205回目 2019/10/6
また、いつもお世話になっているまとめ記事からネタを拝借しました。
連載マンガやネット小説でもよくあることだが、『設定の後付け』について議論するまとめがあった。
いわゆる、物語上で事前に伏線や布石を打たず、唐突に登場する出来事のことだ。よくあるのが、主人公の覚醒イベントとかになるかもしれない。
『後付け』は基本的に登場が唐突であり、下手なやり方だと読者側を困惑させるだけだが、面白さや盛り上がりにつながれば違和感なく受け入れられる。いくつか具体的な作品名も上がっていた。
では、『後付け』で面白くなるかならないかの違いは何か? という要素の一つとして、『ご都合主義』になるかどうかがある。
そう長く論じられてはいなかったが、主人公に有利な『後付け』が続くとしらけてしまうのだろう。まあ、『なろう』特有の現象でもあるだろうから、とてもよくわかる。
逆に、『後付け』が主人公側の不利になっていく作品もあるらしい。私が読んだことがないが、例として○ョジョの四部を挙げている人がいた。
どんどん思いつきで主人公に苦難を上乗せしていくスタイル……正直、嫌いじゃない。むしろ好き。
後は、『後付け』が入ったとしても物語として『破綻』がなかったら問題ない、という意見もあった。悪い例みたいなコメントで○ンピースの『覇気』が挙げられていたが、こちらはどうなんだろう?
○ンピースは少年マンガとして、ほぼノリと勢いで読むような作品といえなくもないので、ある意味『後付け』との相性がいい、のか? ガチのファンは作品を網羅して、後に『伏線だ!』とよく話題にするようだが。
ともかく、『後付け』と『なろう』はおそらく切っても切れない関係にあるだろう。物語の整合性よりも先に『ライブ感』で有名になった作品も多いため、ネット小説には欠かせない『文化』といってもいい。
私もときどき、書いている最中の思いつきで『後付け』を行ったりするが、基幹設定の部分を『後付け』でやることはあまりない。やっても【普通】だとユニークスキル関連の解釈を増やすくらいか。
あ、それ以外のスキルとかはほとんど『ライブ感』優先の『後付け』だ……まあ、いいか。ユニーク以外は単なる『武器』みたいなものだし、それっぽいものが出せればきっと無問題のはず。
ガチガチに設定を組む人もいるだろうけど、私はガチガチに組みすぎると身動きができなくなりそうなタイプなので、結構『後付け』に頼ってしまう部分はある。
というか、ストーリーを書いていくうちに『必要な設定』がわかってくる、というか。事前の準備で『どんな情報が必要なのか?』がわからないので、『後付け』っぽく対処していくしかない。
そういう意味では、初期プロットの段階で『ストーリー構築に必要な情報』がわかる人ってすごいと思う。行き当たりばったりでしか作品を書けない私は、やはり未熟なのだろう。
世界観設定とかも、明文化された設定は少ないし。設定集を書くのが苦手、というのもある。【普通】に載せた『人物設定』と『スキル設定』は、データよりも自分の書きやすさ優先でやったので、何か毛色が違うし。
おそらく、私も『後付け』で書き続けていくのはまだまだ変わらないと思うが、せめて『面白い』と評価してもらえる作品を作れれば、と思う。
創作論として、いいか悪いか、という話ではありませんけど、ちょっと気になったので書いてみました。
『面白ければ何でもいい』みたいな意見はどこでも聞きますが、それが一番難しいんだっつうの! と叫びたいのは私だけではないと思います。
やれれば苦労しませんって……。




