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1230回目 2022/7/26

 動物系の番組で、たしかカナダだったかな? 都会のビル群に巣を作り生きるハヤブサ(ワシだったかもしれません)の映像を思い出して、ネタに流用してみました。


 一回目

 お題『すごい鳥』

 必須要素(無茶ぶり)『自殺エンド』

 文字数『790文字』 未完


 タイトル『ヒナの飛翔』


 俺は、自分でいうのもなんだが、利口な方だと思っていた。


「……兄ちゃん?」


 幼い、といってもほとんど年の差がない弟が不安げな声を上げた。


 生まれた時からずっとそう。甘えたがり屋で寂しがり屋。親がいないときは俺にべったりで、親が帰ってきた時はそちらに構ってもらおうとひっつく。


 鬱陶しいと思ったことはある。面倒くさいやつだと思ったことも多い。


 でも、死んでほしいと思ったことは、不思議となかった気がする。


「どこ、いくの……?」


 見る間にやせ細ってしまった体を直視したくなくて、弟の方に振り返らない。甘えさせてやりたくなるし、何より決心が鈍る。


 父親が帰ってこなくなって、どれくらい経っただろうか? 単身外に出て食事を持ってきてくれる母親も、そろそろ体力が限界に近いんじゃないかと思う。


 証拠に、日を追うごとに出かけてから帰ってくるまでの時間が長くなっている。最初は帰りが遅いと文句をこぼしていたが、俺たち兄弟よりも早くやつれていく姿に何も言えなくなっていった。


 このままだと全員が野垂れ死ぬ。それだけは避けなくてはならない。


「俺は、先に独り立ちしようと思う」


「え……」


「母さんにはうまく言っといてくれ。お前は来るなよ。もっと成長してからにするんだ」


「ダメだよ! 危ないよ!!」


 栄養不足でぐったりしていた体のどこに力が残っていたのか。久しく聞いていなかった弟の大声に、不思議と笑みがこぼれていた。


「それだけ叫べれば大丈夫だな。お前なら一人でもやっていける」


「ま――」


「――生きろよ」


 ……それが、俺の交わした最後のさえずり。


 妙に平らで綺麗なでこぼこが空いた崖の上に作られた巣から旅立ち、強風にあおられながらみるみる迫る地面との間に流れる走馬灯。


 平らで黒っぽい色の地面が目の前に来た。俺はもう、//(時間切れ)




 二回目

 お題『小説の宗教』

 必須要素(無茶ぶり)『大道具さん』

 文字数『1054文字』 未完


 タイトル『いわくつきの脚本?』


「一緒に宗教を考えてくれませんか?」


 とあるテレビ局の一室に集められた人々の前で、げっそりとやせこけた顔で爛々と光る眼球を動かす男の言葉に一同は沈黙する。


「あのー、シチュエーションと台詞と見た目がだいぶやばいんですけど、もろもろ大丈夫ですか?」


「大丈夫じゃありません。だから皆さんに集まってもらってネタを提供してもらいに来ました」


「締め切り、もうすぐじゃありませんでしたっけ? 脚本ってそんなに大変なんですか?」


「大筋の流れはあらかた書けたんですが、この『既存の宗教とは異なることを強調した独自宗教』の設定がどうしても出てこないんですよ。誰ですか、ストーリーの根っこになる重要な設定をこんな無茶オーダーで丸投げした馬鹿は?」


 うわぁ、口悪い。追い詰められた脚本家(仮)の静かな怒りに、招集を食らった全スタッフは心の中で引く。表には出さない。今反発したらどんな暴言を吐かれるかわからなかったから。


 ついでに、もともと畑違いのキャストをした自覚があり、『プロだからつべこべ言わずに辻褄合わせろ!』なんて怒ることもできない。


 普段はサラリーマンと小説家の二足の草鞋を履いている彼に、ゴールデンタイムで放送される予定のドラマ脚本が回ってきたのは、偶然という名の不幸だったのだろう。


 最初にキャスティングされていた脚本家がたまたま事故に遭ったり、第二・第三候補も次々と病気や事件を起こしたりと、このドラマ呪われてるんじゃね? と疑わしいくらい初動も怪しかった。


 内容もホラー要素を凝縮したミステリーもので、どうしてこの企画が今の時代に通ってしまったのか不思議に思っているスタッフは多い。監督もびっくりしていた。


 しかし放送枠は一番いいところで失敗は出来ない。有名な脚本家に頼み込んで回ったが、すでに曰くつきと業界で噂が広まってしまったあとでは誰も手を出そうとしなかった。


 そんな中で紹介されたのが脚本家ではなく小説家の男だった。二番目の脚本家が責任を感じたようで、伝手をたどって代役を頼んでいたらしい。


 小説家の男も男で、裏事情も含めて教えてもらったうえで仕事を了承したため、その時点では問題がなかった。『この仕事が次の本のネタになるかもしれない』、とほくそ笑んでさえいた。


 が、呪い風のジンクスはきっちり小説家の男に降りかかったようで、ひと月も経たない間にげっそりとしていく様は他のスタッフの不安も煽っていた。


『この企画、マジで呪われてるんじゃ』と監督や//(時間切れ)


 とりあえず指が動くままに書いていったはいいものの、先の展開なんてまったく見えないまま時間が終わってしまいました。なんだったんでしょう、これ?


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