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1168回目 2022/5/25

『ところてん』さんの目標を、一パックをサラリーマンの平均『年収』にまで『ところてん』の価値を上げること……という決意表明をさせるところまでは考えていました。私なら買いません。


 一回目

 お題『燃えるところてん』

 必須要素(無茶ぶり)『年収』

 文字数『794文字』 未完


 タイトル『ぷるぷる会談』


「こんにゃく。くずきり。俺はこのままで本当にいいのだろうか?」


「どうした、ところてん? 黒蜜と間違えられてバルサミコ酢をかけられたような深刻さだぞ?」


「あー、わかるー。僕も蜜で食べられることが多いけど、ポン酢と間違えられた時は味が違いすぎてがっかりするよね。お互いに」


「――そんな単純な話ではない!!」


 ぷるんっ! と、ところてんが机? に拳? を叩きつけてこんにゃくとくずきりを睨ん? だ。


「お前たちは悔しくないのか!? お手軽でヘルシーな食材として扱われ、スーパーの食品売り場で地味に息をし続けるだけのでんぷん質でいいのか?!」


「いいのか、って言われても。俺、煮物やおでんなんかにも使われるし、頻度は多いからそれでいいかなって」


「うわー、出たよこんにゃくの自慢話! 僕やところてんなんか、好きな人自体が少なくなってきたから目に留まることもなくなってきたってのに。むしろスーパーの棚にしがみつけている現状を誇らしく思うべきだよ。存在感がある、実に結構じゃないか」


「志が低いっ!!」


 ぷるぷるんっ!! と、ところてんが再び拳? を机? に振り下ろして眼光? を鋭くした。


「俺たちは食品だ! 単体で味が薄くとも、調味料に頼らなければほとんど食べられない宿命を背負っていても、俺たちは立派な食物なんだ! それなのに、俺たちはこんなところでくすぶったまま、適当に買われて適当に食われて腐っていく! こんな未来を受け入れろというのか!!」


「あー、なんか変な自己啓発の話でも聞いたか? 無駄に燃えてるな、ところてん」


「ところてんが焼けても、たいして味は変わらないと思うけどね」


「いいんじゃね? 焦げたらおいしそうには見えるんだろ。多分」


「そういうことならくずきりも負けちゃいないと思うよ! まぁ、焼いて食べる人なんてそう相違ないと思うけど」//(時間切れ)




 二回目

 お題『苦しみの正月』

 必須要素(無茶ぶり)『豚骨ラーメン』

 文字数『1061文字』 未完


 タイトル『もういくつ寝ると給料日?』


 ……除夜の鐘がお迎えの音に聞こえた夜を過ごした元日。


「は、はら、へった……」


 師走の過ごし方をミスってしまい、完全な金欠になってしまった俺は布団にもぐったまま出てこられないでいた。寒いのもあるが、食料もないのに食べ物を探しに行こうとする体力の浪費を防ぐためでもある。


 今でも悔やまれる。先月……もう去年って言い方になるんだろうが、忘年会で派手に金を使いすぎた。飲み会は割り勘だったのに、バカすか飲んだ後に豚骨ラーメンで締め、なんて生活を続けていたらそうなるわ。


 ただでさえ手取りが少ないのに、外食費でほとんど消してしまった。次の給料日までは、今冷蔵庫の中にある食材だけで過ごさなきゃいけないレベルだと笑いにもならない。


 アルコールが抜けて正気になり、次の給料日までに使える手持ちの金とかろうじて残していた食料を日割りした結果、三が日はほぼ水のみで過ごさないと仕事はじめからが辛くなることが判明。


 正月特番とかどうでもいい。もう俺は病人になりきる。俺はお腹が減っているんじゃない。むしろ熱が出て飯が食べられないんだ。そう思い込め。


「……ダメだ、腹が鳴って仕方がない」


 寝返りを何度も繰り返すうちに、二度寝できるほどの眠気も吹っ飛んだ。大晦日も質素な飯だったからな……カップ麺一つで足りるほど、高燃費な身体じゃなかったことが恨めしい。


 もういっそのこと、開き直って満腹になるまで食料を食い散らかしてやろうか? いや、十二月の悲劇を繰り返すだけだろ。仕事が始まってからエネルギー不足だったらそれこそ死ねる。


 家族に連絡を取るか? ……無理だな。事情を話しても『オレオレ詐欺は間に合ってます』とか平気で言うぞ、うちの親なら。俺の携帯番号も登録してるはずなのに、久しぶりに連絡したら『セールスは間に合ってます』って開口一番に言ってきたからな。


 金を送れとは言えないが、食料を恵んでくれと言ったら送ってくれるだろうか? ……いや、希望は捨てよう。大学時代に、俺への仕送り用の金をパチスロに吸わせた親だ。すでに期待も希望も持っちゃいないだろう、互いに。


 そう考えると、俺の宵越しの金を持てないスタイルは遺伝なのか? うん、やめよう。これ以上考えたら空腹以外の理由で死にたくなってくる。


「あー、店のラーメンが食いてぇ……」


 酒がなくてもラーメンは好きなんだ。チェーン店でも個人店でもいい。貧乏舌でなんでも美味しく食べられるのだけは嬉しい遺伝だったと思っておこう。


 ほぞんしょ//(時間切れ)


 幸い、私の生活はまだ食うに困るまではいっていませんが、いずれそうなってもおかしくない危険性はあります。気を付けないと……。


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