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1188回目 2022/6/14

 無茶ぶりがなければSFチックな世界でのラブコメでも行けたのでしょうが、『戦闘機』を入れないといけないなら『○クロス』路線しかできないじゃないですか。……偏見か?


 一回目

 お題『愛、それは月』

 必須要素(無茶ぶり)『戦闘機』

 文字数『1009文字』 未完


 タイトル『真空の水平線』


 人類の宇宙進出は、果たして本当に必要な事だったのだろうか?


『こちらギャラクシー1! 敵性生命体の撃破に成功! ギャラクシー隊、状況を報告せよ!!』


『こちらギャラクシー2! 動きが早すぎて捉えられない!! 誰でもいい!! 救援にきてくれ!!』


『こちらギャラクシー5! クリスとバネッサが撃墜された!! くそったれの宇宙生物どもめ!! ぶっ殺してやる!!』


『ギャラクシー5!! 深追いするな!! 隊列を守れ!! 戻ってこい!!』


 星間宙域戦術運用人型機械兵装『ホライズン』。人類の英知が生み出した、新型戦闘機の通信機から次々と仲間の怒鳴り声と、仲間を失った報告が聞こえてくる。


 第21回地球宙域外調査において、初めて確認された敵性生命体は、酸素ボンベが必要な俺たちと違い生身で宇宙空間を飛び回り、俺たちの鎧でもある『ホライズン』を形成する合金をことごとく砕いていった。


 モニターから映し出される光景はとても信じられるものじゃなく、配属されて間もない月基地が恋しくて仕方がない。


『ヘルパー1! 生きているか!? 呆けていても死ぬだけだぞ!!』


「はっ、はい!!」


 ヘルパー1。今回の調査で俺に与えられたコードネームだ。数カ月前に地上での訓練を終え、調査隊に配属されたばかりの新人隊員。同期の中じゃ成績がいい方だったとはいえ、実地調査は今回が初めての青二才だとは元から知っていた。


 ギャラクシー3のクリスさんは、俺たちの隊の中でも『ホライズン』の操縦経験も長く、見た目からもベテランの風格が漂う兄貴肌な人だった。訓練では何度もしごかれたが、その人があっさり死んだという。


 ギャラクシー4のバネッサさんもまた、歴戦のパイロットだと聞かされていた。新人の中でも女性隊員の教官だったらしくそこまで接点はなかったが、クリスさんと訓練やシミュレーターで腕を競う間柄だったと聞けば、尊敬の念は自然と出ていた。


 そんな人たちが、宇宙からきた訳の分からない生き物に、コクピットを貫かれて死んだ。俺は見ていた。見てしまっていた。


 クリスさんもバネッサさんも、生き延びようと武器で応戦していた。『ホライズン』は今まで見たことがない機動で宇宙を駆け、俺じゃ到底追いつけないレベルの連携で銃撃を浴びせていた。


 何もできずに棒立ちになっていた俺は、上官たちが戦っているのをただ見ているだsけ//(時間切れ)




 二回目

 お題『誰かの恋人』

 必須要素(無茶ぶり)『純文学』

 文字数『1194文字』 未完


 タイトル『濁って粘つく淡い赤』


 俺が最低な人間だって元からわかっていたことだが、新たな胸の高鳴りを覚える度にその嫌悪が薄らいでいくのを止められなかった。


「佐久間くん、この人は?」


「……はぁ。絶対に紹介したくない」


「ちょっと、友達なんでしょう? そんなこと言ったらかわいそうじゃない」


「コイツだけは例外なんだよ。後で事情は説明するから、今日だけは俺たちから離れてくれ」


「え? 佐久間くん?! ちょっと――」


 大学で友達になった佐久間は、おそらく恋人だろう女性の背中を押してキャンパスの中へ連れて行った。その間、俺はその女性のことで頭がいっぱいになっていた。


 あぁ、またか。我ながらなんて節操がない。だが、この衝動は理性じゃどうにもできない本能のようなものだ。


 俺はまた、誰かの恋人を好きになってしまったのだろう。


「――まさかとは思うが、瀧。ついに俺の彼女にまで手ぇ出すんじゃないだろうな?」


「……すまん」


「ちっ。だからずっと会わせないようにしてたのに」


 さっきまでゼミの教授の悪口で盛り上がっていた佐久間は、俺を嫌悪と侮蔑の目で見下してきた。


 仕方ない。俺が佐久間の立場でも同じようにさげすむだろう。今までの経歴が、負の信頼となって友人になってくれた男の態度に現れる。


「こうなった以上、もうお前に近づくことはしない。もちろん、あいつもお前に近づかせはしない。わかってるな?」


「……あぁ」


「そういうことだから、二度と話しかけてくるんじゃねぇぞ」


 背を向けて離れる瞬間、佐久間は器用に舌打ちを聞かせて去っていった。あれだけの敵意をぶつけられたのにもかかわらず、俺の頭の中には佐久間の彼女しか残っていないのが滑稽だった。


 異常な性癖を自覚したのは、中学生の時だっただろうか。


 その時はまだ周囲もそこまで恋愛に熱心な同級生はおらず、無難な人付き合いで友人も多くいた俺は平穏に学校生活を送れていたと思う。


 転機は、友達の一人に彼女が出来たこと。


 自慢するためだろうか、友達から彼女を紹介された瞬間だ。俺の心に狂おしいほどの恋情があふれ出してきた。


 それまでは俺も、『恋』というのは純粋できれいなものだと思っていた。決定的にズレてしまったあの日から、俺の中で『恋』とはヘドロのように汚く臭いものに変わってしまった。


 友達に紹介されて半年くらい経って、気づけば俺は友達の彼女を奪っていた。


 相手がいることをわかって、顔を合わせる度に口説いた。友達の悪口も吹き込んだ。周囲に隠れて密会を繰り返した。


『……俺と、別れてくれ』


 友情を失い、周囲からの信頼をも失って得たはずの彼女は、たった一ヶ月で俺の中から恋心を奪っていった。


 理由は一つだけ。『俺のものになってしまったから』。


 身勝手極まりない理由だ。俺も俺がクズだとそのt//(時間切れ)


 もうちょっと『純文学』っぽくできたらよかったんでしょうけど、ほとんど読まない私では『純文学』風でさえ厳しいです。異常性癖が『異常』だと自覚があれば、良心の呵責(かしゃく)なんかで余計苦しくなりそうですよね。


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