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1164回目 2022/5/21

 ラブソングを題材にしたくせに、作中の雰囲気にラブソング感がねぇなー、と我ながら思いました。思春期の男女を出したのに態度がドライすぎて笑いも出ません。


 一回目

 お題『夜の愛』

 必須要素(無茶ぶり)『ギター』

 文字数『1197文字』 未完


 タイトル『夜はきっと大人の時間』


「知ってるか? 夜を歌った曲って、ラブソングが多いんだぜ」


「またどこかで聞いたような話を知ったかぶってるな?」


「し、失礼な!!」


 じゃあどもるなし。


 晩御飯を食べ終えた夜、互いの部屋の窓が近いことをいいことに、今日も私はギター片手に下手くそな音を出している幼なじみの部屋で寝ころんでいた。


 中学生男子なんていつでも格好つけたい生き物なんだろう。漫画を借りに窓から窓へ飛び移った時から、勉強机備え付けの椅子に腰かけてギターを抱えている姿はとてつもなく滑稽だった。


 これでまともに曲が弾けたのなら少しは見直してあげてもいいが、あいにくとこいつの指はぷにぷにだ。ギターを一生懸命に弾いている指は、練習量が多くなるほど皮がむけて固くなるってことくらい知っている。


 ギターピックを使っていればその限りじゃないんだろうけど、こいつはさっきから親指の腹でじゃらんじゃらんと鳴らしている。もしかしたら、ピックなんて道具があることさえわかっていないかもしれない。


 お父さんのおさがりだもんね。そのお父さんもプロのギタリストってわけでもなく、単に多趣味で飽き性なだけだし。


「じゃあ聞くけど、どうして夜を背景にした曲はラブソングにしやすいの? 偉そうに語ったんだからあんたは知ってるんだよね?」


「えっ!? そ、それは……」


 だからどもるなし。


「あっ! よ、夜って大人な雰囲気がするだろ!? だからだよ!」


「じゃあ大人の雰囲気って何? 朝や昼じゃ大人にはなれないの? 夜の何が人を大人にさせるの?」


「ぐ、うぐぐ……」


 ほら、自慢のギターも静かになっちゃったぞ。


 弾き語りスタイルで自慢したいなら、口が動かない分は指くらいもうちょっと頑張ってほしいところだ。


「お、女にはわからねーんだよ!!」


「いやいや、女性目線のラブソングもいっぱいあるでしょうに。それに男のラブソングは一人よがりだったり自慢話だったりが多い印象だけど、女のラブソングは楽しさとか恨みとか感情にストレートな曲が多いって私は思ってるけど?」


「そんなのお前の好みでしかないだろ!? 男が書いた歌詞でも切ないのとかあるし!」


「歌詞からそういう機微がわかるんだったら、あんたもわかるんでしょ? 夜がラブソングにしやすい時間帯だって理由。適当なでまかせじゃなくて、ちゃんと考えて教えて欲しいんだけどなー?」


 そこで黙るから薄っぺらいんだよ、あんた。


 すでに借りている漫画のページをめくりながら、こいつのベッドの感触を確かめつつため息を吐く。


「一応、私が思う考えはあるよ」


「……なんだよ」


「夜は一人になれるから。それか、二人っきりになりやすいから。たぶん、そんなのところじゃないの?」


「はぁ? どういうことだよ?」


「恋人との人間関係を見つめなおしやすい」//(時間切れ)




 二回目

 お題『俺は社会』

 必須要素(無茶ぶり)『鍋』

 文字数『1103文字』 未完


 タイトル『うるさい鍋奉行』


「いいか……鍋は戦いだ」


「おーし、みんなグラス持ったかー?」


『おーう』


「それじゃ、大学のクソみたいなテストの終了を祝して!」


『乾杯!』


「食べ放題を甘く見るなよ! 全員、戦略を立ててバランスのいい鍋を作るんだ!!」


 一人うるさい鍋奉行気取りがいるがそれはさておいて、今日は楽しい無礼講だ。


 この場に集まったのはとある教授の授業を受けてしまった被害者の会。テストの形式がペーパーテストじゃなくてグループ単位のプレゼンだったからそりゃもう大変だった。


 なにせ成績が『教授が面白いと感じたら高得点』とかいう、めちゃくちゃふわっとしたオーダーを突きつけてきたからだ。しかも今までの講義でやった範囲とか関係なく、テーマも自分たちで決めてやれという放任っぷり。


 教授の無茶ぶりに頭を抱え、怨嗟を漏らし、藁人形に五寸釘を突き立てながら完成したプレゼンを披露して、ようやくストレス源から解放された俺たちはもはや無敵モードだ。


 恐れるものなど何もない。今日は鍋料理の食べ放題で食って飲んで騒いでやる。


「あぁっ! 貴様、何を勝手に豆腐をじゃぶじゃぶ入れてやがる!!」


「いいだろ、好きなんだよ豆腐」


「まずは肉や海鮮みたいな出汁が出る食材でスープの方向性を決めるのが先だろうが! あっ、そこも勝手に白菜を入れるな!! 水っぽくなるだろうが!!」


「別にいいだろー? 鍋のスープはある程度味ついてるんだから、少しくらい薄まろうが食えるって」


「口答えするな! ここでは俺が社会のルールだ! 食べ放題の鍋は建国シミュレーションと同じなんだよ!! 最初の土台を間違えれば後から待っているのは破滅だ!!」


「あー、はいはい。そこの鍋はお前が担当していいから、好きに建国していったらいいだろ?」


「食べ放題くらい好きにやらせてくれよな……あ、ビールおかわり、お願いしまーす」


 酒が入った大学生に理性的な行動を求めろというのが無茶だろう。メンバーの中に酒が強いやつはほとんどおらず、注文したアルコールを一口いっただけですぐに気が大きくなるやつが出始めている。


 俺は強くもないが弱くもない感じ。メニューから美味しそうな具材を見繕って大人しく鍋で煮え立たせていく。


 騒がしいのが得意じゃない身としては、あのエセ鍋奉行と同じテーブルじゃなくてよかったと思う。なんで仕切りたがるのかがそもそもわからん。


「鍋が社会、ねぇ」


「え。まさか鍋奉行の賛同者がいるとは思わなかったんだけど」


「あぁ、違う違う。別にあれに共感したわけじゃないよ」


 すると、おれとおなじてーぶつに//(時間切れ)


 ぼんやりとやりたいことは浮かんでいましたが、このシチュエーションを自然に行うだけの人生経験がないと、書いている途中で気づきました。私はアホか。


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