなときに切り替えられたら便利だなぁ、と思ってしまいます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ