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1207回目 2022/7/3

 お題からもうこういうのしか思いつきませんでした。なお、オチは全く考えつかないまま時間が過ぎました。


 一回目

 お題『暑い尿』

 必須要素(無茶ぶり)『ニュース』

 文字数『912文字』 未完


 タイトル『猛暑日の熱い小便』


『続いてのニュースです。今日は全国各地で猛暑日となり、熱中症で病院に搬送された人が続出しました』


「……猛暑日って、道理で暑いわけだよ」


 まだ五月の頭だってのに、昼前からすでにうだるような暑さで死ぬかと思った。掃除も済ませてなかったがたまらずエアコンの冷房を使ったのは正解だったらしい。


 これも地球温暖化の影響か? もう体感じゃ春も秋もほとんどないまま夏か冬しか季節が巡ってない気がしてならない。暑いのも寒いのも嫌いなのに、これからどうしたもんか。


「――トイレトイレ」


 ボーっと麦茶を飲みながら夕方のニュースを見ていたところ、尿意を催して立ち上がる。仕事が休みだったら家の中でゴロゴロしているだけだから、ほとんどがリビングとトイレの往復になっちまうな。


 トイレに入って便座を上げ、そのまま立小便をしようとする。


「ぁ――っつぅ!?」


 そこで初めて、俺は異変をその身に体験した。


「あっち!! あち、あっちぃ!!」


 猛烈な熱さにもだえるが、下手に動き回ることもできない。


 理屈はわからないが、俺から出てきた小便がものすごく熱さで飛び出してきているのだ。まるで熱湯をあそこから放出しているような熱さで、我慢できているのが自分でも不思議なくらいだ。


 そう、何故か我慢できている。もしこのままの温度で膀胱と尿管と尿道を通っていたのなら、体の中が火傷しまくって今頃重傷になっているはずだ。なのに俺は、尿道から出てきたあっつあつの小便だけを熱がっている。だからこそ、まだ我慢できるレベルになっている、ともいえる。


 何だコレ? 人体の不思議、って状況じゃねぇだろ。まさか大気に触れた瞬間に俺の小便が沸騰したわけでもあるまいし。


「あつ……あっつぅ……」


 結局、放尿している間中ずっと熱湯の熱さに耐えてやり過ごすことしかできなかった。熱さに負けて俺の息子を振り回していたら、もしかしたら飛び散った小便で全身やけどなんかもあり得たかもしれない。よく耐えた、俺。


「マジで、どうなってんだよ……?」


 あれだけ熱い思いをして、息子も尿道も火傷をしていない状態だと確認し、トイレから出る。//(時間切れ)




 二回目

 お題『永遠の人々』

 必須要素(無茶ぶり)『復讐劇』

 文字数『1109文字』 未完


 タイトル『死が分かつ世界』


「……格差ってのは、酷いもんだよな」


 カーテンを閉め切った部屋で、俺の声と荒い息遣いだけが聞こえる。


 外は夜だが、中は電灯をつけたままで明るい。床や机には俺が食べたスーパーの弁当の空き箱やペットボトルなんかが散乱したまま。汚部屋と言われても文句の言えない散らかり具合だ。


 そんな中に、俺以外の人間が一人、縛り上げたまま転がっている。両手は後ろ手にして結束バンドで縛り、両足も同様。口には猿ぐつわをかませ、芋虫みたいな状態でソファに寝転がっている。


 俺が誘拐してきた男だ。監禁生活は三日目くらいかな。奇妙な同居生活は最初こそ慣れなかったが、今ではすっかりこいつが家にいることが当たり前になっている。


「俺みたいな貧乏人は明日とも知れない身なのに、アンタたちみたいな富裕層は終わりを心配しなくていいんだから」


「ふーっ!! うーっ!!」


「……俺さ、受けたことないからわからないんだけど、教えてくれないか?」


 握っていた包丁を、芋虫男の肩に突き刺す。


「う゛ぅーっ!!??」


「死なないって、どんな感覚?」


 出血で顔がまた汚れたが、気にせず包丁をぐりぐりとえぐるようにして突き入れる。


 男はこもった叫び声を上げ、体から赤い血を吹き出し、痛みによってか目から涙を浮かべていた。


 ここまでは俺たちと同じだが、ここからは少し違う。


 とどめにカギをひねるように包丁を回して、強引に男の身体から刃物を引き抜く。すると、まるで傷口が巻き戻るかのように肉が盛り上がっていき、出血もすぐに止まった。


「何度見ても手品みたいだよな。不死身処置って。人間の技術も行きつくところまで行きついた感じがする」


 不死身処置。富裕層の間では定番になった、肉体改造の到達地点ともいわれる技術。


 不老技術はかなり前に確立していたが、どうしても『死なない』ようにすることは技術的な壁がかなり高くそびえたっていた。が、不可能を変えた人物が世に現れ、安全な技術として公開されてから世界の様相が一気に様変わりした。


 不老不死になった一部の上流階級が、今まで通り老いと死に苦しむ中流以下の人間を支配する、『死』を境界線にした階級社会。


 その中でも俺は貧困層の肉体労働階級の人間で、目の前で蠢く芋虫は多くの人間を支配する側に立っていると思い込んでいる上流の人間だ。


 そして、俺のお袋を殺した仇でもある。


「どんな気分だ? 死なないって最高なんだろ? 昔の権力者も夢見た不老不死って、俺たち貧乏人にはわからないくらい楽しくてうれしいもんなんだろ?」


「う゛ぅっ!? ぐぅっ!! ふぐぅぅ!!」


//(時間切れ)


 もちろん私は不老不死なんて存在じゃないので想像しかできませんが、『老いない』はまだしも『死ねない』ってだいぶきついと思うんですよね。それこそこの世が地獄みたいに思えるんじゃないでしょうか?


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