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216回目 2019/10/17

 ちょっと寝たらすっきりしたので、()りずに夜中の時間に書きました。


 今回は全年齢だとかなりきわどいエッチな話をしたいと思うのだが、『なろう』の作品はよく『精神的ポルノ』と呼ばれるほどR15の限界を攻めた性関係の描写を行うことで、読者の関心を引こうとする手法が一般的と思われている風潮があるものの、実際に『なろう』以外の潜在読者層を獲得しようと思ったならばかなりの数に上る新規読者を手放す覚悟で取り入れなければならないやり方であると言わざるを得ない。


 特におっぱいの大きさや柔らかさの表現にすごくこだわり、女性の容姿を説明する上で必ずといっていいほど言及するばかりか、容姿の中でも重要度が高いと思わせんばかりに冒頭から挿入しているだけで、確実に一定数以上の女性から反感や反発を買うのは必至であり、それだけで日本全国はては全世界の半分にもおよぶ潜在的な読者を切り捨てている現実に気づくことが望ましく、より多くの人に小説を読んでもらいたいのならば切り捨てた自覚をした上で自作の想定ターゲットをより絞り込む必要がある。


 他にも丸くて張りのあるおしりをこちらに向けてアピールするイラストのように、ラノベの表紙ではもはや当たり前といってもいいほど定着した女性キャラクターの性的特徴を強調するやり方も、メインターゲットである十~二十代の男性へ向けた視線誘導や購買意欲の向上を目的とするなら、資本主義に(のっと)ると実に効果的かつ合理的なマーケティングを行われた結果の先鋭された広報戦略と考えても差し支えない……とはいえ、上記のように不快感を覚える人たちが生まれるのも避けられぬことであり、少し前にはSNSで話題にもなったくらいだ。


 おっぱいがむにゅっと誇張されたラノベ表紙を本屋で目撃した十歳未満の女の子が、それを指して『気持ち悪い(原文の記憶は曖昧(あいまい))』とつぶやいたことを親がツイッターで紹介し議論を巻き起こしたのは記憶に新しく、漫画やアニメ的な表現ではキャラクターの差別化を行うため誇張表現としての『デフォルメ』が前提として作成されているが、それにしても成人コンテンツを思わせるイラストを()せた書籍を一般書籍として扱われている棚で平積みにされているのはどうか? との見解で物議を(かも)したことは、おそらく以前もここで言及したと思う。


 エッチで性欲をかき立てられる肌色が多いアニメ調イラストの氾濫(はんらん)について、私も肯定的にとらえることは難しいと思っている方ではあるものの、上記ツイッターでの主張はどうも子どもが発言した事実を拡大解釈し、自身の思想・主張をあたかも子どもの考えであるかのように責任転嫁し(おしつけ)ているのでは? といった見方もあって別の角度から批判や議論の対象になっていることを見聞きしており、最近のできごとの中でも環境少女などと誇称(こしょう)されているグレタさんが、『子どもの盾』とも言うべき手法の踏襲(とうしゅう)で大人に利用されている、とした指摘も散見された。


 ここで女性のくびれたウエストのセクシーさに注目して話を展開するなどと前置くように、『子どもの盾』における悪質な部分は議題そのものを大きくそれさせないまま、意見に対して出された批判の矛先(ほこさき)を『主張』ではなく『発言者(こども)』へ向けられていると誘導することにあり、論理的な解決ではなく感情的に聴衆をあおることで言論の封殺を行おうとする卑劣さが透けて見える点である。


 本当のエロさはおっぱいやウエストやおしりの各パーツが有する特徴ではなく、おっぱい・ウエスト・おしりに続く全体のフォルムが生み出す筋肉と脂肪が描いた曲線美こそがエロの極致であることと同じで、あるテーマにおける問題はきちんと『問題全体』を見通して行われるべきものであり、主張の内容への反論はまだしも『発言者が子どもである』ことを取り上げて反論をつぶそうとする動きは、もはや討論をする気も問題を解決する気もない足手まといでしかなく、それどころか反対意見をつぶすことで発生しうる不当な利益が目的だと考えられるのであれば、詐欺まがいのやり口でも構わず狡猾(こうかつ)に意地汚く利己主義へ走る腐った根性には義憤を覚えずにはいられない。


 途中から『エッチするならどんな人?』から『結婚するならどんな人?』と同じくらい違う話題転換が発生したものの、要するにこの世に存在する他者伝達が可能なあらゆる手段は、使い方次第で発信者の想像を超える効果や影響を他人に与えてしまうため、情報を発信するときは表現方法や相手に伝える順番や単語などが独立して持つポジティブ・ネガティブイメージなど、『自分の発したいメッセージ』を『誤解なく』伝えられるよう細かいところまで神経を張り巡らせた表現への気配りが重要になるのではないか、ということをいいたいのである。


 以上、いつもお世話になっているまとめサイトで紹介されていた、『長文で何かを伝えたいときのテクニック』を実践してみました。


 何でも、文頭に強く興味を引かれるだろうワードを置けば、ある程度の長文であろうと最後まで読んでもらえる確率が大きく上がる、というツイッターでの利用経験から得た技術だそうです。


 まあ、ツイッター程度の文字数における技術なので、本編でやったような無駄に長い文との相性がいいとは思えませんけれど。長い上に何度もくどく書いたので、途中から読むのをすっ飛ばされているでしょうし。


 今回は男性向けに『エッチ』とか『おっぱい』とか『おしり』とかを使ってみましたが、女性向けだとどんな言葉をチョイスするといいのでしょうか?


 こういう話題だとよく対義語で『筋肉』が男性のセクシー部位としてよく挙げられますので、『うなる上腕二頭筋』とか『座ってみたい大腿四頭筋』とか『重機が乗ってる僧帽筋』とか『鬼神が宿る広背筋』とかが置換可能なのでしょうか?(一部はボディビルのかけ声ですけど……)


 それか、『読ませたい人』をピックアップするためにも、よりニーズに合わせ属性を限定した言葉を選定するべきなんでしょうかね? 『やおい』とか『魅惑の薔薇園(イケメンパラダイス)』とか『かけ算』とか『攻め派・受け派』とか?(その辺の事情は明るくないので、にわか知識でしか書けませんが……)


 そう考えると、男性向けでは効果が『広範囲(マクロ)』に反映しやすく扱いやすそうですが、反面女性がターゲットだと効果が『局所的(ミクロ)』にしか表れないように感じるため、ほぼ男性向けテクニックなのかもしれませんね。


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