1235回目 2022/7/31
すみません、タイトルは完全に諦めました。途中で寝落ちしてしまったようで、後半数分の記憶が曖昧です。当初のプロットも逃げて行ったらしく、もうどうしようもありませんでした。
一回目
お題『不幸な天才』
必須要素(無茶ぶり)『年収』
文字数『784文字』 未完
タイトル『タイトル不明』
天は二物を与えず、なんて言葉を作ったやつが生きていたら、俺は何が何でも会いに行っていたと思う。
だってそうだろ? 俺とと同じか、少なくとも近い境遇を歩いてきた仲間の可能性があるんだから。
「いでぇっ?!」
本を読みながら歩いていたら、側溝に片足を突っ込んでしまって激痛が走る。ちょうどブロックがむこうずねに直撃したようだ。何度も味わった感覚だが、何度味わっても慣れたためしがない。
というか、慣れてしまっても問題だろう。教科書で習うような急所は一通り事故でクリーンヒットしてきた。俺にとって怪我とは、言葉でないほど悶絶してからをそう呼ぶくらいには頻繁なイベントだった。
本来なら歓迎すべきでない異常事態で、実際に歓迎した覚えは一度もないのだが、俺は毎日のようにこうした出来事に遭遇してしまう。
いわゆる不幸体質ってやつだ。しかも、漫画やアニメに出てくるような下手をしたら死ぬやつが来るレベルの。
「うぅ……道路横の側溝くらい、ちゃんとフタしとけっての」
誰にも聞こえないだろう小声で悪態をつき、今日の待ち合わせの場所までまた歩を進める。もちろん、足をぶつけた直接的な原因の本を開いたまま。
歩きスマホならぬ歩き読書で何度事故を起こして、あるいは事故に巻き込まれてきたか。これくらいの愚痴で住んでいるのは、これくらいの怪我で住んでいるからだろう。
時と場合と危険度によっては、その場にいる全員に怒鳴り散らしながら拳を振るっているイメージがある。出来上がってしまっている。
親父の遺伝かお袋の性格が映ったのかわからないが、本来の俺はかなり短気である。いくら自業自得とはいえ、ぶつけたから仕方がない、なんて思うはずもなかった。
色々とぶつかったりぶつけられたりして、やたら道行く子どもが持っていたソフトクリームを服に吸わせて、//(時間切れ)
二回目
お題『2つの彼』
必須要素(無茶ぶり)『抜け毛』
文字数『1326文字』 未完
タイトル『俺と俺』
「なぁ、俺?」
「どうした、俺?」
学校が終わり、自室に戻ったところで俺そっくりのもう一人の住人に声をかける。
こいつとの同居も随分板についてきたつもりだが、やっぱり時間をおいてから目の当たりにすると違和感凄いな、この光景。
「一日俺の漫画読んでて楽しいのか?」
「ぶっちゃけ飽きた。これなら今朝の俺から旅立った抜け毛の本数でも数えていた方が暇つぶしになると思うぞ」
「誰がハゲだぶっ殺すぞ!」
「それは俺にもケンカ売ってんのか殺し返すぞ!」
布団で寝転がっていた俺は俺の売り言葉に乗って飛び起き胸倉をつかんできた。こっちだって自分にハゲ扱いされて普通に切れているが、どこか頭の隅で冷静な自分もまだ残っている。
あぁ、また自分とケンカしてるんだな、俺。懲りないというかなんというか……意外と短気だったんだなぁ、こんなしょうもないことで声を張り上げてるなんてあほらしい。
実際、目の前で顔を怒りで染めながら俺に迫る俺は、怒りの勢いもあって少しの恐怖は抱くもののどこか滑稽な様子にも見えてしまう。
鏡で見た自分が、鏡写しじゃない行動をとって目の前にいる。この異常事態に、俺は否応なくなれざるを得なくなった。それはメンチを切っている俺の方もそうだ。
「……やめよう。こんなことしても不毛だ」
「さすが俺。ほぼ同じタイミングで頭が冷えたな」
「双子を超えた同一人物みたいなもんだぞ? 俺が考えがことがもう一人の俺の考えたことだ、っていい加減受け入れろよ」
「そういうお前も、その仮説をどこまで自分に納得させられてる? 俺だからわかってるが、実はそこまで腑に落ちてないだろ?」
「……ったく、これだから俺との会話は」
胸倉から手を離した俺は、また俺のベッドに腰かけた。そのまま寝こけるのかと思いきや、座り込んだまま少し考え込むようなポーズをとる。
「なぁ、俺?」
「今度は何だよ、俺?」
扉を閉めてから学ランを脱ぎ、カバンを勉強机に置いたところで、私服姿の俺に振り返る。
「そろそろはっきりさせないといけないんじゃないか? 俺が二人いる、この異常事態について」
「そうだな。俺もいつまでもこのままじゃいけないとは思っていた」
何せ、この状態が当たり前になってそろそろ三カ月になる。数日前にようやく期末テストも終わったことだし、夏休みの時間も借りて俺がどういう状況に陥っているのか、本気で考えて対策を講じる段階に来たのかもしれない。
「まずはわかっていることを整理しようか」
「三カ月前、朝起きたら俺が二人になっていた」
「姿かたちは当然、記憶も身体能力も全部が同じ。クローンよりも厄介なドッペルゲンガー状態だ」
「しかも、片方が食事や排せつ、果ては睡眠をとれば、もう片方の生理的欲求まで解消されるおまけつき」
「便利は便利だが、味気ないと言えば味気ないんだよな」
「確かに。実験もかねて俺たち二人食ったり食わなかったり、出したり出さなかったり、寝たり寝なかったりしてきたからわかる」
「プラスして、一晩どちらかが寝る、って条件は付くが記憶まで共有できるときたもんだ。もはやどっちが」//(時間切れ)
久しぶりに筆は乗ったようですが、ストーリーの設定はまったく空白のまま進んでいました。この後どうすればいいんでしょう? ノリで書けば結末には行けるんでしょうか?




