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1232回目 2022/7/28

 お題を見た時から『超能力』の設定しか思い浮かびませんでした。これでどう話を展開させるのかなんてまったく考えていません。見切り発車なんてこんなものでしょう。


 一回目

 お題『暑い超能力』

 必須要素(無茶ぶり)『靴下』

 文字数『1130文字』 未完


 タイトル『不便な特技』


 一昔前だと空想の中にしか存在しなかった超能力。


 突然変異か秘密結社の陰謀か、いつの間にか人の中に超能力を扱える人間が増え始めたとニュース速報が流れたのは記憶に新しい。


 まだ世界総人口の1%にも満たない割合でしか扱えないが、実在を確認された超能力は少し前に科学の一分野として組み込まれることが決定した。


 それが原因で世界のパワーバランスが崩れ、超能力者と非超能力者によるSF的な大戦が勃発――なんてことが起これば、本当に物語の中の登場人物に慣れたんだろうな。


「くっそ、遅刻した!!」


 でも、現実はいつだってしょーもないもんだ。


 スマホのスヌーズ機能をことごとく消し、惰眠をむさぼって学校に遅刻しそうになっている俺も、何を隠そう超能力者の一人なのだから。


「もっと頑張って俺を起こせよスマホ!! 何回同じ間違いを繰り返せば学習するんだっつの!!」


 スマホに対してか自分自身に対してかわからない罵声を叫びながら公道を爆走する俺。はたから見れば完全な不審者だろうが、知ったこっちゃない。こっちは出席日数がかかってんだ。なりふり構ってられるか。


 こういう時、漫画やゲームで見かけていた瞬間移動みたいな超能力がつかえたら、ここまで焦ることはなかったんだろう。何なら何度目になるかわからない二度寝をかましていたかもしれない。


 しかし、残念ながら現在確認されている超能力の中に、そのような夢と希望と未来への不安を与えてくれるような超能力は存在していない。


 むしろ現代科学の範囲で全て安価に再現可能なことしか、超能力として発現させられなかった。


「――セーフ!!」


「おつかれ厚木。ちなみに、一時限目の半分を過ぎてからの重役出勤をセーフとは言わないぞ」


 全力疾走して教室についた瞬間の化学担当教師によるツッコミで、クラス中が笑いの渦に包まれた。ネタにされたのがとても悔しいが、遅刻した原因は完全に俺の不注意なので文句も出てこない。


 不機嫌が力加減に出たのか、少々乱暴に教室の扉を閉めて自分の席へ座る。どうせなら二時限目の始まりに間に合うくらいの時間調整をしておけばよかった。


「また遅刻かよ。せっかく超能力者になったんだから、それ使って何とかしろよな」


「うっせ。俺の超能力の意味不明さ、知らないとは言わせねぇぞ。しかも今6月で使い道マジでゼロだし」


「厚木、鈴本。今は楽しい科学の時間だぞ? 私語は慎め?」


 隣の席からからかってきた鈴本のせいで、また教師から叱責を受けた。マジで最低の日だな、クソ。


 ちなみに、俺の超能力は地味を通り越して意味不明なもの。


 端的に言えば『靴下を分厚くする』、それだけ。//(時間切れ)




 二回目

 お題『運命の湖』

 必須要素(無茶ぶり)『右の上履き』

 文字数『1280文字』 未完


 タイトル『おとぎ話になれない精霊』


 最悪だ。


「今から探して、ホームルームに間に合うのかよ……」


 外観からして滅茶苦茶に荒らされたシューズボックスの中に、本来ひと揃えになっているはずの上履きが片方なくなっていた。


 取り残された左足の上履きも、中に生ごみが山のように詰められ盛られている。本来は学校内にある花壇とか畑とかの肥料として使われているもんだろう。もったいないことをする。


 というか、それ以前に俺への嫌がらせに対する熱量が強すぎて、逆にこれを仕掛けたやつらは俺のファンなんじゃないか? とさえ思えてくる。俺に指定されたシューズボックスの一角が全て、赤や黒のマジックでぐちゃぐちゃに色付けされていれば、そう勘違いしてもおかしくないと思う。


 生ごみといいマジック染色といい、俺への嫌がらせに時間を費やすくらいなら好きなアイドルを追っかけたり勉強時間を確保した方がよっぽど有意義なはずなのにな。俺もこれを仕掛けたやつらも、人生を無駄に過ごしていて贅沢だとさえ思えてしまう。


「来客用のスリッパを使う……にしても、右足の方は探しておくか」


 こうなってしまっては履く気にもならず、入学してから何度もお世話になっているスリッパを使うことは決定した。が、さすがに何度も上履きじゃない履物で校舎内をうろうろすると、自分の責任じゃないのに教師から目を付けられるものだ。


「ちゃんと上履きで校舎内を歩きなさい」


 おそらく俺の事情を知っていそうな学年担当の教師でさえ、いじめの存在を認識しつつ苦言を呈してくるのだ。大人に頼る、なんて選択肢を宇宙のかなたに飛ばす理由としては十分だろう。


 両親には話したところで無駄なのは幼稚園の頃に気付いていた。優秀な兄貴の世話で忙しいんだろう。同じ家で住んでいるのに、存在を認識されているかどうかすらもはや怪しい。


 昨日なんて晩飯どころか椅子さえ用意されていなかったからな。ダイニングの机に並ぶ三人分の食事と三脚の椅子に、もはや笑いさえこみあげてきたよ。


「さて、始業チャイムに間に合えばいいけど」


 家に居場所はなく、学校には敵しかいない。


 そういう状況だけど、いやだからこそかな? 毎日バカみたいに早く登校している俺は、部活の早朝練習でマラソンをしているやつらの声を聞きながら外に出た。


 嫌な経験則だが、こういうことをしでかすやつらがどういう場所に隠すか、おおよその見当はついている。普通なら見つけられなさそうな場所か、見つけても回収したくなくなるような場所だ。


 前者は校舎の壁にある雨どいのような出っ張りに放り上げられているとか、背の高い桜の木の頂点付近に投げ上げられているとかだな。高いところってのは意外と盲点になりやすくて、見つけられたとしても対処がしにくい。


 後者はシューズボックスの中の生ごみマシマシと似たような状況、と言えばわかりやすいだろう。トイレの便器の中とか、土の中とか、掃除ができていない藻が浮きまくったプールの水の中とかな。


「左足がアレだったから、汚い系かな」


 おおよそのあたりをつ//(時間切れ)


『金の斧、銀の斧』って童話があるじゃないですか? あれをモチーフにした流れにしようかと思ってたんですが、『湖』が出てくる前に時間切れになってしまいました。短編脳じゃないと手短にストーリーを纏められないんですよね、いつまで経っても。


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