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1210回目 2022/7/6

 お題を見た瞬間『時代に』って枕詞が浮かんだのでこういう形になりました。ただ私もギリ平成生まれなので、昭和の生活ってほとんどわからないんですよね。イメージだけですから。


 一回目

 お題『緩やかな村』

 必須要素(無茶ぶり)『醤油』

 文字数『1029文字』 未完


 タイトル『時代に取り残された村』


「ごめんください」


「はいはい……あら伊藤さん。どうかされましたか?」


「こんばんは畑中さん。申し訳ないのですが、お醤油を切らしてしまいまして」


「あぁ、はいはい。伊藤さんにはいつもお裾分けを頂いていますから、いつでも仰ってくださいな」


「すみません、助かります」


 信じられるか? これが令和で交わされている会話なんだぜ?


 居間でテレビを見ていたら玄関先から漏れてきた会話に変な笑いが出てくる。もしこの村にテレビクルーが来たら度肝を抜くだろう。時代に取り残された物々交換がいまだに主流だという事実に。


 俺の村が昭和から時間が止まっているんじゃないか? と疑い出したのは小学生くらいのころだったか。多分同級生もみんなおかしいと気づいているはずだ。直接話し合ったことはないけど、きっとそうだろう。


 テレビっ子だった俺は家にいればずっとテレビを見ているような子どもで、今もだいたいそうだが両親や祖父母は違った。


 田んぼや畑仕事でほとんどの時間を外で過ごしているし、なんなら近所の畑も手伝っているから帰りはいつも遅い。


 俺も時々は手伝っているが、村の田んぼや畑はほぼ共同所有みたいなもので何せ作業量が多い。ガキの頃から体力がつきたら家に帰って休みがてらテレビを見ていた感じだった。


 休みの日も車で二時間かかる距離のスーパーに向かい、一週間分の食料を買い込んで直帰するだけ。旅行なんて行ったことないし、連れて行って欲しいと言えた試しもない。子ども心で自分の家が裕福じゃないと悟っていたからだろうか。


 まぁ、それだけならとんだド田舎限界集落と笑い話にできるんだが、本当にやばいのは0%をたたき出すスマホ普及率だ。


 俺みたいに若いやつも含めてマジで誰も持っていない。テレビの電波は届いているからスマホの電波も届かないほどじゃないはずなのに、誰一人として購入していないのだ。


 機種が高いからとか通信費が高いからとか、いろいろ理由はあるかもしれないがそれにしたって完全な0%はさすがに異常だろう。まさか存在そのものを両親以上の世代が知らないとは思いたくない。


 電子機器関連でいえばテレビや冷蔵庫、電信レンジに洗濯機と、身の回りの家電もなかなかに年季が入った見た目が多い。っつうか多分、型式そのものが古い。


 テレビはいまだにブラウン管が現役で、村の中の家は大体そうだ。チューナーがあるのが普通で、薄型テレビなんてテレビの//(時間切れ)




 二回目

 お題『左の潮風』

 必須要素(無茶ぶり)『芥川賞』

 文字数『935文字』 未完


 タイトル『沈黙のドライブデート』


「…………」


「…………」


 車内は沈黙に包まれている。ちらと助手席を見ると、三半規管が強いのかかれこれ一時間はじっと手元の本に視線を落としたままの彼女の横顔。


 本音を言えばCDかラジオくらい流したかったが、『読書に集中したいから』と言われてしまえば邪魔もできない。俺はただ黙々と車を走らせ、楽しむ余裕のないドライブを敢行する。


 失敗したと気づいてからは後の祭りだった。久しぶりに休みがあってドライブに誘ったのに、待ち合わせて合流したすぐの話題が『新しく芥川賞を受賞した本を買ったんだよね』、なんて言ってしまったから。


 そこからは『見せて』とゆすられ、本を渡してからずっとこの調子。一緒に過ごしているはずなのに、それぞれ別の時間を過ごしているみたいな寂しさがある。


「――お」


 ため息を堪えながらちらちらと左側にいる彼女の横顔を眺めていると、その向こう側に広がる光景に思わず声が漏れた。


 助手席側の窓から見えるのは海。適当に走っていたがついに太平洋沿岸まで来てしまったらしい。


 時刻はまだ午前中。もう少しでお昼時という時間帯。キラキラと太陽光を反射する海面は、俺の寒風吹きすさぶ心とは裏腹に清々しくて綺麗だった。


 こういう道を走るなら、あの曲がいいかなぁ……なんて現実逃避をしてみる。コンポを操作しだしたら彼女からジト目が突き刺さるから、そんなことはしないけど。


 車が比較的空いている道を、しばらく海岸沿いに走っていく。前日にガソリンを満タンにしてきてよかった、なんて右側を流れていくガソリンスタンドを見送りながら思う。読書中の彼女はとにかく雑音を嫌うのだ。不機嫌になられてはかなわない。


 ……うん? もしかしてガソリンを入れる口実があれば、彼女の読書を中断できたんじゃないだろうか? だったら……ミスった?


 いやいや、それはちょっと違うだろう。自分が彼女との時間を過ごしたいからと、彼女の過ごしたい時間を邪魔すればよかったと思うのはまた別だ。普通に嫌な考え方だと戒めねば。


 ちらり、とまた彼女の横顔を盗み見る。真剣な表情のまま目で文字を追う様子は、まぁ、綺麗だった。惚れた弱みって奴だろうけど、彼女と比べれば海のうつ//(時間切れ)


 めっちゃ書きにくかったです。精神年齢の問題かもしれませんが、ちょっと年齢が高めのキャラを主役に置くとすごく書きにくく思ってしまうんですよね。難しい。


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