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131回目 2019/7/24

 いずれやってみたいネタについて、徒然(つれづれ)なるままに(しる)して(そうろう)


『なろう』には一定間隔で流行するジャンルが存在する中、女性向けとして割と長く続いている『テンプレ』として『悪役令嬢』ものがある。


 読んだことがあればわかるだろうが、簡単に説明すると乙女ゲームを()した残虐シーンありのシナリオに登場する悪役にあてがわれた主人公が、自らの境遇に直面したときどのような選択をして未来を迎えるか? といった女性の人生単位における転換期を面白おかしくのぞき見る下世話なジャンルである。(ディスってない)


 ただし、現実に販売されている乙女ゲームだと『悪役ポジションの女性キャラ』そのものが少数派だったりするらしいが、細かいところは気にしないように。


 それはともかく大筋は上記の通りで、条件は様々なパターンが存在して実にバラエティ豊かな包括ジャンルといえよう。


 まず、『悪役の認知or無自覚』で主人公のルートはあらかた決まったようなものだろう。言い換えれば、主人公に『事前知識』の恩恵があるかどうかの違いにあたる。


 前者であれば『転生→破滅フラグ回避→個人の幸せ・家の利益を守る!』になるだろうし、後者であれば『天然無自覚人たらし→シナリオヒロイン自爆→知らないうちに順風満帆?』が多い印象だ。


 加えて、上述したとおり前者が『転生者=元日本人』である場合が多く、後者は『非転生者=いわゆる現地人主人公』であることが大半で、主人公のアイデンティティ属性の分岐(ぶんき)にも一役買っている。


 ほかには『要求は恋愛or仕事』にも分類できそうに思う。主人公が掲げる『大目標=将来設計』の違いだ。


 前者は『眉目秀麗(イケメン)で権力者で金持ちな誰か一人に選ばれて両想い』か、『容姿端麗(イケメン)で権力者で金持ちな誰か複数に言い寄られて逆ハーレム』か、といったイメージがある。実際の作品として多いのは『両想い』パターンだろうか。


 後者は少し特殊で、『恋愛(おとこ)はいいからやりたいことやる!』というどちらかというとなろう男主人公が持つ純粋な成り上がり願望に近い。『恋愛(おとこ)よりも私は趣味・仕事が楽しいんだ!』なんて、今時のキャリアウーマンが口にしそうな道かもしれない。(ディスっていない、念のため)


 このあたりで意見が割れるのは、次第に広がってきた女性の社会進出による影響が大きそうな気もする。昔(=乙女ゲーム内の世界観)の男性優位社会では『女性の幸せ=結婚』だったのが、現代の価値観を持ち込んだ結果として『男がいなくても生きていける格好いい女性』を目指す気運も輸入されたのだろう。


 個人的な意見としては、たった数人程度の規模でも異世界と呼ばれる場所へ異物を放り込むことは、本来だと『黒船来航』レベルで世界に大混乱を招く一大事件だと思うのだが、『転生』という現地人(ひつじ)の皮をかぶった異世界人(おおかみ)にそこまでの自覚はないのだろう。


 君たち(誰?)は技術・常識・文化・社会通念など、存在するだけで多くの基礎を破壊しうる劇物だという事実を受け入れるべきだ。おとなしく投稿しなさい。……間違えた、投降しなさい。


 もっと考えればいろいろと要素は出てくるだろうが、長々と書いたところで要領が得なくなるだけなのでこのくらいにしておこう。


 いろいろと意見してきたが、私もいずれ『悪役令嬢』ジャンルで何か書いてみたいとは思っている。目線はどうしても男寄り(お仕事優先系?)にはなってしまうだろうが、題材としてはとても興味深いのだ。


 書き方や見せ方にもよるだろうが、貴族における寵愛(ちょうあい)の奪い合いは精神的な時間無制限(サドンデス)つぶし合い(バトルロイヤル)が本質なので、考え方次第では少年マンガのノリで恋愛を描くことも可能だ。


 拳の変わりに皮肉をぶつけ、超能力の変わりに不正の証拠や冤罪をたたきつける、愛と欲望を独占するため魑魅魍魎(ちみもうりょう)蟲毒(こどく)を制して呪詛(いちばん)になるのは一体……?


 これなら、最強を目指しがちな少年マンガと同じレールに乗せられるだろう。


 というわけで、いつか『悪役令嬢(どくむしののろい)』を書きたいという願望でした。


 女性が中心の恋愛を描くなら、男性が抱きがちな理想や願望は極力捨てないと面白くありませんし。


 男の前では猫なで声を出す口で別の女性を汚く(ののし)り、さりげなく何度もボディタッチを繰り返す白魚のような手で別の女性の髪をつかんで引きずり回す……そんな恋愛を、私は書きたい。(白目)


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