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1189回目 2022/6/15

 ほぼお題だけで話を進めてしまった感じです。無茶ぶりは出すタイミングがなかったため、最後は諦めました。


 一回目

 お題『愛、それは終身刑』

 必須要素(無茶ぶり)『牛肉』

 文字数『1011文字』 未完


 タイトル『遺体と同居していた男』


「……初めまして、でよかったですか?」


「はい。私とあなたは初対面で大丈夫ですよ」


 面会室のガラスが、酷く心もとないように感じてきたのは錯覚だろうか?


 声を通す穴が開いたガラス面の向こう側の部屋の扉から現れたのは、終身刑で服役している囚人の男だ。年齢はまだ26歳だと資料にはある。


 捕まったのは五年前。次々に交際していた女性三人を殺し、そのご遺体と同居していたという気味の悪い犯行を行った異常者。


 裁判員裁判で下された判決をすぐに飲み込み刑が確定。刑務所内では気持ち悪いほど模範囚として過ごしている、とは先ほど案内された刑務官の方から聞いていた。


 現れた男は、正直、どこにでもいそうな青年に見えた。手入れなどはできないのか髪はボサボサで体つきも細く、三人も人を殺したような人物には思えない。


「そうですか。そちらから面会の申し入れがあったと聞いて、彼女たちの親族のうち誰が来るのか楽しみだったんですけどねぇ」


 が、目だけは爛々と光っているように見えて、詳しく語らずとも理解させられてしまう。


 目の前にいる男は、まごうことなき殺人鬼なのだと。


「……模範的な囚人だと聞いていましたが、反省の色はないようですね」


「ふふふ。えぇ、まぁ。僕がやったことは法治社会において許されることではないという知識はありますが、僕の中にある倫理観では問題にならない範疇の行為でしたので」


 口の中と鼻の奥で空気を膨らませるような笑い方が気持ち悪い。低い声を出そうとして失敗した、中途半端なカエルの鳴き声みたいだと思った。


 わかっていたことだが、この囚人は元から頭がおかしかったのだ。贖罪の気持ちも後悔の念も、目の前の男からは全く感じられない。


 笑うに従って胸が細かく動く様すら気持ち悪かった。そのくせ、姿勢だけはやたらと綺麗だったことも気に食わない。


 真面目なんだなと思うより早く、人間の擬態が下手なんだなと思ってしまうあたり、私はいつの間にかこの男の雰囲気に呑まれていたのかもしれない。


「それで? 知り合いでもない女性が僕に何の用ですか? まさか、僕に殺して欲しいと希望される方ですか?」


「冗談じゃない。いつか死ぬとしても、アンタなんかとは死んでもゴメンだから」


「ふふふ、おっと手厳しい」


 被害者の共通点から、若い女性が殺人のターゲットなのは明白だったが、まさかこんなとk//(時間切れ)




 二回目

 お題『朝の伝説』

 必須要素(無茶ぶり)『イヤホン』

 文字数『819文字』 未完


 タイトル『終わった伝説との始まり』


「俺は~♪ その嫌いな顔に足裏を突っ込んだのさ~♪」


 いつもの朝、通勤しようと改札をくぐろうとした寸前の駅前に、ありえない歌声を聞いて思わず立ち止まってしまった。


「……邪魔」


「あ、すみません」


 当然、後ろから続こうとしていた人から不機嫌そうな声と視線を向けられる。慌てて改札を離れると、これ見よがしな舌打ちを土産に人が次々とホームに飲み込まれていく。


 その姿を全て見送る前に、俺はさっきの歌声がする方へ首を向け走り出した。


 この段階ですでに、俺は自分の周りが見えなくなっていたのだろう。俺と同じように通勤や通学などで駅を急ぐ人たちと、何度となくぶつかった。


 途中からろくに謝りもしなかったからか、背中から罵声を食らいながら駅前の広場を目指していた。イヤホンがどうとか言っていたが、もうその人に構っている余裕はない。


「はぁ……はぁ……」


「――どうもありがとう」


 そして、声の人物の前に飛び出したころには、あれだけ聞こえていた歌声が止んでしまっていた。


 駅の前は大きな歩道橋がかかっていて、その人は道の端の欄干に背を預けるように座っていた。持っていたのはアコギ一本。マイクもスピーカーもない。多分、路上演奏の許可も取っていないかもしれない。


 服はボロボロで、流しのミュージシャンにしてはみすぼらしい恰好をした、やせぎすの中年男。芸人くらいしかつけていなさそうな丸メガネには片方のレンズにひびが入っていて、さっきの歌声がなければただのホームレスにしか見えなかったことだろう。


 実際、俺は改札を通る直前までこの人の存在に気付いていなかった。


 昔、あれだけ熱中したバンドの歌声を、雑踏の中で消してしまっていた。


「『カレンデュラ』の、Saiさん……だよな?」


 ほぼホームレスのその人に聞かせるような声じゃなかった。


 なのにその人は、Saiさんは俺の方を見上げてくれて、視線が初めて//(時間切れ)


 イメージは『X 〇APAN』的なバンドが音楽シーンから突然姿を消して、何年もしてからボーカルがホームレスしていた、みたいな感じですかね。音楽の世界に詳しくないので、あくまでざっくりとしたイメージですけど。


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