287回目 2019/12/27
とってもくだらないことを書きます。
ちょっとしたストレスは誰にでもあると思う。
たとえば、毎日コンビニで買っていた商品が売り切れていたとか、天気予報で説明されなかったにわか雨に遭ったとか、晩ご飯の献立を聞いたら『簡単なものでいいよ』とか。
世の中、ふとした瞬間に予想もしない形で『イラッ』とさせられる状況が降りかかってくる。
私もまた、現在その小さなストレスを抱えて生活している者の一人だ。
それは――鼻の横にできた吹き出物をつぶしたい!! という欲求である。
誰にも共感を求めていないので勝手に語るが、私は子どもの頃から吹き出物は見つけたらかなり早い段階でつぶそうとする性格だった。
つぶそうとすれば、もちろん痛い。だがそれ以上に、皮膚にできた小さくぽつっとできた白いあんちくしょうを見ると、芯を押し出してやりたいという本能が刺激されるのだ。
そのため、私の皮膚はお世辞にもきれいとは言えない。ボツボツとくぼんだ皮膚は、今まで私がつぶしてきた吹き出物の跡地である証拠。宇宙ゴミ(デブリ)がぶつかってできた月のクレーターに近い。
それくらい自然と、私は好奇心と快感を持って、毛穴に詰まった油脂の固まりを喜々としてつぶしてきた。
が、今あえて、皮膚の生まれた白い巨塔を放置している。
『肌、ガッサガサだなぁ~』と、肌ケアなんてする気もないのに考えてしまったが故、一度だけでも吹き出物の自然消滅を待ってみようと思ったのだ。
そして、気づけば数日が経過し、私は心にモヤモヤを抱えている。
つぶしたいのにつぶしてはいけないと自分に言い聞かせ、忘れようとすればするほど意識してしまうにくいあんちくしょうに、私は日々、心を振り回されている感覚に陥ってしまう。
もういっそのこと、健全な皮膚が真っ赤になるまでかきむしり倒してしまいたい。
しかし、一度決めたことを破るのはどうなのか? と私の中にいる天使と悪魔が『つぶせ』とささやくのだ。
これがストレスでないなど誰が言える? っつうか理性側の天使まで『つぶせ』とか頭おかしいのか? いや、こんなことでストレスを溜めている私もたいがい頭おかしいが。
油断をするとつい、右手が吹き出物の表面をなぞり、爪に挟んで皮膚の外へ追い出そうとする。
一度、吹き出物をつぶして芯を押し出す快感を知ってしまった私にとって、それはニコチンやアルコールにも似た中毒反応を示してしまう。脳内麻薬が、そうさせるのだ。
ああ、つぶしたい……つぶして楽になりたい……しかし、つぶしてしまえば、これまで(およそ二日?)の苦労が水の泡になってしまう……でも、あぁ……。
現在も、私の頭の中はくだらないことでいっぱいである。
たとえ悪気がなくとも、家でご飯のリクエストを聞かれて『何でもいい』などといってはなりません。
あれ、言われた方はかなりの確率でものすごく殺意がわきますから。誰でも『だったらテメェがなんか作れや!』と思いますよ。
料理って、実際に作るよりも『何を作るか?』を考える方がよっぽど疲れますからね(個人的意見)。一人暮らしによって得られた経験則の一つです。




