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201回目 2019/10/2

 いつもここのネタとしてお世話になっているまとめ記事から、また話題を引っ張ってきました。


 ツイッター上での発言をまとめられていた記事から、少し気になる記述を目にした。以下で記述する意見は引用ではなく、私の意訳であることは先に触れておく。


 案の定『なろう』に触れての発言であるが、いわく『なろうでも小難しい文章は書ける』という主張だ。まあ、そう記載された方の文体が結構ちゃかす印象を受けたので、半分冗談のつもりかもしれない。


 そこから少しだけ他の方とのやりとりがあって、そこが少し考えさせられる物言いを見かけていく。


 たとえば『小難しい文章』の解釈について、『普段使いしない難解な語彙(ごい)を使った長ったらしい文章では?』みたいな発言があった。


 加えて別の意見として『文学的な表現、といいたいなら『小難しい』という形容はどうなのか? それは読者側の文学的表現に対する見識が狭いだけでは?』というものも見られた。その後に『もちろん、読者側に伝わりやすい表現を作者側が用いる意識は必要』みたいな意見もあったと思う。


 それに派生して、『『小難しい』が文学的表現を指しているなら、言葉の意味を理解し無駄をそぎ落とした『上品な文章』とは分ける必要がある』のような意見もあった。


 豊富な語彙(ごい)を用いた文章は、確かに『書く』だけなら誰でも書けると思う。堅く重い雰囲気を演出するため、難しい語句を多めに使うとそれっぽく見せられるからだ。(『誰でも書けるわけないだろ』みたいな意見もあったが……)


 ただ、ここで言及されていた『上品な文章』とは、言葉の意味を深く理解した上で、短く、すっきりしていて、その上でわかりやすい文章のことだろう。私の見識が低いため具体的なたとえは思い浮かばないが、言葉の意味を理解した上で読むと、これ以上ないほど状況に適した文章はない、という見事な描写は存在する。


 確か、ツイッターのやりとりでは太宰治などの有名な文豪がちらほら挙げられていて、『それと『なろう』のいう『小難しい文章』と比べるのはどうなんだ?』というニュアンスもあったように思う。


 上記した『上品な文章』を書くのは本当に難しい。ただ単純に『言葉をうまく使う』というだけではなく、小説のワンシーンを『誰もが感心する』ような表現を選ぶ経験やセンスも必要だ。


 特に今回の【普通】更新でも痛感したが、文章を短く見やすくまとめることはすごいエネルギーがいる。文章を細切れにするのとは違い、意味もきちんと伝えられなければならない。


 俳句や川柳が『上品な文章』に近いだろうか。五・七・五でまとめろ、なんて無茶は言えないものの、それくらいでも伝わるような表現ができれば、もっと作中の文字数を減らすことができたはずだ。


 とにかく説明をしなければ気が済まなくなるし、よく見ると意味が重複した文章を連続させていることも多い。伝えたいことを優先すると、どうしてもくどい文章になるのが私の悪癖なのだ。


 私が書いているのは文学とはほど遠いものの、人に読まれる物であるのは共通している。すっきりしていてわかりやすい文章が好まれるのは当たり前だ。


 他にも比喩とかのレトリックも十分に活用できているとは思えない。真っ先に自分の足りない物を見つけてしまうのも悪癖なのだろうが、自分が満足できないのだから仕方がない。


 それに、『小難しい文章』ではなく『上品な文章』を書けたところで需要があるかは微妙だろう。表現技術の幅として書けるに越したことはないが、少なくとも『なろう』において必須技能ではない。


 ひとまずは、シンプルでわかりやすい文章を心がけることが、ごちゃごちゃした印象のない小説への第一歩だろうか。


 意識すればするほど思う、うまく文章を削れるようになりたいと。


 ちなみに、『文章がいくらうまくても、ストーリーが面白くなかったら意味がない』みたいな意見もあるので、一概に文章力を鍛えることが正しいとは限りませんけどね。


【普通】の文章は口語調なので、文学的表現を多用するのはよけいに違和感がでるでしょうし。


 作風によりけりですが、悪い意味での『小難しい文章』が嫌われるのはどこでも一緒でしょうし、改善したい部分ではありますね。


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