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1228回目 2022/7/24

 書きだめしているためわかりにくいですが、実はこれ私にとっては久々な執筆でした。主にメンタル面からだと思うのですが、しばらくやる気が起きなかったのです。復活できてよかった。


 一回目

 お題『謎の音楽』

 必須要素(無茶ぶり)『漢検』

 文字数『1223文字』 未完


 タイトル『チャカポコチャカポコ』


 ――チャカポコチャカポコ。


「……うるさいなぁ」


 部屋で今度受ける漢検の勉強をしていたら、リビングから変な音楽が流れてきていた。ちら、と机の上に置いていた置時計を見ると、かれこれ一時間はこの状態。


 テレビから流れてきてるんだろうけど、一体どんな番組を見ていればこんな音楽が流れてくるんだろうか? 音楽番組ならもっといろんなアーティストの曲を流すはずだし、バラエティならなおさら色んなBGMを引っ張ってくるはずだ。


 なのに一時間ずっと、アフリカとか南米とかの印象がある打楽器のパーカッションがリフレインしているとか、呆れるを通り越して不信感が芽生えてくる。


「お父さんでもお母さんでも、そういうの見ているって思ったら嫌だなぁ」


 さすがに文句を言いに行こうと、一旦テキストを閉じて部屋の扉を開ける。


 ――チャカポコチャカポコ♪


「うわっ!?」


 瞬間、先ほどよりもなおひどい爆音が耳に襲いかかった。なんだよ、この大音量? ご近所迷惑なんてレベルじゃないぞ!?


「なにやってんだよ、ほんとう……っ」


 耳を押さえてもなお聞こえてくる騒音に耐えかね、一度部屋に戻ってベッドの枕元に向かう。寝るときに毎日つけているヘッドホンを持ち出すためだ。


 いつもはヒーリング音楽を流すマフで外からの音を遮断し、再び廊下に出る。ヘッドホンの防御を貫いてくる音はあるが、それでもさっきよりはマシになった。


 そろりそろりと、リビングの方に足を進める。忍び足になったのは、この状況に多少なりとも恐怖を覚えているからだ。こんなこと、自宅で日常的に行われているはずがない。


 ――チャカポコチャカポコ♪♪


 リビングの扉を少し開くと、さらにひどい音量で打楽器の音が響いた。ヘッドホンを持ち出しておいてよかった。下手をしたら鼓膜が破れていたかもしれない。


 と、そこまで考えて扉を半開きにした状態で手が止まった。


 耳がやられそうな音楽の中に、果たして両親が平然と座っているだろうか?


 こんな音を流された部屋にいたのなら、普通すぐにスピーカーの音量を下げるはずだ。電車の走る高架下じゃあるまいし、家の中で騒音に包まれたいなんて人ほとんどいない。


 なのに実際はこうして騒音が流され続けている……両親が意識を保っていると考える方が難しいのではないか?


 経緯はわからないが、もしかしたらこの音のせいで倒れて動けなくなっているかもしれない。打楽器の音が大きすぎて、両親の助けを呼ぶ声や倒れる音がかき消されていたとしても不思議はない。


「っ! お父さん! お母さん!」


 もしかしたら自分は、行動が遅すぎたのかもしれない――新たな恐怖心に背中を突き飛ばされて、勢いだけでリビングへの扉を全開にした。


 ――チャカポコチャカポコ♪♪♪


 そこには……ソファで横並びに座る両親と、気持ち悪いサイケデリックな画面をしたテレビが//(時間切れ)




 二回目

 お題『真紅の怒りをまといしぬくもり』

 必須要素(無茶ぶり)『「うー遅刻遅刻!」』

 文字数『1055文字』 未完


 タイトル『遅刻JK、魔の曲がり角』


「うー遅刻遅刻!」


 我ながらベタな台詞をのたまっているものだと思う。家から学校まで最短で15分はかかるのに、私が家から出たのは始業ベルの5分前。


 しかも笑えてくるのが、その理由もベタベタで目覚まし時計の故障だった。ここ最近、デジタルの目覚まし時計が吐きだすアラームの音が変だな、とは気づいていたけどいきなり無音になるなんて聞いていない。


「くっ……まさか私が、こんな漫画みたいなシチュエーションに見舞われるなんて、っ!」


 学校までの道のりを独り言が喋れる程度の速度で走りながら、着替え中に作っておいたトーストに噛みついて引きちぎる。単純に焼き目をつけただけで、ジャムもバターも濡れなかった。口の中パッサパサで水が飲みたい。


 っつうかこれ、本当にラブコメで使われたシチュエーション? 本人的にはすっごい緊急事態な上に体力的にもいっぱいいっぱいだから、男と絶対に遭遇したくない場面なんですけど? イケメンだったら特に絶望しかないし。


 何より片手に収まるトーストが邪魔でしょうがない。片手に重い通学カバンをぶら下げながら走ってるのだってきついのに、息上がりながら唾液を全部持っていく食べ物を完食しないといけないんだよ?


 噛むより先に息を整えるのを優先しないとリアルに死ねるから、いくら噛んでも食パンなんて飲み込めないって。せめてあんぱんみたいに甘くてしっとり系だったらマシだったはず……どんだけハードなパン食い競争だっつうの。


「――あぁっ!! 予鈴鳴った!!」


 心の中で愚痴を漏らしまくっている間に、とうとう一限目が始まってしまったようだ。学校のチャイムが聞こえたわけじゃない。ギリギリ身に着けた腕時計で時刻を確認したがこれだよ。


「うわー! 無遅刻無欠席狙ってたのにーっ!!」


 ちなみに内申点狙いというより、小学校の夏休みにやらされたラジオ体操のスタンプコンプリートみたいなモチベーションの目標だった。できればすっきりするかな、程度の弱い目標。


 それでも壊れかけの目覚ましのせいでパーフェクトを逃したとなると少しは落ち込む。せめて一年くらいは継続しておきたかった。高校生活、今後どんな目標を持てばいいのやら。


「……いや! 諦めない!!」


 そうだ、もしかしたら一限目の先生が車で事故って授業が始まっていないかもしれない! あわよくば自習とかになってくれていれば、ワンチャン遅刻がなかったことになるかも!!


 止まりかけていた足に力が戻り、先生の不幸を祈りながら//(時間切れ)


 この後にラブコメの古典に従いイケメンと曲がり角で衝突しますが、主人公は鼻血を出しながら「邪魔!」と怒りをぶつけて立ち去ります。


 で、イケメンの服に鼻血を飛ばして『ぬくもり』を残す……どういう発想のストーリーだろうか?


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