1160回目 2022/5/17
扱いに困る専門職系のお題である『コンサルタント』ですけど、私のイメージでは経営戦略を立案するアドバイザー的な立場しかないんですよね。ITとか製造業とか、専門の知識が必要なのは全然手が出ません。勉強不足なもので。
一回目
お題『許せないコンサルタント』
必須要素(無茶ぶり)『ゴルフボール』
文字数『879文字』 未完
タイトル『ブラック企業の更生案』
「……なんなんですか、あの地雷案件?」
「仕事が欲しかったんだろ? しかもやりがいのある仕事。それを回してやったんだから、ありがたく思えー」
「経営戦略どころか経営実態が最悪すぎるじゃないですかあのゴルフクラブ!!」
コンサルティングファームの上司に詰め寄るも、自分の仕事に意識を半分以上傾けているからか俺の話なんてほとんど聞いちゃいない。
確かに、俺は調子に乗っていたところがあったのかもしれない。入社してからコンサル業務が順調で、受け持った会社は全て利益を上げさせ実績を積んできた。
天狗になっていたのは自覚している。上司の受けが悪い受け答えだったのも反省している。
だからといって、あんなブラック企業の改善とか無理に決まってんだろ。
「特に池のゴルフボール回収とか、専門の人雇うのが普通なのに従業員のバイトにやらせてるんですよ!? しかもあんな重労働を通常業務扱いで保険も保証もなし! 一日中池の中のボールさらいさせといて風邪引いたら減給とか、もう笑っちゃうくらいの独裁者ですってあそこの社長!!」
「へー。そーなんだー」
「いやいやわかって俺に回してきたんですよね!? なんで初耳みたいな態度取れるんですか!?」
「……梶」
抗議の言葉はもっと吐きだしたいところだったが、上司のため息とともに向けられた視線に息がつまった。
「どんだけ取引先が腐っていようがブラックだろうが、そこに問題提起するのもお前で、業務改善案を作成するのもお前で、プレゼンで独裁者の意見を変えさせるのもお前だろう?」
「う……」
「確かに俺たちの仕事はアドバイザー的な立ち位置で経営方針に直接介入はできないが、誘導してやることはできるだろ。今回の案件の場合、従業員の労働環境を改善させることが会社の利益に繋がることをわからせればいい。お前がやりたい仕事はそういうことだろ」
……正論過ぎてぐうの音も出ない。
「やることも決まっている。コンサル方針も決まっている。なら何故動かない? お前の鬱憤を俺に晴らしたところで、その会社のじゅ」//(時間切れ)
二回目
お題『昨日食べたプロポーズ』
必須要素(無茶ぶり)『出会い系サイト』
文字数『1172文字』 未完
タイトル『出会い系で出会った友達』
「――あ、カルダモンさん!」
「シナモンさん。こんにちは」
人がごった返す土曜日の駅前。
いわゆる出会い系サイトで知り合った俺ことカルダモンと友人のシナモンさんは、ちょっと不思議な関係である。
「今日も彼氏についてのお悩みですか?」
「そーなんですよー! 男の人って本当にわからなくて! カルダモンさん、いつもありがとうございます!」
「いえいえ。俺もある意味助かってますので。それでは、近くの喫茶店にでも行きましょうか」
「はい」
満面の笑顔がかわいいシナモンさんは彼氏持ちだ。ちなみに俺は彼女無し。一応、シナモンさんの助言を受けて出会い系サイトで頑張っているが、未だに成果はない。
そんな俺だが、シナモンさんとはサイト内でのニックネームが香辛料繋がりというだけで話をしてみたら、案外馬が合って普通に友達になった感じ。
自分で言うのもなんだが、異性の友達は多い方だと思う。だけど恋愛には発展しない。そういうことも以前シナモンさんに相談したが、普通に悩まれた。いい人だけど、フィーリングが合わないのでは? と言われたのでフィーリングを大事にしようとは思っている。
「それで、今回はどういうお悩みが?」
「えっと……カルダモンさんっておいくつでしたっけ?」
「十八ですけど」
「えっ?! そんな年下だったんですか!?」
え。シナモンさんって年上だったんですか? とは返しづらい。
「まぁ、はい……失礼ですが、シナモンさんのご年齢をおうかがいしても?」
「え、っと……二十六です」
「すみません……勝手にタメくらいだと思ってました」
「いいえ! 全然大丈夫です! むしろなんか嬉しいです!」
喫茶店で席について早々、お互いに謝罪合戦に突入する俺たち。
いや、しかしまさかお姉さんとは。サイトのプロフィールには年齢を記入する欄ももちろんあったが、公開か非公開かは任意でできる仕様になっている。
たまたま俺もシナモンさんも非公開にしていて、友達になってから年齢なんて気にするタイミングがなかったから、今まで見た目から普通に同級生くらいだと思っていた。
「しかし、急に年齢を確認するとは、どういったお悩みなのでしょうか?」
「……えっと、学生さんにこんなことを相談するの、どうかと思うんですけど」
「男の意見が必要になることもありますから。答えられることなら、俺も考えますので」
そう励ましたつもりだが、シナモンさんはやはり躊躇した様子で注文したコーヒーを何度か口に運び、沈黙を保っていた。
「実は……彼氏にプロポーズをしたいと、思っていまして」
予想外の展開!!
「プ、プロポーズですか。あぁ、美味いですよね。俺も昨日食べました」
「お菓子じゃないですよ?! ちょと」//(時間切れ)
今回の私はこのようにしましたが、もし『プロポーズ』の『食べ』方を知っている方がいらっしゃったら教えてくださると助かります。もしくはレシピサイトのURLでも可!




