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1209回目 2022/7/5

『虫』って言葉からこのストーリーが浮かぶ自分が少し心配になります。まぁ、単純に擬人化した『虫』の世界を描くハードルが高かったからかもしれませんけど。


 一回目

 お題『間違った虫』

 必須要素(無茶ぶり)『甘栗』

 文字数『1055文字』 未完


 タイトル『甘栗の殻を突き破ったイガ』


 一寸の虫にも五分の魂、って言葉があるのを知ったのはいつだっただろう?


 ふと頭に浮かんだ言葉がそれだった。果たして『虫』は自分のことか、それとも周囲の人間のことか。


 あるいはどっちのことかもしれない。数十分前まで僕は『虫』だったが、今はもう学校にいる全員が『虫』になった気がする。


「き、君! 何をしているんですか!?」


 静まり返った教室に、知らない大人の声が飛び込んできた。


 扉から顔を出しているのは、知らない先生だった。担当教科が違うのか、それとも学年が違うのか。学校集会にはいたのだろうか? 下ばかり見ていた僕にはわからない。


「何を? ……仕返し?」


「は?」


 正直、僕もこの現状について明確に説明できるだけのものはなかった。変に疑問形を多くつけすぎたのも、僕自身が冷静なくせに混乱しているからかもしれない。


 顔も担当も知らない先生を意識の脇に置いておき、改めて教室中を見渡してみる。


 倒れた机や教卓、散乱する教科書やノート、途中で止まったままの板書。床には六人程の男子生徒がうずくまり、加えてさっきまで授業を行っていた僕のクラス担任が僕に足蹴にされている。


「――うげぇっ!!」


「あ、まだ起きてたんですか、先生」


 見下ろしてみて、まだ意識があるのかな? と純粋に気になった。だから虫のように丸まった担任の腹に蹴りを入れてみたら、虫の死に際の方がマシなうめき声を上げた。


「やめなさい!!」


「どうして?」


「暴力はいけない事でしょう!?」


「じゃあ、僕が受けた暴力が許されていた理由は?」


「……っ」


 多分、ここに駆けつけた先生は全く事情を知らなかっただろう。でも、この短いやりとりで察してくれたようだ。


 僕はいじめられっ子だった。担任は黙認していた。レベルとしては最悪に近い、学級崩壊レベルで休みなく行われていた。


 主犯は寝転がっている六人。ほとんどが成績も人間性も不良に分類される人たち。最初から僕が標的だったのか、適当に選んだストレス発散先が僕だったのか。余裕があれば今度聞いてみよう。


 入学してすぐから、幾度となく校内で暴力を受けてきた。全裸の写真を撮られて脅迫の材料にされたこともある。そうして巻き上げられたお金はどれくらいに膨れ上がっただろうか?


 すぐに音を上げた僕は担任に相談した。でも、何もしてくれなかった。どころか、露骨に不良連中のやっていることに目をつむるようになった。味方は


 耐えた。耐えて耐えて、//(時間切れ)




 二回目

 お題『僕の教室』

 必須要素(無茶ぶり)『個室』

 文字数『888文字』 未完


 タイトル『一人だけの教室』


「先生、おはようございます」


「おはよう、千堂君。今日も早いですね」


「やることがないですから。家だと仕事を手伝えってうるさいですし、学校で勉強してた方がいいかなって」


 早朝五時。俺と負けず劣らずの早さで登校し、校門を開けていた先生に挨拶をして下足場に向かう。


 春になり少し暖かくなってきたとはいえ、まだこの時間は空気が冷たい。強めの風が背中に吹き付けてきて、グラウンドの真ん中で立ち止まって振り返る。


 島の小高い丘に作られた中学校から見える景色は、小さな漁村と手つかずの自然以外は海が広がっている。人口は千人もいないんじゃなかったか? 子どもなんてそれこそ数えるほどしかいない。


 俺が通っている中学校も、中学生は俺一人で小学生が五人くらい。元々小学校もあったけど設備の老朽化と過疎化が進んで、いつの間にか中学に全員通うようになっていたらしい。


 それでも未就学児は数人いるらしいから、まだこの島の学校は機能停止をするわけにはいかないらしい。本土に生まれたら別の学区があったのかもしれないけど、小さな島では住人全員と知り合いに自然となってしまうものだ。学区なんて概念を持ち出す意味がない。


「おはよう」


 靴を履き替えて校舎内を進み、自分のクラスである2-Aに入る。職員室には誰もいなかったから、勝手に拝借した教室のカギを教卓に、通学カバンを自分の机に置いた。


 本来は数十人で使うはずだろう教室には、教卓と俺の机だけがあり閑散としている。学校のある日の日中はほとんど俺の個室と言っていいだろう。


 家には自室ってものがないからか、教室を独り占めできているこの状況は物寂しさはあれど特別感があって好きだ。時間が来れば担任が授業をするのでプライバシーはないと思っていいけど、元からそんな繊細なものがこの島に持ち込まれていたわけもない。


 島の住人はみんな家族、みたいな空気が流れているからだろう。俺がやってきたいいことも悪いことも、自分の家から一番離れた家に住む老夫婦でさえ知っているレベルだ。個人情報なんてあってないようなものだろう。


 そ//(時間切れ)


 一人称が『僕』ってお題に書いてあるのに、ガン無視して『俺』って書いてますね。普通に見落としてました。一回目に『僕』って使っちゃったので、無意識に排除してしまったっぽいですね。


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