296回目 2020/1/5
三が日での出来事を少し書いてみます。
ちょっとしたきっかけがあって、私は大学時代にちょこちょこ行っていたラーメン屋に行くことがあった。
当時は原付を移動手段としていたため、通学の寄り道に一人で通っていたのだが、現在は引き払ってしまったので足は遠のいていた。家からそこそこ遠いのが一番の理由である。
が、ひょんなことからその店で昼食をしよう、という話になったので数年ぶりにその店へ訪れることができた。
高校時代が割と悲惨だったため、私にとってはある意味で青春の味。期待に胸を膨らませて来店し、記憶にある注文をして到着を待つ。
そして、目の前に届いたラーメンのスープをレンゲですくい、一口を舌へ乗せた。
瞬間、ああこんな味だった、と思うと同時に、やっぱりおいしい、と感じることができてほっとしたのを覚えている。
私もおっさんになったので、最近は脂っこい食べ物を積極的に選ぶようなことはしなくなっていて、そのラーメンは豚骨ベースで背脂多め(背脂の量は調節可能)を売りにしていたので、もしかしたら食べられないかもとも思っていたのだ。
しかし、たった一口でそんな杞憂は吹き飛び、学生時代においてきた懐かしい味を思う存分堪能することができた。……たとえその後、おなかを壊したっぽかったとしても。
そんな体験から、食べ物の思い出補正ってあるんだなぁ、としみじみ感じられたのがうれしかった。あまりいい経験で感慨深くなることが少ないので、よけいに印象が強かったのかもしれない。
おそらく、『絶妙に遠い』のがより感動の拍車をかけているのだろう。近すぎたら『今度行こう』と思ってしまうし、遠すぎたら『あきらめよう』と思ってしまうから。
帰宅してからは『しばらく食べなくてもいいや』と思っていたはずだが、これを書いている瞬間も『また食べたい』と考えてしまう私は、ダイエットの成功からほど遠い場所にいるのだろう……。
チャーシューを追加トッピングした上に替え玉をしたら、お腹パンパンになりましたね。
今よりやせていた学生時代は、それでもまだ少し食べられたはずなんですけど……加齢って怖いです。




