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1222回目 2022/7/18

 特に何も考えていないと、こういう問答系の話に持って行きがちなのはどうなんでしょうか? 日ごろから自問自答が多いせいかもしれませんね。


 一回目

 お題『運命の悲しみ』

 必須要素(無茶ぶり)『豚骨ラーメン』

 文字数『948文字』 未完


 タイトル『言葉の感情』


 言葉は意外と受け取り手次第なところがある。


 雰囲気? ニュアンス? なんて言うのかわからないけど、その人の根っこの部分がフィルターになって、単なる発話の音を超えた意味が与えられるんだ。


 やっぱり言葉にするのは難しい。事実としてあるのは、自分が伝えたいことを伝えきるのは難しいってことだけ。


「運命ってどう思う?」


「ベートーベンの交響曲第五番?」


「ごめん、俺クラシックは全く分からないんだわ」


 机を挟んで向かい側に座る友達に聞いてみると、まさかな返答を受けて出鼻をくじかれる。ここは言葉通りの意味で受け取ってほしかった。


「じゃあ何? いきなり運命論者にでも目覚めた?」


「……俺がバカなの知ってて聞いてる? その運命論者ってのもわからないんだけど?」


「バカなのは明白でしょ。ここどこだと思ってんの?」


 目線と声音から呆れをぶつけられて、いちおう周りを見渡してみる。


 特に変わったところがなくて、ますます首をかしげてしまった。


「ラーメン屋だろ?」


「それもオーダーが通って配膳されるまでの待ち時間ね。運命がどうのこうのとか、哲学っぽい話をする場所じゃないでしょ、どう考えても」


「確かに変な話をした気はするけど、聞きたいことを聞くのに場所は関係ないんじゃないか? どうせ恥は恥なんだし」


「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥、ってやつ?」


「たぶんそれ」


 あ、思いっきり面倒くさそうにため息つかれた。いいじゃん、豚骨ラーメンが届くまでの暇つぶしでする話にしても。


「背油マシマシのラーメンより脂っこい話を、どうして背油マシマシラーメンを食べる前にしなきゃなんないの?」


「聞いてみたいと思ったからだよ。運命って言葉、お前ならどう思うかな? って」


「……ん? 運命について考えたいとかいうわけじゃなくて、言葉そのものについて言ってんの?」


「だから最初からそう言ってんじゃん」


「最初から言ってたらここまで食い違ってないんじゃないの……?」


 どうやら行き違いがあったらしい。露が浮かんだ冷え冷えのお冷グラスをぐいっと傾けた後、友達は口を開いた。


「あくまで個人的な意見だけど、運命って予定調和って感じがして好きじゃないかな。」//(時間切れ)




 二回目

 お題『潔白な冥界』

 必須要素(無茶ぶり)『100字以内』

 文字数『96文字』 完結


 タイトル『潔白というよりも』


 冥界にて。


「寒っ! な、なんで冥界って極寒なんだ?」


 新人管理者がぼやくと、冥界の王の怒声が。


「臭い汚い! 亡者どもめ、凍れ!」


「寒っ!? け、潔癖にもほどがあるだろ……」


 最初に浮かんだイメージが『臭くて汚い亡者を嫌った冥界の王が氷に閉じ込めて清潔さを保とうとする』だったので、完全に『潔癖』寄りの話になってしまいました。『潔癖』ってどちらかというと私利私欲なので、『心や行いが綺麗(=潔白)』って意味と真逆な内容ですね。


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