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250回目 2019/11/20

【普通】の推敲ですが、早くも手が止まりだしています。


●メントスコーラ

 アメリカが2000年代前半に開発したと言われている、世界で最初の『気象を操作する兵器』。


 語源はmentholメントール+squallスコールを合成させた複合語で、文字通り『メントールのような効果を有する局所豪雨を降らせる』ことを意味する。


 元々の始まりは砂漠化対策の一環として進められていた『人工降雨』の技術であり、90年代後半には積乱雲を意図した場所に発生させる装置が完成していたと言われている。


 細かい原理や理論は公式から明らかにされていないものの、後に発表された実験映像ではICBM(大陸間弾道ミサイル)のようなものを発射し、落下軌道に入ってしばらくしてから爆発。


 舞い散った粉塵に集まるようみるみる雲が形成されていき、数時間後には巨大な積乱雲と災害級のゲリラ豪雨が完成していた。


 天候を操る、という文句だけでも注目度は高かったが、もっとも世界を驚愕させたのは『人工的な公害降雨の成功』であろう。


 メントスコーラで発生させた雨はいわゆる『酸性雨』に近い効果があり、雨そのものに化学物質を混入させることで直接人体に影響を与えることができるのだ。


 その化学物質こそが『メントール』を指しており、肌に触れると痛覚刺激に近い冷感刺激を受けるという効果が確認されている。


 ただし、実際に含有されている成分はメントールではなく、似たような冷感効果を持つイシリンという物質を加工した物質である。名称としてより一般的かつ効果も明瞭な成分の名前を選んだらしい。


 イシリンの性質は弱酸性だがメントールの数百倍も冷感効果があるとされ、直接肌に触れると危険な物質でもある。特に眼球に触れたり飲み込んでしまった場合は、すぐに大量の水で洗い流す必要がある。


 ただ、イシリン自体は難溶水性(水に溶けにくい性質)を有しているはずなのだが、実際に効果が確認されたところを見ると『加工』の段階でその問題をクリアしたものと見られる。


 いずれにせよ、『自然現象』を兵器転用する技術の確立は脅威以外の何物でもなく、中国やロシアなど大多数の国から批判の声が集まった。


 しかしながら、アメリカ政府はそれを一蹴。理由は『気象兵器』を制限する国際条約が存在しないことを挙げた。


 核兵器や中・長距離兵器に制限を加える取り組みは行われてきたが、人間の手が及ばない『気象現象』まで規制しようという流れがなかったのは致し方ないことではあった。


 それでも実際に『気象兵器』が開発されたことで、今後はより包括的な兵器運用の見直しが国際社会の平和を維持する上で重要な位置づけになると考えられる。


 なお、この解説は完全なるフィクションであり、実在の国・兵器・国際情勢などとはいっさい関係がナッシングなためあしからず。


 最初の会長視点を見直しているのですが、投稿時点で書いていた内容のモノローグ的状況説明における論理展開を考え直していたら、めちゃくちゃ悩んでしまいました。


 修正をしていくたび、私の思考において悪い癖である『説明を途中で脱線しがち』が出ていたことに気づき、わかりやすくしようとすればするほどドツボにはまっております。


 説明部分をブロック分けしてごっそり移動、なんてこともやっていますので、小説書いてる感覚よりも文章パズルやってる気分になっています。現代文の問題みたいですよ……。


 そのせいか、毎日モチベーションを一定以上に引き上げるのが難しくなってもきています。最後までやるつもりですけど、続きも書けないし泥沼になりそう……。


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