193回目 2019/9/24
たびたび話題にあげる『虎ノ門○ュース』を見ていて、ちょっと思ったことです。
本日の放送分を視聴していた時、『読者の需要』だけにおもねるのは危険かもしれない、と思うようになった。
この日の放送では、ことあるごとに日本へけちを付けてくる韓国の話題が多く取り上げられていたが、とりわけ放送時間の半分を超えたあたりから始まった『火曜特集』の後半にて興味深いものが紹介されていた。
(ちなみに、『火曜特集』として紹介されていたのは韓国の反日姿勢に対する分析で、現在韓国で10万部を売り上げたという『反日種族主義』の共著者の一人がテレビ電話? でゲスト出演していた)
それは1995年に韓国で100万部のベストセラーを記録したという小説――『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』の紹介だ。
簡単に中身が紹介されていたが、バリバリの反日ファンタジー小説で、日本人からしたら正直バカらしいと思ってしまうものだった。昔の本なので和訳された物が日本でも流通しているらしいが、読みたいとは思わなかった。
そのニュース内で紹介されていた概要を記載すると、以下のようになる。(あくまでフィクション、ファンタジーの話です、念のため)
・日本がプルトニウムを大量輸入し、核武装の動きを始める。それに対してアメリカはなにも言わないのに、北朝鮮の核武装はとがめるのはおかしい、と韓国が怒りを露わにする。
・日本の核武装をおそれた韓国は、密かに少量のプルトニウムを入手。しかし、核爆弾の開発する技術がないため北朝鮮と手を結んで核武装に成功する。
・日本が突然、竹島の領有を強硬に主張しだした。韓国国境警備隊を撤退しなければ全員逮捕する、抵抗すれば発砲も辞さないと通告する。
(この時点でツッコミどころは満載だが、話を進めよう)
・1999年12月22日(出版年は1995年なので、架空の近未来として設定していたらしい)、日本が竹島に侵攻。韓国国境警備隊17名を全員射殺。次いで、韓国の軍事施設や工場を爆撃する。
・韓国は日本に成敗(報復)するため、北朝鮮とともに開発した最新鋭の核弾頭ミサイルを日本列島へ発射。(ここで南北朝鮮統一の夢を果たした、という印象を読者に与えるらしい)
・ただ、韓国は冷静(ミサイルぶっ放しといて冷静??)で、日本国中が絶望に包まれる中ミサイルは東京を通り過ぎ南方約200キロにある日本の無人島に命中する。
・これを受けて万策つきた日本は韓国・北朝鮮に降伏。(個人的には、日本なら日米同盟からアメリカに協力をあおぎ、徹底抗戦しそうな気もする……当時の政権に誰を想定していたかは知らないが、平和ボケした日本じゃ難しいか?)
・日本が多額の賠償金を支払うこと、竹島の領有権主張を放棄すること、韓国が長崎県の対馬を36年間植民地にすることを認めさせる。
・なお、上記は和訳した小説の内容。原文ではそれに加え、南北共同軍を設立した上で対馬や九州を占領。日本の農家から作物を収奪し、食糧不足に悩む北朝鮮に送ったり、熊本県の水前寺公園(この文字であってるかな?)を破壊するなどの内容もあったらしい。
(『虎ノ門○ュース』で紹介されていた内容をほとんど文章に起こしたもの。実際はどのように描かれているのか不明。知りたくもないけど)
これが、韓国で100万部売れた小説なのだという。それだけ売れた、ということは当時の韓国民はこの内容に多くの共感を寄せた、ともいえるのでは? とする意見も動画内で述べられていた。
単純な比較はできないと承知した上で、どこか『なろう』の『復讐テンプレ』に似た『抑圧感情の解消』重視のストーリーに通じている? と思ってしまう。
また、『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』の作者(キム・ジンミョン、という名前だそう)は他にも、『皇太子妃拉致事件(韓国人留学生が現皇后陛下を拉致する内容の小説)』などの著書を残しているそうだ。
韓国ではこのような例は枚挙に暇がなく、現在でも数多くの反日小説・ドラマ・映画などを製作して日本以外の諸外国で放映している。
海外でのウケは不明だが、少なくとも韓国内では大ヒットするほど『需要』があるのだろう。日本人からしたら、完全に濡れ衣の歴史改竄宣伝活動でしかないので腹は立つけれども。
さて、ここでいいたいのは『韓国ふざけんな!』ではなく、市場の中で明確に存在する『顧客の需要』に対して、『売れるから』という理由だけで考えなしに応え続けるのはどうなんだ? という疑問だ。
さすがに国民全体である一定の思想(=反日)を持っている韓国は特殊だと思うが、どこか市場の構造的に『なろう』がラノベ市場を圧迫している状況に近しく思えてならない。
購買層が求めているから売れる、という部分は確かにあるし流行としての一面もあるのだろうが、資本主義の考えで偏重した売り方がいきすぎると、大衆の思想に危険な影響を及ばさないか? と感じるのだ。
考えすぎかもしれないが、実際に少し前まで朝日新聞やNHKなどのメディアによる印象操作も手伝って、日本の黒歴史でもある旧・民主党政権が誕生した事実もある。
たしか、『虎ノ門○ュース』内でも『もっとも効果的な宣伝活動は映画だ』という意見を聞いたくらい、メディアが大衆に与える影響は大きい。
一応、小説もメディアの一種である。今の私が何か大きな影響を社会に及ぼせる、などとのぼせ上がった考えを持ったことは一度もないものの、頭の片隅においておいた方がいいかも、と思った。
お時間があればユーチューブにデータがあるので、視聴してみてください。日本の報道番組と違って芸能とかエンタメ系とかの話題はほぼなく、国際情勢などが中心でお堅めな印象が強いかもです。
番組自体もCM含め二時間ほどとそこそこ長く、楽しめるかどうかは個人差がありそうですが、少なくとも地上波の報道番組よりは信頼できる内容を放送している、と私は思っています。
まあ、私のように単純な人が内容すべてを真に受けるとイライラすることも多い番組ですので、無理にオススメはしませんけれど。一応、私は今日まで楽しく視聴できていますよ。




