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1147回目 2022/5/4

 まず無茶ぶりの時点で心が折れてます。そんなの出来たら苦労しないですよと言いたい。誰にかは知りませんけど。


 一回目

 お題『謎の過ち』

 必須要素(無茶ぶり)『周囲とのレベルの違いを見せつけるような巧みな描写』

 文字数『1278文字』 未完


 タイトル『独房の死刑囚』


 俺は死刑囚、らしい。


 ついでに記憶喪失のようで、最初の記憶は誰もいない独房の中だった。


 事情が何一つ呑み込めない中、騒いで喚いて誰かがくるまで癇癪を起していたが、最初の記憶から七回寝て起きるまで誰も何も教えてくれなかった。


 部屋にあったのは、臭いがひどい穴と床より寝転がるのが楽になる四つ足の何か。あとは壁の一部だけ、俺が前に来た時だけ誰だかわからない顔が映り込む壁があるだけだった。


 天井も壁も床も同じ色で固い何かで、殺風景な場所だから暇でしょうがない。とにかく叫んで喚いて誰かが俺のことを教えてくれるまでひたすら待った。


 結果、俺は何かやばいことをして捕まって、いつ来るかわからない死を待つだけらしい。まぁ、人間いつか死ぬわなと冷静に納得したのは覚えている。


 でもそれ以外何も教えてくれなかった。多分、何かを教えたら連鎖的に記憶が戻っていたからだろう。自分以外の誰かを見た瞬間、人間という生き物を思い出したし、服や靴、椅子や机なんて言葉が浮かび上がってきたからだ。


 俺の記憶の蓋は意外と緩いみたいで、自分以外の誰かを見ただけで人間生活に必要な知識は割と戻ってきた。最初は天井も壁もわからなくて『狭いところ』って認識しかなかったくらいだから、何もないよりマシだったんだろう。


 話が終わったらまた独房に戻されたが、ようやくあの臭い穴が便所だと気づけたのはよかった。それまで床にまき散らしていたから、用途がわかっただけでよかったんだと思う。


 俺が連れ出された時は、そりゃあひどい状況だった。監視カメラが天井の四隅にあったから、俺の奇行はだいたい見られていたらしい。で、刑務官との面会に一週間もかかったのは俺が演技をして何かしでかそうとしていたんじゃないか? と疑っていたからだそうだ。


 それで一週間、糞尿まみれの部屋で放置されたんだからたまったものじゃない。部屋を出されてから清掃員が入ったようで、また最初の記憶の部屋と同じような清潔さを取り戻したのはありがたかったけど。


 食事は一日に二回。簡素だが栄養は取れるだけマシなのだろう。水はペットボトルで一リットルずつ支給される。死刑にしたはずなのに、死んでほしくはないらしい。


 まぁ、記憶が一部戻るまで叫ぶと寝る以外の行動はほとんどとらなかったしな。一週間も生きていたのは、俺が大人しくなってから点滴を打って誤魔化していたらしい。


 にしても、扱いが猛獣よりひどい。死刑になっただけなら、ここまで悪辣な環境に放り込むのは人としてどうなんだ? さながら人間型の危険物扱いだ。


 だが、俺の記憶にないだけでこんな扱いをされても仕方ないことをしでかしたのかと思うと、表立って反論もしにくい。


 何せ覚えていないから、謝ることも反発することもできない。自分が何をしたのか、どうやったら思い出せるのか欠片も手掛かりがない。


 犯した罪がわからない犯罪者が死刑と言われて反省するのか? それすら必要がないくらいさっさと死んでほしいのか? 考えることはそんなことば//(時間切れ)




 二回目

 お題『出来損ないの凶器』

 必須要素(無茶ぶり)『ラーメン』

 文字数『1023文字』 未完


 タイトル『包丁の使い方』


「注文の多い料理店って知ってる?」


「……何? 俺を連れて行きたいの? とりあえずラーメンがマズくなるからやめてくんない?」


「なんだ、知ってるんだ。つまんね」


「何気ない日常に鬼婆みたいなホラー要素いらねぇんだよ。まったく」


 家の近くのラーメン屋で醤油ラーメンをすすってたら、いきなり大学のダチがかましてきた。自分の豚骨がなかなか来ないからってどんな話題だ、畜生め。


 にしても、ここうめぇな。飲食店のレビューアプリなら結構高評価なんじゃねぇの?


「豚骨ラーメン、お待ちどう」


「あ、ありがとうございまーす」


 ようやくダチのラーメンが来たらしい。これでようやく静かになるか。


「そうそう鬼婆と言えばさ」


「ラーメン食えよ、冷めるだろ」


「大丈夫。俺おしゃべりしながら飯食えるタイプだから」


 どんなタイプだよ……と思って横目で見てみたらマジで食いながらしゃべってる。腹話術みてぇでちょっと不気味だな。


「うわ、うま。ここ通っちゃおうかな」


「それには同意するが、話の腰を自分で折るなよ。鬼婆が何だって?」


「あぁそうそう。最近ニュースでやってたの見た? ここらで通り魔がうろついてるって話」


「そういえば、包丁でいきなり切りかかってくる男が現れたんだっけか? 大人だけじゃなくて子どもも被害に遭ったってんで、集団下校してんの見たな」


「それそれ。なんで包丁なんだろうね? 調理器具なら調理器具として使えばいいのに」


「一般人が手に入れやすい刃物だからだろ? どんなツッコミだよそれ」


「俺さ、ホラーとかミステリーとか好きだから思うんだけど、凶器って本来なら日常使いされるものの方が猟奇性が高い気がするんだよね。でも、包丁なんか最たる例だけど、本来の用途とはやっぱり違うじゃん? だから凶器としては出来損ないだと思うんだよ」


「……さっきからそうだけど、飲食店でする会話じゃねぇよな? いいからさっさとラーメン食えよ」


「だから食べながらしゃべってんじゃん」


「その特技怖いからもう他の奴の前でやらない方がいいぞ?」


 ずるずる麺をすすりながら流ちょうな言葉で会話してくるもんだから、違和感が半端ない。さっさと麺を食い終わって、スープを飲みながら話してる俺と一緒のペースで語れるってどうなってんだ?


「ともかく、道具の側からしたらやっぱり生まれ持った意義は捻じ曲げて欲しくないわけだろ? 包」//(時間切れ)


 途中から『ラーメン』が食べたくなっていました。お題の『凶器』とかどうでもいいです。『ラーメン』食いてぇ。


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