1191回目 2022/6/17
お題からスポーツものを連想したので書いてみましたが、まともな運動部の経験もなければスポーツへの興味も薄い私にとっては、最初から厳しい選択だったことは否めないです。
一回目
お題『馬鹿な雑草』
必須要素(無茶ぶり)『うまい棒』
文字数『1236文字』 未完
タイトル『コートの隅で揺れる雑草』
雑草魂、って言葉を聞いたことがある。
泥くさくてもバカにされても、一つのことにのめりこんで時間を浪費する馬鹿のことだと。
俺もその一人。雑草魂なんて持ってると思ったことはないけど、少なくとも周囲は俺のことを雑草だと思っているし、実際に言ってきた奴も多い。
同級生も、教師も、家族も、俺のことはそこら辺に生えている雑草と同じものだと思っている。
正確には、そう扱っている。
「まだ残るのか?」
「すみません、自主練したくて」
「……用具室のカギ、ちゃんと職員室に返しておけよ。後で怒られるのは顧問の俺なんだからな」
「はい、わかっています」
面倒くさそうにカギを地面に投げて捨てたテニス部の顧問は、頭をかきながらコートを囲うフェンスの向こうへ歩いて行った。
一度素振りを止め、顧問が捨てて行ったカギを拾い、自分のポケットに入れる。
同級生も先輩も後輩も、とっくに帰った後で、俺は一人素振りを再開する。
テニスは基本的に個人競技とはいえ、対戦相手がいないとろくな練習にならない。壁打ちも限界があるし、サーブ練習くらいがまだまともな経験になるだろうか。
自慢にもならないが、部内ではサーブだけは見れる腕になっている、と思う。だが、ラリーになると全然続かない。足も追いつかず、技術もつたない。
いくら走りこんでもコートの中ですら満足に動けず、ひと試合終えてしまえば体力の限界で動けなくなってしまう。今日も後輩と一度試合をして、そのまま下校時間ギリギリまで休んでしまっていた。
今はもう下校時刻も過ぎている。本来なら顧問から叱責が飛んで引きずられるようにして下校していたが、そんなやり取りを一学期中続けていたら放置されるようになった。
まぁ、一度用具室のカギを返し忘れて帰ってしまったときは滅茶苦茶怒られたけど。怒られるのは自分、みたいなこと言ってたけど、その後で担任は俺に対しても同じように――あるいは自分がやられた以上に怒鳴ってストレスを解消している。
あの時は俺に非があったから黙って聞いていたが、顧問のストレス発散のせいで一日の練習を立ったままで過ごした恨みは忘れていない。
「はっ……」
どうせ、無駄な努力だとあざ笑われるんだろうけど。
「はぁ……」
素振りのし過ぎで腕が震えてきた。もうこれ以上やっても無駄かな。
オーバーワーク、って言葉があるのは知ってる。実感もある。練習のやり過ぎで疲労骨折したのは一度や二度じゃない。
それでも、俺は練習をやめない。やめられない。
中学二年になっても公式試合で一度も勝てたことがない。入学した時は未経験だった後輩にさえ、もう勝てなくなってきている。
俺が上手くなるには、愚直に練習するしかない。俺はそれしかできない。
「……うま」
休みがてら、登校途中のコンビニで買っていたうまい棒を取り出してかじる。コーンポタージュ味が俺にとっての//(時間切れ)
二回目
お題『遠いパラダイス』
必須要素(無茶ぶり)『ピスタチオ』
文字数『1084文字』 未完
タイトル『綺麗な額縁の中の楽園』
楽園はきっと、広がる海の向こう側にある。
そう夢見た男がいて、キラキラした夢を語って、多くの人を巻き込んで。
もう後戻りできない場所まで船を出したところまで来て、あっさりと病気になって死んでしまった。
残されたクルーは、旗頭になった男への悲しみより怒りを抱いた。無責任な詐欺師だと、動かなくなった体を蹴って殴って切り刻んだ。
もう自分たちは助からない。そう確信したクルーたちの憂さ晴らしは、意外に呆気なく終わった。切り刻んだ男の死体を海に捨てて魚の餌にしてから、一気に感情の揺り戻しが起こったからだ。
泣いても叫んでも何もしなくても、もう自分たちの国には帰れない。一人の男の夢だけを羅針盤に航海に出たクルーたちの中に、料理ができる人間はいても本格的な料理人はいなかった。
積載した食料も保存に適した物ばかりだったわけではなく、生鮮食品を積んで腐らせたのは航海に出て十日くらいだっただろうか。
この世界ではまだ、海への調査をまともにした国はない。航海について正しい知識を持っている人間など、一握りもいないだろう。
漁師でさえ、海岸付近の浅瀬から網で引き上げたりする程度だ。たとえ国を挙げた事業になっていたとしても、手探り状態の航海になっていたのは想像に難くない。
まして素人集団の独断で飛び出したのだ。夢で目が曇っていたクルーたち以外は、明るい顔で集団自殺に行く愚か者連中に見えたことだろう。
リーダーの夢を信じて乗り込んだ船員の一人、バリーも絶望に落ち切って後悔の波に揺られていた。
「……釣れねぇなぁ」
釣り竿から釣り糸を垂らし、浮きが沈むのをボーっと待っているバリー。傍らには、食糧庫からくすねてきたピスタチオが入った袋があり、時折思い出したかのように口に運ぶ。
暫定的なかじ取り役から食料調達を言い渡されたが、魚を釣るための餌もほとんどない。そもそも針だけを垂らして食いついてくれるほど、魚もバカじゃない。
腐った食べ物でも、もしかしたら食いついていたかもしれないと思うと、考えなしに海に捨てた過去の自分たちが恨めしい。ここ数日はまともな食事もできていないし、水分補給なんて自分が出したものを再利用しているくらいだ。
「水……こんなにあるのにな」
バリーは浮きを揺らす波をぼんやりと眺める。
つい先日のことだ。飲み水が枯渇して錯乱したクルーの一人が、海の水を飲んで死んだのは。
バカなことをしたと誰もが思ったが、馬鹿な奴だと笑えるクルーは誰もいなかった。死んだクルーが試さなければ、じぶんt//(時間切れ)
耳触りのいい言葉は『遠い』距離にある理想も近くに感じさせる、的なことを言いたかったのかもしれませんし、別に意味なんて考えてなかったのかもしれません。私は何を書いているのか?




