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1193回目 2022/6/19

 前に存在を知ってなるほどー、と感心した『マクガフィン』が無茶ぶりに登場するとは思いませんでした。物とかじゃなく概念なので登場させるのは難しかったですが、『怪盗〇ッド』テンプレを流用することでしのいでいます。


 一回目

 お題『計算ずくめの兄』

 必須要素(無茶ぶり)『マクガフィン』

 文字数『814文字』 未完


 タイトル『怪盗ヤマザル』


『その次の十字路を左に曲がれば行き止まりだ。そこを駆け上れ』


「了解……兄貴さぁ、俺の身体能力を逃走経路の勘定に入れるの、そろそろやめてくんない?」


『できるんだろう? 使えるのなら弟でもこき使うさ』


「確かに、有言実行中だわな」


 耳穴に差し込んだ小型通信機から聞こえる指示に従い、十字路を左に曲がると兄貴のナビゲート通り袋小路が待っていた。


 って、駆け上れっつったか? 三メートルくらいないか? コンクリート製でひっかけられそうなくぼみもないから、これを三角飛びでもしてやり過ごせって?


「無茶ぶりじゃね?」


『残念ながら、すでに警備網はお前を包囲しきっている。こういうルートじゃないと穴はつけない』


「最近派手に暴れ過ぎたか……そのくせ、親父やお袋の仇の情報はつかめないままだし」


『重度の骨董品コレクターだった父さんたちを恨め。今のところ、盗まれて横流しされたコレクションを回収して証拠をつかむ以外に手がかりがないんだ』


「わかってる――よっ、と!!」


「――いたぞ!! こっちだ!!」


 兄貴とのハートフルな雑談をしながら、少し壁から離れて助走距離を確保してから、俺は背後から聞こえる警察の声から逃げるように全力で地面を蹴りだした。


 改めて見ても、普通の人間が道具もなしに飛び越えられる高さじゃない。が、やらないと俺が詰む。俺自身がゲロることはないが、俺が捕まっちまえば疑いの目は兄貴にも向く。


 作戦立案は兄貴が、実行犯は俺が。なんかデカい組織に殺されたっぽい両親の仇を探して復讐するため、兄貴と一蓮托生、死なばもろともだ。


 俺のミスで兄貴も引きずり込むわけにはいかない。怪盗紛いの窃盗犯歴一年の足腰舐めんなよ!!


「もう逃げ場はないぞ! 大人しく、っ?!」


「ほっ! よっ! とりゃっ!!」


 最初に俺を見つけた警官が何か叫んでいる内に、壁と接する建物の壁を交互に蹴って//(時間切れ)




 二回目

 お題『純白の正月』

 必須要素(無茶ぶり)『コンビニ』

 文字数『1027文字』 未完


 タイトル『モノクロの新年』


「……なんか、この世の終わり感があるんだけど」


「年をまたいで数時間も経ってないのに、何縁起の悪いこと言ってるのさ?」


「だって見ろよ。膝上まで積もった雪で真っ白なんだぞ? 今も雪がちらついてなかったら死後の世界だって言われても納得しちまうわ」


 元日の深夜。初詣に行こうと誘われたはいいものの、大雪に見舞われたド田舎は真夜中なのに白銀の世界に変わってしまっていた。


 車の通りもほとんどないため、除雪が全然間に合っていない。俺たちが歩いているのは歩道のはずだが、ズボズボ足を沈めながらじゃないと前に進めないとかやってられない。


 それに街灯もほとんどないから暗くてしょうがない。スマホの地図アプリとライトを頼りに進んでいるが、こんな調子じゃすぐにバッテリーが切れそうだ。


 スマホをかざす方とは反対の手には、初詣に誘ってきた千鶴の手が握られている。もうちょっと大人しい雪景色だったら色気も出たんだろうが、モノクロの世界に取り残された錯覚に陥る現状、互いを見失わないように互いの手を命綱の代わりにしているだけだ。男女一組の初詣なのに情緒もクソもない。


「ってか、まだ降ってんのかよ。いつになったら止むんだ、この雪」


「ん~……ダメだね。ここら辺は三が日まで降るってさ」


「今回ばかりは外れててくれよ、天気予報~」


 いつもは外したら文句を言うくせに、こういうときだけ外せと言う俺に神様へお願いする権利はあるだろうか? 神様は寛容だし、権利くらいはくれるだろうけど。


「体がめっちゃ冷えてきたね。神社までの道にコンビニってあったかな?」


「さぁな。親には家から車で二時間かかるとか言われたことあるぞ、俺」


「うちも同じくらい。いやぁ、ド田舎のポテンシャルはすごいね」


「数少ない若者の住人を殺しに来てるくらいだからな。みんな都会に行きたがる気持ちがわかるよ」


 俺と千鶴はまだ中学生。そして一番近いボロ学校の生徒5人のうちの2人だったりする。ちなみに残り3人は小学生だ。高校は遠いところで寮生活でもした方がいいなじゃないかと思っている。


「もう一回、神社までのルート調べてくれないか? 目的地に近づいている気がしないんだけど」


「大丈夫だって。GPSもちゃんと神社に向かって進んでるし、もうしばらく雪中行軍を続ければ神様に挨拶できるよ!」


「ちなみに、あと何メートルあるんだ?」


「五キロくらい?」


「ふざけんな」//(時間切れ)


 ホワイトクリスマスならぬホワイトニューイヤーみたいな光景しか頭に浮かんでこなかったので、こういう形にはしました。が、描写がスカスカなので死後の世界を描写している感覚が最後まで抜けませんでした。田舎怖い。


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