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168回目 2019/8/30

 これを書いているときに『天空の城ラピュタ』を見てます。


 残念ながら最初から見ているわけではない(ほぼ終盤からだった)が、久しぶりに見たらなんかとても面白い。


 少なくとも、毎年のように見て『もう飽きた』みたいな感想を抱いていた子供の頃とはぜんぜん感じ方が違う気はする。


 前から『宮崎駿監督作品』は『子供から大人まで楽しめる作品』として有名ではあったが、改めてそれを感じる。ファンタジー系作品だから、余計にそう思うのかもしれないが。


 何となく見ていただけの頃はストーリーをぼんやり楽しんできただけだが、今見てみると設定やら映像やらが細かい部分まで作り込まれていて、感心させられるばかりである。


 これが数十年も前に作られた作品だとは思えない。いやー、巨匠ってやっぱりすごいんだな、と。


 特にシェアワールドに近い『なろう』作品のファンタジーと比べると、独自性豊かで主要キャラも立っている。


 何より、作品全体を通して無駄がないと感じられるのがすごい。映像的な見せ方がとても濃厚で、視聴者を飽きさせない話運びをしているなぁ、と思った。


 原作が確か別だったはずだが(うろ覚え)、シータやムスカ(今見ても悪役としてもネタキャラとしても秀逸すぎるキャラデザw)の家に伝わる伝承とかも、本当にそれっぽくて違和感がない。


 アマチュア目線ではあるが、普通のファンタジー世界における『歴史』はほぼイコールで『設定』にしか思えなくなる。下手な出し方(突然ストーリーにぶち込まれたり?)をすれば、だから? ですまされがちだ。


 そもそも、ファンタジー作品における『設定』は『虚構』であるため、作者としては『本当にありそうなそれっぽさ』を演出するのにとても苦労する。加えて、効果的に視聴者へ伝えなければならないので、本当はとても難しい作品ジャンルのはずなのだ。


 しかし、『なろうファンタジー』においては『シェアワールド』的な特色があるが故に、もろもろの難易度が下がっているという部分は大きい。改めて、『テンプレ』ってよくできた下敷きだなと思った。


 後は、やっぱり『なろう』と『名作』にある明確な差として『メッセージ性』っていうのはあるんだろうな、と思う。アマチュア作品ばかりなので仕方ないが、『なろう』はとにかく『浅い』と言われる。


 まあ、暇つぶしを含めた『娯楽』に特化した作品が多いのだから仕方ないのかもしれない。だが、やはり人々の記憶に残り琴線に触れるような作品には、『人間の根底・深層意識を震わせる何か』がある。


 それがよいものであれ悪いものであれ、『考える』を促す『メッセージ性』は太く長く視聴者の中に根付き、より研ぎ澄まされた『人間性』を作り出すための『研磨剤』になりうる。


 ちょっと(しゃ)に構えた見方をすれば、人間の大敵とも言われる『暇・退屈』を紛らわせるための『話題・議題』としての『テーマ』こそが、長期的視点で見た『本当の娯楽』なのかもしれない。


 そう思えば、『メッセージ性』を作品に組み込むことが、より一段上の『娯楽性の追求』に繋がるといえそうだ。つまり、『宮崎駿監督作品』は『最上級の娯楽追求作品』ともとれるかもしれない。


 長く愛される作品は、それだけ『人間(じぶん)が考えるに値する価値』がある。


 私もまた、一つだけでもいいので、そんな『価値ある作品』を作り上げてみたいものだ。


 レジェンド系作品は視聴時の年齢で見方が変わるため、見慣れたはずなのに毎度新鮮な感情を抱かせてくれる気がしますね。


 映像作品と文学作品では見せ方がかなり違いますが、誰かの心に届く作品を作ってみたい、という気持ちは作家の欲としては存在します。


 実力が伴わないのが残念ですけどね。((バルス)


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