274回目 2019/12/14
改めて思います。
●手紙
主に人間が『紙』か『紙に類似したもの』を手にした瞬間につけられる固有名詞。別に文字が書いていたり別の誰かに当てたメッセージでなくとも関係がなく、条件は『紙』を『手に持つ』ことだけである。
人が初めて『手紙』を入手したのは原人を通り越し、猿人の時代には存在していたとされている。『紙に類似したもの』の定義として、それっぽい葉っぱを持っただけで『手紙』となるためだ。
『手紙』の種類は多岐にわたり、パピルス・黒板・粘土板・羊皮紙・加工紙など『紙』の役割と概念を与えられていれば何でもいい。
以下は、日本においてポピュラーな『手紙』の例を挙げていく。
・ティッシュ
エチケットとして普段から持ち歩く人も多い『手紙』で、主に水分や汚物の吸収・排除を目的としている。汚物とは主に人からでる体液を指し、一部の好事家をのぞいて基本的に『汚いもの』と思われる物質全般を言う。
中には愛好家として注目される人々も存在し、特にある一定の季節になるとティッシュを多数所持・使用する『手紙中毒者』が組織だって町中に現れる。
『手紙中毒者』の特徴として、ティッシュを『手紙』とすることで感情の高ぶりを抑えられずに号泣する、鼻から世にもおぞましい汚物を垂れ流す、顔面の一部を赤く染め膨張させるなどの異常が見られる。
『手紙中毒者』は他の依存症と発症原因が異なるとされ、現在でも完治は難しい精神状態だと見なされている。最新医療の現場では『フラワーセラピー』という、花の香りをかがせてリラックスさせる治療が模索されている。
・トイレットペーパー
『手紙』の中でももっとも一般に普及していると言われている種類の紙。日本における使用率は九割を越え、生産者が得る利益は莫大なものとなっている。
こちらはティッシュと違って携帯するものではなく、特定の場所で活発に使用されるタイプの『手紙』であるため、他人が使用している場面を見る機会は少ない。
必ずしも人間の生活に欠かせない『紙』ではないが、綺麗好きな人が多い日本だと愛好家が大多数を占めており、毎日のように個室へ入っては『手紙』を存分に利用している。
ただし、宗教上の理由などでトイレットペーパーを使用しない(できない)人々も存在し、彼らもまた特定の場所=個室を利用するが左手をそのまま『手紙』の代わりにしている。
使用済みの左手はたいてい個室のそばに設置された洗面所で清められることが多いが、中には洗わずそのまま個室の利用を終える者も存在し、社会問題として一部の人々から抗議の声が上がっている。
・スマートフォン
見た目や機能はともかく、『なんとなく紙っぽい』という理由から2014年から『紙』の定義へ組み込まれた機械式の『手紙』。
インターネットにつながって世界中の人々と交流したり、散らばった情報を収集したり、とっさに記録が必要な情報を残すためのメモ帳代わりにしたり、ペットへ『取ってこーい!』と放って持ってこさせる遊び道具にしたりと、とにかく用途が広い『手紙』である。
注意点として、トイレットペーパーと勘違いして使い道を誤れば、『手紙』としての役割からはずれないとはいえ多くの機能を失うことになるため、使用には気を配る必要がある。
ここで挙げた『手紙』はごく一部であり、他にもいろんな種類の『手紙』が世界には存在している。
なお、この記述はとんでもないほどのデタラメであり、実際の名称・定義・事件などと関係があろうはずがないためあしからず。
毎日って、つらい……!(泣き言)




