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1231回目 2022/7/27

 シモ系の会話を大勢の異性がいる場で堂々と披露する男を『勇者』と呼びます。異論は認めましょう。


 一回目

 お題『不屈の会話』

 必須要素(無茶ぶり)『おっぱい』

 文字数『822文字』 未完


 タイトル『熱を帯びる論客』


 男とは、時に引いてはいけない瞬間が訪れる。


 思想、理想、願望――誰もが持っている自分だけの崇敬は人それぞれ違い、相反するからこそ争いが絶えない。


 老いも若きも、男とは常に愚かで度し難い生き物なのだ。


 男として生きてきたからこそ、より真実味を込めて語れる真理である。


「だから! 女の一番エロいところはおっぱいだろうが!」


「お前こそ話を聞いていたのか!? 女性の魅力は尻に詰まっている!! 異論は許さん!!」


「エロさで行ったらうなじが一番だろ!! 夏服、水着、浴衣!! そこから滲む汗がたまらないんじゃないか!!」


 不毛だ。


 なんて不毛な論争を繰り広げているんだこいつらは。


 かれこれ一時間はずっとこの調子で、ひざを突き合わせた喧々諤々の議論は頭が痛くなるくらい頭の悪い内容で、しかしこのまま放置していると朝まで生議論に突入しそうなほど紛糾している。


 俺はどうしてこのメンツの友達をやっているのだろうか? つい五十五分くらい前に抱いた疑問は、決して誰も折れない不屈のフェチ論者たちと同じく頭の中でループしている。


「あのさぁ」


『あぁ!?』


「女の子のどこが好きとか、それぞれ好きにすればいいけどさ……どこでそんな話をしているのかもう少し考えたら?」


 ちょっと横やりいれただけですごまれた俺は、しかしさっきから我慢していた状況を示して抗議を入れた。


 ようやくフェチ論者たちが敵対派閥以外の人間に意識を向けられるに至ったらしい。きょろきょろとあたりを見渡して、一様に顔をしかめた。


 そりゃそうだろう。放課後とはいえ男女共学の中学校でこんな話してれば、女子から白い目を向けられて当然だ。現に窓越しの廊下から、虫でも見るかのような女子たちの視線が突き刺さってくる。


 俺なんか、ただここにいただけでフェチ論者の一角に数えられているんだぞ? 冤罪被害者もいいところだ。


 冷静さを取り戻せば//(時間切れ)




 二回目

 お題『セクシーな床』

 必須要素(無茶ぶり)『Twitter』

 文字数『1064文字』 未完


 タイトル『セクシーサプライズ(失敗)』


『うおおおぉぉぉっ!!』


「きゃー! えっちー!!」


「何やってんだお前ら?」


 休日にTwitterをぼーっと眺めていた時、友人の一人からダイレクトメッセージで『面白いの見つけたからこい!』と命令を受けてきてみれば。


 大勢の野太い声を発する男たちに囲まれて、件の友人はわざとらしく顔を赤らめてスカートを両手で押さえている。どっかで見たことあるシチュエーションだな、と思ったが何で見たかは思い出せない。


 ただ単純にものすごくイラッとした。なんか遊んでんのはわかったが、わざわざ暇してた友人を呼び出してまで見せたいものがこれか、と思うと否応なくイライラした。


「あ、コースケ! 見てこれ!」


「……帰っていいか?」


「えー? いいのー? 今帰っちゃったら後悔するよー?」


 ウザい。この女ものすごくウザい。


 本当に帰ってやろうかと思ったが、実際に返ったら鬱陶しいコメント爆撃を食らうことが目に見えている。前に同じような状況で無視した経験があるから間違いない。


 こみあげてくる怒りを舌打ちで流し、かなり癪だが言われた通りに友人に近づいていく。コミケのニュースで見たカメラ小僧の壁っぽい人垣は、俺に遠慮したのか道を譲ってくれた。


「で? 呼び出した用事は?」


「このまま下を見てどうぞ―」


 下? やけににやにやした目の前の女に眉間が自然と動きつつ、指で示された地面の方へ目を向け……はっ?!


「ちょっ!? お前何やってんだよ!!」


「わきゃっ?!」


 反射的な行動だった。


 目を疑うものが見えた瞬間、男たちが色めき立っていた理由を理解してその場に立っていた友人を突き飛ばした。


 さすがに俺の行動は予想外だったのか、友人は変な声をあげて尻もちをつく。ムカつく人間だとは言え女に手を出したことがなかった俺としては罪悪感はあるが、そんなことは言ってられなかった。


「完全に公然わいせつじゃねーか!! 冗談で済む問題じゃねーぞ!!」


 俺が見たのは……スカートの中をくっきり映し出した床面だった。


 やったこともなければ見たこともないが、時々ニュースで流れる『スカートの中を盗撮した証拠映像』があるとしたら、まさにこんなアングルで映っていたのだろう。


 いやにくっきりと映っていたそれに、羞恥心よりも先に焦りが上回った。


 なんてことしてたんだコイツ、と。


「いたた……コースケ、さすがに酷くない?」


「犯罪だっつってんだろ!」


「もう一度、よくその床、見てみて?」


 //(時間切れ)


 オチとしては『床にスカートの中身を描いたトリックアート』だった、というイタズラで終わらせるつもりでした。まぁ、これも無許可のストリートアートって設定なので、犯人がいたら何かしら罰則はあるんでしょうけど。バ○クシーレベルで有名なら別なんでしょうけどねぇ。


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