202回目 2019/10/3
私が書いている長編の【普通】について、マジの悩みをこぼしていきます。
本編を進めるか、趣味に走るか……それが問題だ。
要するに、物語の本筋を進めるのに大幅なブレーキをかけている『魔改造童話』の省略をするか否か、ということだ。
趣味に走るならあと二つ、【普通】の4章でやっておきたい『魔改造童話』があるのだが、最近投稿できた『シンデレラ』が予想以上に長くなったのが問題で。
このペースでやっていると、完結どころか4章が終わらないんじゃね? と思う部分があるのだ。
言ってしまえば、『魔改造童話』は他の作品で言う『ダラダラ日常回』とほぼ同じ。筆者からしたら絶好の伏線置き場なのだが、読者様からしたらものっそい回り道だという自覚はある。
正直、読者様にとっては『番外編』みたいなものなのだ。私自身、他の『なろう』作品と比べても断然進行速度が遅い物語しか書けず、退屈なストーリー展開をやっていると気づいているからよけいに悩む。
しかし、厄介なことにこうした何気ない(?)場面を書くのは、筆者にとってとても楽しいのも事実。物語を足踏みさせるデメリットと引き替えに、他のキャラクターの人間性を深堀りできるメリットがあるからだ。
そして、私は『キャラを描く』ことそのものを楽しんでしまって、進行スピードとかどうでもよくなってしまうタイプの作家だ。たぶん、キャラ設定厨とでも言い換えられるかもしれない。
まさしく、展開のスピード感が命ともいえる商業ラノベ作家に向いていない性質だろう。自分ではラノベを書いているつもりであるため致命的だ。
ベストなのは物語をサクサク進ませてかつ、個性豊かで魅力的なキャラクターを表現することだろう。わかってはいる。だが、なかなかそれがうまくいかない。気づけば地の文は長くなるし、キャラが話す台詞や説明は長くなる。
こんな調子で進めていれば、今読んでくださっている読者様もいずれ【普通】を見限る時期がくるだろう。文字数が無駄に多い=視覚的に重く取っつきにくい作品であり、『なろう』の層とはとにかく相性が悪い。
なので、サイトの需要を考えれば自分の趣味をすぱっと割り切り、本編を進めることを優先した方がいいのかもしれない。というか、『なろう作家』ならばほぼそうするだろう。
それでも、私の中の悪魔がささやくのだ。『どうせアマチュア作品だし、好き勝手やって玉砕すればいいんじゃね?』と。さらに反論するように私の中の天使が『私が許す。逝ってこい』と……あれ? 実質一択?
ともかく、理性では省略を、感情では趣味をやることが大事と、凄まじい葛藤がぶつかっている。
省略でやるなら、4章ヒロインの視点に飛んでさらっと概要と結論を書いて流すくらいになるだろう。それでも多少長くなるだろうが、がっつりやるよりはコンパクトですむ。
趣味に走れば、正直文字数が予測できない。『シンデレラ』もまさかあんなに書くとは自分でも思っていなかったし、『桃太郎』を含め童話の主人公があんな堕ち方するとは思っていなかったし……。
さっさとどっちに舵を切るか決めなければ続きが書けない……さて、どうしたものか。
【普通】を読んでくださっている方しかわからないでしょうが、残る『魔改造童話』で取り上げたいのはロリ兎とショタ狐のキャラ形成です。童話一つにつき、子どもキャラ一人を扱う方針でしたので。
たぶん、プロット段階で子どもキャラにも手を伸ばしたのが失敗だったのだと思います。おとなしく、身の丈にあったレベルで書くべきでした。具体的には、ヒロインだけにクローズアップする方向でいくべきでした。
本気でどうしよう……頭を抱えています。




