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206回目 2019/10/7

 もうここはまとめ記事の感想コーナーといっても過言ではありません。


 とあるツイッターの中で、『なろう小説をゆるパクされた作品が書籍化した』と(その方が言うには)愚痴をこぼしていたものがあった。


『ゆるパク』とは、その方によると『世界観などの設定やシーンや台詞など、そのものを丸パクリするわけではないがよく見れば類似点・共通点が多いパクリ』らしい。


 ツイッター上では作者本人から具体的な部分の指摘や比較検討などは行われておらず、真偽のほどは定かではない。


 が、どうもこの方、自分からではなくツイッターを見た人や、パクリ元とされる作品を知っている方からの援護射撃(俗に言う『ファンネル』)を期待しているのではないか? という批判をもらってもいた。


 どうやら、同調や同情したりする声には返信を送るが、疑問や苦言を示した声にはほとんど返信しなかったらしい。『誰かにパクった人を攻撃してほしい』、という態度が透けて見えたが故の批判だったのだろう。


 とはいえ、私はその人のことを肯定も否定もしない。やられたことがないのでコメントもできないし、実際にやられてみないとどう思うかなどそのときにならねばわからないものだ。


 しかし、今の私があえてどうするかを考えると、『パクった人』には『完結までがんばってほしい』と思うだろう。それはもう、心から。


 ここでも本音をポロリしているように、私が書いている小説は『私が面白いと思う物語』を目指しているところが大きく、『私が書かなくていいなら誰かに書いてほしい』という怠け心がなきにしもあらずだったりする。


 さらに上記の方の例を適用するなら、パクられたら『書籍化』するほどブクマやポイントがつくということは確定しているも同然だ。


 その作品がもし明らかに私の作品がベースになっているのであれば、逆を言えば『サイト上での需要』や『私の作品に足りなかった要素』が浮き上がる、ってことじゃないだろうか?


 題材が同じ方向性にあれば私にもまだ改善の余地はあるはずだし、似ているからこそ明確な反省点が見えてくると思われる。いわば、『プロ(セミプロ)の添削』を受けられるのと同じなのでは? と。


 だとしたら、これを利用しない手はない。まず自作の更新を完全にストップ(または作品そのものを削除)し、パクったとされる作品を毎日追い続けることから始める。


 そして、その作品の一ファンとして、毎日(もしくは更新する(たび))感想に『良い点』を書き込んで応援しよう。さあ、次はどんな展開になるんだ? と期待に胸を膨らませてスマホ片手に更新を待ち続けることになる。


 もちろん、更新を止めた私の作品の続きを裏で書きためるのも忘れない。もし問題なく最新話までパクリのまま追いついた場合、『その後の展開』における違いを比較検討するためには必要なデータを用意しておかなければ失礼に当たるからだ。


 そこで止まってしまったとしたら、仕方がない。あきらめて自分の作品を未公表のまま完結へ持って行くか、別の作品を書き続けることになるだろう。残念だが。


 ただし止まらず突き進んでくれた場合は、『私の作品がたどったであろう可能性』を追い続けられるので、ずっとその方が書いた作品の軌跡をたどっていくことになる。


 粘着質(ストーカー)というなかれ、これはれっきとした応援(ファン)の行動である。


 感想欄が閉じられたらDMダイレクトメッセージを送り、ブロックされたらSNSで絡みにいき、そっちもブロックされたら毎回名指しして作品PRを頼まれもしないのにやり続ける!


 そうして粘着質(リスカブス)……もとい、応援(ファン)行動をとり続けることで、『他人が書いた私の求める作品』に(飽きるまでは)つきまとい続けることだろう。


 ……とまあ、息巻いて私なりの対処法を並べてみたが、実際にパクられたら本当にどんな気持ちになるのだろうか?


 悲しい? 悔しい? いらだつ? 友愛(ポア)する?


 いろいろ考えたところで、渦中(かちゅう)の人間にならないといまいち実感がわかない。そういう意味では、私の共感能力は若干平均よりも低いのかもしれない。先天性(サイコパス)後天性(ソシオパス)か……それが問題(?)だ。


 でも、たとえば『私の代わりに誰かが【普通】を書いたらどうなるんだろう?』と考えたことは割とある。特に切り口がななめ27°(ソース不明)と評判(?)の【ユニークスキル】あたりはどんな感じになるのか、非常に興味がある。


 基本的に拙作(せっさく)は『屁理屈』が随所(ずいしょ)に顔を出すので、『他人の屁理屈』を見てみたいというのがあるのだ。4章の『童話』とかも、他人ならどういう解釈をするのかを考えるだけで面白い。


 そういえば、だいぶ前に中国語っぽい感じで【普通】が無断翻訳されていたページを見た気がするが、あれは結局どうなったのだろう? 機会があれば、本編に『天安門事件』とか『南京大虐殺』とかをさりげなく入れてみようか?


 問題が起こっても翻訳元(わたし)は知らないけど。直接あらすじとかに警告を出すより、何の前触れもなく本編内にNGワードを入れる方が楽しい、と思ってしまうのは私がかなり主人公(ヘイト)に毒されたからかもしれない。


 とはいえ、しょせんは木っ端作家のマイナー作品なので、そのような被害を受けられるかは不明だ。想像の中だけで楽しむ分には、誰にも害を与えたりしないから平和でもある。


 それに、文章の巧拙(こうせつ)やストーリーの布石・伏線の確認に疲れずにすむから、パクってくれた方がいいのかもしれない…………さて、拙作(せっさく)の続き、やるか。


 ……本当に誰かやりませんかね、パクリ? 『屁理屈童話』だけでもいいですよ?


 なるべく原本は『ハッピーエンド』を選ぶのがおすすめで、後からとんでもない解釈を盛り込んで聞いた人をブルーにさせつつ、何かしらの『教訓』を提示するのが最低条件になります。


 なんせ、『童話』は『児童教育』の一環ですからね。大人の目線であれば、娯楽性もありつつ倫理・道徳教育を含んでいるのが望ましいと思うでしょう。


 たとえば『三匹の子豚』なんかは、『自立と称した領地経営を父親に命じられた三兄弟の末っ子が主人公で、家督(かとく)を相続するために邪魔だった長男と次男をだまして(おおかみ)に襲わせ、その後に裏切って襲ってきた(おおかみ)を逆に罠にかけて惨殺(ざんさつ)し、何食わぬ顔で父親に報告した上で財産を相続する三男の成り上がり』を描いた『童話』ですよね。


 もちろん、『三匹の子豚』における『教訓』は『邪魔者は追い越すより消した方が楽』となります。簡単な社会の縮図ですね。


 後は補足として『短絡的な考えは身を滅ぼす』ということも教えておくとなお良いでしょう。『三男』の犯行は全体的に衝動的で計画性がなく、途中で裏切った(おおかみ)と同様に一時の利益に目がくらんだだけの小悪党というほかありません。


 後に隠滅(いんめつ)しそこねた証拠が発見されると、最後は文字通り豚箱(かんごく)行きでしょう。まあ、家督(かとく)を争ったところで『三匹の子豚(かちく)』と言われるくらい欠陥だらけの兄弟だったようですし、どうあがこうと人間以下の畜生(ごくつぶし)には変わらなかった、ということですね。


家督(かとく)()いだら用済みの『父親』も消さないと……ねぇ? そういう(わき)の甘さがあるから『子豚(ちくしょう)』は『子豚(ちくしょう)』のままなんですよ)


 さあ、即興でもこんなプロットができるんですから、みなさんもチャレンジしましょう!


 れっつ、惨殺(ざんさつ)


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