174回目 2019/9/5
最近、ハロウィーン関係のCMを見かけるたびに、早すぎる時間の経過に恐怖しています。
私は数こそ少ないが、他の作者の作品もブクマして定期的に読んでいる。先日この作品でも記載した、『嘆きの亡霊は引退したい』とかは毎回楽しく読ませてもらっている作品の一つだ。
他にも『心の中の“こころ”』とかは、『なろう』に登録してから早い段階で読み始め、今も続きが出ないかな~? と思っている希有な作品である。(更新頻度が少ないとブクマを切るので)
思えば、長編作品に新しく手を出すことは少なくなった。日刊ランキングをのぞく頻度も減ったし、興味が引かれるのも手軽に読める短編が主になっている。
昔はそうでもなかったのに、新しい作品や価値観に振れる際の時間や労力などが気になり、長編を敬遠しがちになってしまったのかもしれない。
何しろ、私の作品を含め『なろう』の長編完結率はかなり低く、また綺麗に結びを締められる方も少ない。なので、消化不良が起きやすいのだろう。
まあ、私が見つけた時点で話数も文字数も少ない長編作品は別だが。はまればずっと続きを追うタイプなので、気づけばどんな作品だったかわからないブクマ小説がたまっていたこともままある。
そんな心境の変化に目を向けていると、不安になってくる事柄がある。
私の長編作品である【普通】の『文字数やたら膨らみすぎ問題』である。気づけば四章の途中で百万文字越える体たらくを改めて自覚すると、なんかとんでもないことやってる気がしてきたのだ。
更新分の投稿直前は結構推敲したりするのだが、その後はほぼノータッチで放置している場合が多いため、描写の贅肉を削れていないのが原因か?
【普通】の主人公が性格的に屁理屈多めの皮肉屋でもあるのも一因かもしれない。実際のコミュニケーションでは的確にムカつくことを口にしつつ、頭ではあれこれ考えるキャラクター造形も地の文増加に拍車をかけている。
後は、最初に作品へ目を通す『私』を説得させるために、いろんな言を弄する癖もありそうだ。どれだけ穴だらけなロジックでも、まずは『私』が理屈に納得していなければ話にならないし。
そうでなくとも、私の作品は地の文が多めになりやすい。悪く言えば、会話文が少なくテンポが悪い。初見だと空白でしかない想像世界を補完するため、いろんな情報を入れ込みたくなるからだろうか?
元々からして『描写を抑えて、読者の想像力に解釈を任せる』書き方がとても苦手である。必要最低限の情報量が、表現の加減がわからないのだ。かなり大ざっぱな性格がアダになっている。
とまあ、文字数問題の原因を探ってはみた物の、実際に書いている最中は自分で意識できないため修正は難しいだろう。半ば諦めている。
他にやれることがあるとしたら、芸人のネタを含む時事ネタをぶっ込む癖を抑えるくらいか。作品の修正をするときも、それは意識して消していきたいところ。
作中の緊張した雰囲気を弛緩させるために、一人称主人公が茶化すのはよくやる手法だが、時事ネタはナマモノであるため後々まで残る小説とは相性が悪いと今になって後悔している。
ともかく、長編文字数ダイエットも近々やらないといけない。
すべてがムダとは言いませんが、やっぱり膨らみ過ぎなんですよね私の長編。
もっと他の方々みたいな、スッカスカと揶揄されるほどの描写密度で書いてみたいものです。




