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1205回目 2022/7/1

 偏見がすごいからかもしれませんが、私の宗教に関する見方ってだいたいワンパターンだなと思いました。まぁ、まずその偏見を満足に描けてから別の視点を考えればいいんでしょうけど。


 一回目

 お題『暗黒の人々』

 必須要素(無茶ぶり)『信仰』

 文字数『964文字』 未完


 タイトル『神の威光に落ちる影』


 正しい人は必ず輝かしい日の下で生きていかなければいけない。


 これは権利ではなく義務だ。正しさは常に光の中にあり、卑しさは常に暗闇の中から現れる。


 ゆえに人は、ことさら宗教家は、誰にも恥じない正道を、誰からもわかる光の中で歩み続けなければいけないのだ。それが、神の御代として人々を導くということでもある。


 転じて、信仰の光に照らされない者たちはどうか? 簡単だ。不信心であれば改心する余地のある暗愚であり、異教徒であればもはや人ではない。


 正しい信仰を持てない者に、光を浴びる資格はない。まして暗闇を生きることを是とする人間など、魔性に取りつかれたケダモノとどこが違うのだろうか?


 やむを得ず、などという言い訳は通用しない。人間をやめたケダモノたちは満足な知恵も倫理もなく、ただ日々の糧を求めて徘徊するだけの動物だ。


 ――そう教えられてきた自分が見た暗闇の中は、光の中にいるとされた人々よりも人間らしかった。


「……なんだよ、食べないのか?」


「え、あ……食べます」


「まったく。いいとこの坊ちゃんがスラムなんかに何の用があったんだか」


「とかいって、心配して拾ってくるあたり面倒見の良さが隠せてないよね、クリスは」


「るっせーロゼ! てめぇのパンも食っちまうぞ!!」


 クリスと呼ばれた少年は、私よりも年下なのにしっかりとした芯を持っている人物だった。ロゼ、と呼ばれた少女が口にしたように、言動の乱暴さからは見えない面倒見の良さが隠しきれていない。


 他にも似たような年代の少年少女が押し込まれたここは、いわゆる孤児院というものだろう。私がお世話になっている教会と同じ建築様式が見られることから、ここは私と同じ信仰を抱く人々が集まっている……はずだが。


 最初に案内された時、礼拝堂らしい空間には椅子も神をかたどった偶像も存在しなかった。


 床に直接座っていた者たちが、ボロのような布を繕い縄のようなものを作りと、内職のようなことをしていただけ。広い空間を利用した作業場に用途が置き換わっていた。


 信仰の光はこの場に降り注いでいないのは明白で、クリスたち少年少女も神の存在など露ほども意識せず、敬意も持ち合わせていないのが見て取れた。


 なのに、彼らは自分を見失わずにたがいを//(時間切れ)




 二回目

 お題『うるさい表情』

 必須要素(無茶ぶり)『日本』

 文字数『899文字』 未完


 タイトル『表情の豊かさとは』


「日本人ってさ、何考えているかわかんない顔してるよね。ずっと」


「そうだな。時にお前も日本人だって自覚があるか? 何考えているのかわからん顔をしているぞ?」


 表情の話題を出している当人が無表情でいるのが特に不気味だ。外国人からは感情がわかりにくいとか言われているらしいけど、こいつは別格でわかりにくいと思ってしまう。


「そうかな? 少なくとも枯れ木も山の賑わいみたいな愛想しか持っていない君よりは豊かな表情筋の持ち主だと自負しているんだけど」


「認識が食い違いすぎてもはや笑えてくるな。無風の湖面みたいに静寂を守り切っている能面ヅラでよく言えるもんだ」


「……笑えてくるなら笑ったら?」


「そっちこそ枯れ木以上の賑やかしを顔に乗っけてみろよ」


 だんだん不毛な争いをしている自覚が出始めたが、売られたケンカをこっちから下げるのもなんか癪。


 っつか、口以外全く動かない真顔でこっちを見続けてくるコイツのどこに表情筋の豊かさがあるんだ? 俺もたいがい愛想は死んでるかもしれないが、それでも全く動かないわけじゃないんだが。


「そもそもいきなりなんなんだよ? 表情について何か思うことでもあったのか?」


「今、うちにホームステイしてる留学生がいて」


「そいつになんか言われたと?」


「『ホストファミリーの中であなたが一番怖くて不気味』と、外国語で」


「事実じゃねぇか。日本が誇れる和製ホラーの脅かし役にぴったりな無表情を会得しているお前にはぴったりなほめ言葉だな」


「水死体役が世界一似合う君に言われると、少し自分の顔について思うところが出始めたよ」


「待て。それ暗に俺の顔が水でふやかしたような不細工って言ってねぇか? なぁ?」


 ……黙りやがったコイツ。


「大丈夫。個性は人それぞれだよ」


「無個性を地でいく顔面にフォローされる屈辱よ」


「むしろフォローできる要素をひねり出した頑張りを褒めてくれたっていいのに」


「ケンカを売りたいならもっと直接的な言葉で言えや。全力でぶん殴ってやるから」


 何だろう、だんだんこのすました顔がうるさく見えてきた。


 //(時間切れ)


 実際、『表情』もそうだと思いますが日本人はあまり話し言葉に大きな抑揚をつけないので、感情がわかりづらい、とか言われることが多い印象です。こちらからしたら海外の人たちがオーバーリアクションなだけなんですけどね。


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