1155回目 2022/5/12
ちょっと導入が説明臭すぎたかなと反省しています。もう少し自然に設定を開示出来たらスマートなんですけど。
一回目
お題『灰色の姉妹』
必須要素(無茶ぶり)『警察』
文字数『1003文字』 未完
タイトル『異世界生まれの女子高生』
最初の記憶は、どこかわからない森の中。
『サナ。リリを守ってあげなさい』
そう私たちの頭を撫でた女の人は、たぶん私たちのお母さん。
もう記憶が遠すぎて、顔も声も思い出せないけど、言葉だけは何とか思い出せる。
『お嬢ちゃんたち、どこから来たんだい? お父さんとお母さんは?』
次の記憶は、森なんかどこにもない都会の真ん中。
ボロボロの服を着て、妹の手をつかんで素足で突っ立っていたところを、警察のおじさんに保護された。
私もリリも、何故かこのおじさんの言葉がわかった。お母さんが話していた言葉と違うはずなのに、ちゃんと理解できたし、相手も理解できる言葉を話せた。
私はずっと気持ち悪い感覚だったけど、幼いリリは不思議そうに私とおじさんのやり取りを聞いていたように思う。私もその時は余裕がなかったから、その記憶も自信がない。
そこからは、少し大事になったんだった。
戸籍がない、日本語を話せる子ども。親も親戚もいない、しかし明らかに虐待の可能性がある格好で町を歩いていた姉妹。
日本人ではほとんどあり得ない、灰色の髪と目の色と相まって、一時期メディアに追いかけ回されたこともある。これで一度、人間不信になりかけた。
保護者が存在しない私たちの対応に、大人たちは苦労していたみたいだけど、結局児童養護施設に預けられる形で落ち着いたみたい。
戸籍は……まぁ、何とか日本国籍を取得できた。私たちが大人だったら詐欺とかを疑われたんだろうけど、子どもだったから少し審査が甘かったんだろう。多分。
「莉々、早くしないとバイト遅れるんじゃない?」
「すぐ出る! お姉ちゃんもバイトでしょ! 急がなくていいの!?」
「一足先に出るからいいの! いってきまーす!」
そして今、私たちは高校生になった。
高校進学を期に児童養護施設を出所し、姉妹二人でバイトをかけ持ちしながら生活費と学費を何とか納めている。
今は夜中の三時。ベタな新聞配達のバイトは単純な肉体労働だから、比較的楽にこなすことができる。
「ずるっ! お姉ちゃんの裏切り者!!」
後ろから叫ぶ莉々も、主に肉体労働系のバイトが主だったはずだ。確か仮眠をとる前は交通整理をしていたんだっけ? 土方のバイトは時給がいいから、今度求人があったら私も取らないと。
妹の恨み言を聞き流しながら、走って//(時間切れ)
二回目
お題『100の誤解』
必須要素(無茶ぶり)『おっぱい』
文字数『832文字』 未完
タイトル『最悪の罰ゲーム』
悪夢みたいな現実があるとすれば、きっと今みたいなことを言うんだろう。
「すみませんでした」
俺は今、中学校の自分のクラスで大勢の女子生徒に囲まれながら土下座をしている。恥とか屈辱とか感じる余裕もなく、ただ命乞いをするように平身低頭、額を床にこすりつけて謝罪した。
「安原くん。私は謝ってほしいわけじゃありません。どういうことか説明して欲しいのです」
「伊藤の言う通り、あたしらはこのメールについて聞きたいだけなんだけど?」
代表して発言したのは、クラス委員長の伊藤さんとギャル筆頭の櫛田さん。
頭はいまだ上げられないままだが、多分ここに集まったすべての女子が思っていることで、俺に白状させたいことだろう。
だが、どう説明すればいい?
『おっぱい揉みたい』なんてふざけた文章を、よりによって女子のグループチャットに誤爆させられたなんて、誰が信じるっていうのか。
こんなことなら、テスト勝負なんて受けるんじゃなかった。罰ゲームを設定する、なんて言い出した瞬間からとんでもない裏があるなんて気づけそうなことだったのに。
『いぇーい! 私の勝ちぃ!』
昨日、中間テストの合計でわずか五点の僅差で負けた俺は、子どもの頃から何かと競ってきた井上から罰ゲームを言い渡された。
『スマホを貸すから、今から私が言う文章をチャット内に書き込んでね』
最初は平気だった。文章を誰かに書いて見られるだけなら後で言い訳もさせてもらえるだろう。その程度の認識だった。
まさか同学年の女子全員が見られるグループチャットに書き込ませるなんて、誰が思うだろうか?
まず指示されたのは自己紹介。次に井上のスマホを借りてメッセージを投下していることを説明させられ、最後の『おっぱい揉みたい』だ。
必死に許しを請う今だからこそ思うが、井上は頭がおかしいと思う。事情を知らない女子100人強が見ている場所で、男子に何を書きこませているのかと。
そ//(時間切れ)
この条件だと下ネタ系にしか活路はないと思いました。もうちょっと何とかならなかったのか、とは思っています。




