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1227回目 2022/7/23

 何故か昔の日本風な話を展開していました。大規模な一揆のリーダー視点、みたいなイメージです。色々、なんか違う感じがしてます。


 一回目

 お題『生かされた善』

 必須要素(無茶ぶり)『パチンコ玉』

 文字数『869文字』 未完


 タイトル『生き残った極悪人』


 悪いやつはたいてい長生きする。逆にいいやつはほとんどが早死にだ。


 誰が言い出したかは知らないが、ほとんどの奴なら共感できる話だ。そんなこと、格言めいた言い回しなんて必要ないくらいには、人の短い一生の間でさえ見聞きする事実なんだから。


 栄枯盛衰とはいっても、栄える期間が一世代で終わることなんてほぼない。権力者が握った力が枯れて衰えるまでには、そいつの子どもや孫やそのまた先の世代まで我慢しなきゃならないんだから。


 そういう権力者に限って悪いやつが収まるもんで、搾取される側はずっと貧困と飢餓にあえいで世を儚んでいっちまう。


 俺の親父は小作人だった。生まれつき図体がデカかったみたいで、少ない飯でも人の三倍くらいは体力も腕力もあった。近くの大人たちにも慕われていた。それが、荘園の管理者の気まぐれで殺された。


 俺のお袋は穏やかな人だった。親父が生きていた頃はガキの方が恥ずかしくなるくらいべったりで、毎日のように親父の帰りを楽しそうに待っていた。親父が死んだ途端、狂ったように泣き叫んで呆気なく流行り病に倒れた。


 残された俺と兄弟たちは、親父の代わりに小作人の労働力として働かざるを得なくなった。親父譲りの体格で人よりは働けたが、要領はよくなかった。


 時々様子を見に来る荘園の管理者にはよく目を付けられ、痛めつけられた。俺の何がそんなに気にくわないのか、執拗に攻撃を受ける日々が続いた。


 仕事はきつくなる一方で、生活は苦しくなるばかり。そんな状態で、俺たちの我慢も限界に迎えた頃。


「兄ちゃんをいじめるな!!」


 最初に我慢が出来なくなったのは、一番下の弟だった。二股に分かれた木の枝と、少し弾力のある布地で作ったらしい玉飛ばしの遊び道具で、管理者の頭に泥団子をぶつけたのだ。


 その日も、その前も、そのまた前も、俺は因縁をつけられて棒で打ち据えられていたのを見ていたからだろう。俺も恨みつらみをうちに抱えていたから、弟たちに我慢をするよう言いつけるのを忘れていた。


「このガキ!!」


 当然、//(時間切れ)




 二回目

 お題『春の帰り道』

 必須要素(無茶ぶり)『セリフ無し』

 文字数『1055文字』 未完


 タイトル『ケの卒業式』


 リハーサルの時には蕾だった桜が花開き、七分咲きのアーチをくぐって母校の門を通り過ぎる。


 卒業式の演出でつけられた胸の造花を揺らし、卒業証書が入った筒を片手に帰路へとつく。


 背後にはまだ同級生との別れを惜しむ連中が記念撮影をしていたり、涙ながらにだべっていたりと忙しそうにしている。残念ながら、俺には背後を振り返られるほど惜しむだけの人間関係は母校に残っていなかった。


 友人も恩師も親もいない卒業式。何の感慨もなく終わったそれは、勉強がないだけの登校日と何ら変わりない。次の大学でも、同じように過ごして同じように卒業するのだろう。


 桜はあっという間に道からなくなり、余韻もクソもなく登下校時に通る住宅街へ。平日の午前中に残っている人間なんていないのか、俺の靴音が大きく聞こえるくらいとても静かだ。


 少し自分の学校生活を思い出してみる。他の卒業生が羨ましかったわけじゃないが、それにしたって無味乾燥な最後を迎えるのは我ながらどうかと思ったからだ。


 ……とりとめて何か特別なイベントがあるわけじゃなかったな。恋人ができたわけでもなく、大きな厄介ごとを起こしたわけでもない。不良みたいに過ごせばもう少し派手な学生生活だったかもしれないが、面白みもなく真面目に通っていただけだった。


 部活も結局、どこに入ることもせず万年帰宅部だった。集団行動が致命的にできなかった身としては、同好の士がいたところで仲良くなれたかはあやしい。小学生のグループワークからもめてた経験から、俺は他人との相性が無条件で悪いとあきらめるようになったんだった。


 かといって勉強に青春を捧げていたかと言えば、そうでもない。成績自体は上の下くらいはあったと思うが、奨学金をもらえるレベルではない。中途半端な好成績は、きっと誰の記憶にも残らないだろう。


 帰宅部を利用して放課後に趣味の活動をしていた、のならもっと楽しい生活を送れていたんだろうか? 趣味らしい趣味はなく、適当に動画サイトで時間をつぶすだけで家の時間は過ぎて行ったし。


 子が子なら親も親。ほとんど仕事で家を空けていたから、家族旅行のようなイベントもなかった。親子のコミュニケーションも、月に一度ダイニングテーブルに置かれる『生活費』と書かれた茶封筒の受け渡しくらいだった。


 余剰分は自分の小遣いにできると、冷蔵庫の共用食材を使って弁当を手作りし続けたのが思い出といえば思い出か? 誰にも振る舞う機会がなかった料理の腕は、まあ生活に支障が出ない//(時間切れ)


 タイトルは『ハレの日/ケの日』の『ケ』です。『ハレの日』はお祭りとか記念日みたいな特別な日のことで、『ケの日』は普段通りの日、という意味ですね。ちょっとわかりにくかったでしょうか?


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