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1216回目 2022/7/12

 最初に思いついたのが冒頭の一文だったので、このままいくしかねぇ! と突っ走った結果がこれです。設定を考えながら書いてたらここまでが限界でした。


 一回目

 お題『理想的な地下室』

 必須要素(無茶ぶり)『海老のしっぽ』

 文字数『997文字』 未完


 タイトル『住み心地は心持ち次第』


 住めば都なんて、昔の人もよく言ったもんだと思う。


 最初はどうしたもんかと途方に暮れていたけど、長く住んでいれば案外どんなところでも住み心地が良くなっていくもんだ。


「……ここがお前の部屋?」


「おう。まぁ、人んちだけどな」


 高校生になって仲良くなった友達が『お前の私生活が謎過ぎる』と言ってきたことがきっかけで、初めて家に招待した時のリアクションがこれだった。


 普通に驚くだろうなぁ、とは思っていたがまさか言葉も出ないとは。確かに俺が向こうの立場だったら、同じようにコメントもできなかったと思うけど。


「人んち……って、親戚の家とかではなく?」


「いんや。一応、大家さんってことになってる。最初は門前払いだったけど、粘りに粘って泣き落としたらここを貸してくれたんだ」


「ここって、地下室じゃねぇか」


「正確にはやや広めの床下収納な」


 開けっ放しにした入り口を前に、友達はまたしても言葉を失っている。立たせたままで悪いが、さすがに二人以上入れるようなスペースがないから遠慮してもらいたいと伝えてはいた。


 俺は俺で、学校の荷物を定位置に置いたり寝床を調整したりと忙しい。ほとんど寝るスペースしかない空間には万年床を広げ、電池式のランタンを光源にして折り畳み式の机で普段勉強している。


 もちろん風呂トイレなんて存在しない。大家さんの家のものは一切使用しないことを条件に借り受けている部屋だ。ここを追い出されたら本当に行き場がなくなっちまうから、それこそ海老フライのしっぽ一つとったりしていない。


「ここをひと月五千円で借りてるんだよ。風呂は近くの銭湯を使ってて、トイレは公衆トイレかコンビニを使わせてもらってる。バイトをすれば案外どうとでもなるから、結構快適だぞ?」


「どこが?」


 荷物整理が終わって床から出てきた俺を見る目は不審者を見つけたそれと変わらなかった。言葉選びが悪かったか? このままだと俺たちの友情がはかなく壊れる気がしてならない。


「まぁ、積もる話もあるだろうから少し外に出ないか? 込み入った話をするのに、大家さんの家の中を使うわけにもいかねぇしな」


「あぁ……そういえばここ、他人の家なんだったな」


 がっつり家の中に入ってたからか、友達は困惑しつつも俺に従って大家さんの家の廊下を歩く。なお、大家さんのご家族と遭遇した場合は//(時間切れ)




 二回目

 お題『安全な大学』

 必須要素(無茶ぶり)『ピスタチオ』

 文字数『902文字』 未完


 タイトル『グリーンハザード』


 ……今日も平和だなぁ。


「あ! てめ、太一!! 何食ってやがる!!」


「げっ!?」


 やべ、見つかった!!


「どこから豆なんか持ってきやがった!! よこせ!! すぐに燃やさないと大変なことになるだろうが!!」


「ふざけんな! 構外遠征でこっそりくすねてきたピスタチオだぞ!? 今から俺のおやつにするんだから燃やされてたまるか!!」


「なっ!! バカじゃねぇのか!! いつまた大規模な『緑の氾濫グリーンハザード』が起こるかわからねぇんだぞ!? せっかく枯死剤を撒いた土地に豆なんか捨てられたら、この大学も森に呑まれちまうだろうが!!」


「だから食うって言ってんだろ!! そこで見とけ!!」


 くそ、ゆっくり味わってくいたかったのに!


 燃やす燃やすとうるさい次郎に急かされて、袋に入れていたピスタチオを急いで口の中に放り込む。サイズは『緑の氾濫グリーンハザード』前とそう変わらないが、大地の栄養分を無尽蔵に蓄えた結果か味がものすごく濃厚でめちゃくちゃ美味い。


 だけど……やっぱり味が濃すぎてなかなか飲み下せない。唾液で少しずつ和らいではいるが、野菜類と同じく豆類も一気に食うもんじゃねぇな。


「ぐっ、うぐっ――ぷはっ! ろうら!! おれえいいあろ!!」


「……ちっ!! 二度とすんじゃねぇぞ!!」


 隠し持っているなんて言われないように、ピスタチオを飲み下した口の中と殻になった袋の中身を見せつける。


 それでようやく納得したのか、何度も俺の口と袋の中を覗き込んでから次郎は舌打ちを残して去っていった。大股で歩いて疲れないだろうか?


「はぁ――俺のピスタチオ……」


 残された俺は、一日かけて食べようとしていたおやつがなくなって落ち込むしかない。本当なら食料に困らない世界なのに、食べられるものが一気に減っちまったからなぁ。


 ため息をこぼして顔を上げると、もともと農業大学だったこの場所の外に見える鬱蒼とした樹海が目に飛び込んできた。


『緑の氾濫グリーンハザード』と呼ばれる世界規模の自然災害によって、地球は水と樹木の星に変わってしまった。原因不明の//(時間切れ)


 世界観設定を考えるよりも登場人物の名前を決めるのに時間がかかった気がします。名付けって本当に苦手なんですよね。もう少し時間が欲しいです。


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