145回目 2019/8/7
ちょっと迷い、というか戸惑いを書いてみます。
最近になって韓国を中心とした、テレビ・新聞に頼らないネットのニュースに目を向けるようになってきて、いろんな情報に触れる機会が増えた。
たとえば、You○ubeで『虎ノ門ニュース』の存在を知って見始めている。完全に社会情勢に焦点を合わせた報道番組で、テレビのバラエティを混ぜたような番組と比べれば硬派な印象だが、とても面白く視聴できている。
何より、放送局が主張する『放送しない自由』で隠された部分も取り上げてくれる確率が高いので、テレビよりも信用度が高いのは嬉しい。少々ネトウヨと言われることもあるようだが、日本のメディアが極左と言えるのでちょうどいいかもしれない。
とまあ、他にもニュース関連のまとめ記事なども見るようになって、割と胸くそな情報も仕入れるようになったことで、ちょっとした弊害を感じつつある。
ネットでの情報を知る前よりも、エンターテイメントっぽい話が書きにくくなっている感覚を覚えているのだ。何というか、保守的右翼的な主張が表に出るようになった。
上述した『虎ノ門ニュース』もそうだが、日本に迫る危機感や内側に抱える諸問題に関連した警告をよくしている印象があり、どうも国への危機意識が高まっている気がする。
結構、周囲や人からの影響を受けやすい自覚があることに加え、元々が悲観的でネガティブな考えが強いため、どんどん右よりに考え方が寄っていっている感じはあるのだ。
で、私は小説の中にさりげなく信条や教訓などをいれれたら理想、と思っているような人間であるからして、意識的にしろ無意識的にしろ、その時々の思想を作品に盛り込んでしまう可能性が高まっている。
少し前に投稿した短編でも、主人公が所属する村の防衛力に関する懸念で『自衛隊』を挙げていた。日本人の前世を持つことから出した言葉だが、身近にあった『警察』だと自治的組織の側面が強いと思ったため、実際に国防を担う『自衛隊』を選んだわけだが、さすがに最近の情報に影響されたと思わなくもない。
寓話的な話が書けたらな、とは確かに思っているが、決して押しつけがましい話を書きたいわけではない。ユーモアやウイットといった『おかしさ』を中心に、ちょっとした『毒』として皮肉を上手に込められれば、とは思っている。
まあ、こうしたところで自分のハードルを無意識に上げているのが私の悪い癖でもあるのだろうが。技術的にやることは山ほどあるのに、自ら課題を増やして追い込んでいく……うむ、バカみたいだ。
ともあれ、どうも今まで以上に理屈っぽく堅苦しい作品づくりをしていきそうな気がして、私の思考からユーモア的な柔らかさが失われつつある危機感を感じずにはいられない。
こうしてまた懸念材料が増え、筆が止まる要因になるかと思うと気が気でないが、何とか筆を折ることだけはしないでやっていきたいと思う。
ちなみに、短編の反応はいまいちでしたが、逆に『見られていない』という安心感を覚えて『次もがんばろう』と思えました。(相変わらず天の邪鬼……)
ただ、現時点までにブクマが一つ増えていたのを確認したときは驚きでした。
自作への評価としてはあれですけど、読み返すような話ではなかったはずなんですよね……はて?




