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1224回目 2022/7/20

 下手をすれば自分もこんな感じになるのかなぁ……なんて思いながら書いてました。人を殴ったりはしませんけどね。


 一回目

 お題『ラストは秋雨』

 必須要素(無茶ぶり)『夏目漱石』

 文字数『1180文字』 未完


 タイトル『どうやって生きようか』


 世の中は金が全てだと思いたくない。だけど、金がないと世の中で生きることはとても難しい。


 職を失い、住む家を失い、通帳や財布の中から金がなくなった今こそ、余計にそう思う。


「……あ~あ」


 どうしたもんか。公園で寝泊まりできるのは今が夏場だからだろうな。冬も同じように野宿ばっかりしていたら、それこそ凍死してしまうかもしれない。


 いつまで路上生活者をしているんだろう? 生活保護の申請を受ければ少しはましになるだろうか? でも俺がまた働けるだろうか?


 何せ辞めさせられた理由が、気に入らない上司をぶん殴ったから、だったもんなぁ。相性が悪かった――なんてのは職場から距離を取れた今だからこそ考えられる境地だ。


 それはそれとして、また人間関係でもめるくらいなら仕事なんて、とか思っちまう自分もいる。他人からしたら単なる甘えなのかもしれない。でも俺にとっては切実なことだ。


 とかく、世の中にはびこる人間が浴びるストレスの原因の中で、一番重くて苦痛に感じてしまうのが対人関係でのストレスだった。


 思い返せば学生時代からそうだったのだから始末が悪い。社会性動物に属していながら、社会的活動に不向きな精神構造をしていたのだと気づきたくもなかった。


 他人に合わせるのが嫌で、他人を巻き込むのも嫌で、他人と一緒の目標に向かって何かをするのも嫌だった。


 一人で完結した作業をすることの方がよっぽどマシだった。たとえすべての責任が自分に降りかかってくるとしても、他人からミスを押し付けられるより何倍も気持ちが楽だった。


 よく言えば独立心が旺盛で、悪く言えば協調性がない人間が、数年でもまともな会社に勤められたことは奇跡に近い。そう考えると、俺は奇跡の体現者かもしれないな。


 まぁ、さっさと落ちぶれてホームレスになっちまったんだから、ハッピーエンドに手をかけられない一発屋の奇跡だったんだけど。


「どうやって生きていくか……」


 昨日もその前も自分に向けた言葉をこぼす。それで少しだけ、自分はまだ前向きだと実感できる。


 個人的な感覚だが、これが「どうやって死ぬか」って考え出した時点でレッドゾーンに入ったと判断できる。生きる事より死ぬ事を優先しだしたら、もう戻ってこれそうもない。


 人がいない間を縫って、無料の水飲み場でのどを潤せば多少の延命はできる。腹が減った時はそこら辺の草を食って飢えをしのげば誤魔化せる。


 そうやって逃げながらの生活も、慣れてしまえば楽に感じてしまうのだから俺という人間の人間嫌いは相当なものかもしれない。


「あ」


 何の気なしに、空っぽのはずの財布を覗いてみると、一枚だけ千円札が入っていた。夏目漱石がプリントされた旧札。


 懐かしさと同時に、言葉にできない笑いがこみ上げてくる。しょうg//(時間切れ)




 二回目

 お題『希望の勝利』

 必須要素(無茶ぶり)『力士』

 文字数『998文字』 未完


 タイトル『埋もれた白星』


『希望山の押し出し! 五分にもわたる激闘を制したのは十両の希望山です!』


 テレビから聞こえてくるの相撲の試合結果に、何も考えず視線を向ける。


 相撲にそれほど興味はない。正直、十両ってのがどれだけ上のランクなのかもわからない。単純に、希望山ってセンスねぇなぁ、と四股名を鼻で笑いたくなるくらいだ。


 やたら高いところに設置されたテレビから、残り少なくなったラーメンを箸でつかんですする。さっさと食って帰ろう。今日も試合で負けたんだから。


 希望山って力士と違って、俺はずっと負け続けてきた気がする。部活でテニスを始めて、どれだけ練習しても勝てなかった。同じ部活の後輩に全敗した時はむしろ笑うしかなかった。


 才能がないとかいうレベルなのか、自分でも疑問に思う。努力は重ねた。我ながらフォームは完璧だと思う。それでも、勝負の世界では結果に繋がらなかった。


 結果を出せない俺に、周囲の反応はそこそこ厳しい。辞めればいいのに、なんて陰口、何度言われたかも覚えていない。


 中には励ましてくれる奴もいたが、裏では他の部員の自信を取り戻すために試合を組ませていた、なんて事実も明らかになったりして、信用できる奴なんていないと改めて思い知らされただけだった。


 どれだけやっても俺が負けるということは、逆を言えば俺と対戦すれば勝てる、ってことだからな。負け越して自信を失ったやつの激励にはもってこいの捨て石なんだろう。


 それで調子を取り戻した部員もいたのだから、こうなると怒るに怒れない。感謝されても嬉しくないが、他の奴が結果を出した部員を祝福している様を見せられて水を差すのも違うと思ったし。


 そんな俺だから、今日も今日とて練習試合にボロ負けし、一人ふてくされてラーメン屋にいるんだろう。豚骨ラーメンを頼んだが、正直味が好みじゃなかった。こんなところで負け越しても仕方ないってのに。


「ごちそうさまでした」


 二度とこないだろう店を後にし、一人で帰路に就くことにする。


 リアルに全戦全敗しているのに、まだテニスを続けている自分って何なんだろう? ふとそう思ったが、答えはすぐに出なかった。


 意地になっているから? それはあるだろう。どうせ才能がないにしても、せめて一勝くらいは白星を上げないとやめるにやめられなくなっているのは確かだし。


 かといって、たのしいか//(時間切れ)


『力士』ってのがかなり難しかったです。角界のことなんて全く分からないのにストーリーにねじ込めって、マジで無茶ぶりですよ。


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