285回目 2019/12/25
この日はクリスマスでしたね。
私はほぼ例年通り、家族とバラエティ見て過ごした。
爪の先ほどでもいいので、ラブコメ的なエッセンスが日常に加わる日を待ち望んでいる今日この頃……ごめんなさい嘘つきました。
読むことは多くても書くのは苦手なラブコメだが、あれって実際に当事者になったらいろいろ大変だと思う。冷静になれば、他人事だから笑っていられる状況が多い。
特に、関係を進展させるイベントとか関係のメリハリをつけるとか、そういう起伏が起きやすい出来事がある度に、主人公はそこそこの面倒ごとに巻き込まれてしまう。
あれって、主人公だから解決できるハードルなのであって、自分が同じ状況にたたされたとしても決して正解にはたどり着けない自信がある。
というか、小説や漫画などを主としてたしなむ大多数の人々は、(少し偏見ながら)積極性が低く運動能力も控えめな人が多いのではないだろうか?
いってしまえばインドア活動なので、創作を主食としている人々の中に、他の活動へ手を広げられる時間的精神的余裕がある人はどうしても少なくなる。
寿命を消費する中で何に力を入れるかによって、ある程度の人間性に補正がかかるのは当たり前なのだ。
団体スポーツを長くしていると上下関係や仲間意識が強くなるし、ボーイ(ガール)スカウトなどを長く経験していると趣味もアウトドアに傾きやすい。
それと同じように、ジャンルを問わず本を読むことに長い時間を費やしていると、知識や心の豊かさは膨らむかもしれないが、仲間意識やアウトドアなどは育ちにくい。
さて、そこでラブコメ主人公に目をやってみると――まあだいたいの場合、いろんなところにかけずり回ってはやっかいごとにつっこみ、解決していくスタイルを採用している。
こんな活発さは陰キャ……もとい、インドアに求めるのはいささか酷だ。むしろ、多くのパターンを知ってしまうほど、自分が介入したときの結果を推測できてしまうので動けなくなる。
いくら困っている相手に自分が好意を持っていようと、相手の事情に首を突っ込むほどの勇気も行動力も『読書』では身につかないのだ。
その点、ラブコメの主人公ってすごいと思う。時に三角関係や四角関係になっても、だいたい若いから胃に穴も空かないしひどい目にあっても懲りないし。
私はガラスハートなので、それくらいのタフなメンタルがほしかった。人間社会に求められているのが『鈍感力』って話は、創作でも一部当てはまるのかもしれない。
なお、私が想定している『ラブコメ主人公』は少年誌あるいはラノベにのみ焦点を当てているつもりです。
さすがに青年誌系(イメージ的に昼ドラ並にドッロドロするやつ?)や成年誌系(目的がエロ前提)などは含めていませんのでご了承を。




